ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 犬の心理
  4. 犬の散歩が“もっと”楽しくなるポイント4つ #1
 

犬の散歩が“もっと”楽しくなるポイント4つ #1


愛犬との散歩は楽しい時間ですよね。でも、他の犬とどのように交流させると良いのかわからず「散歩がちょっと憂鬱」というお悩みも耳にします。犬同士の交流は「社会的欲求」を満たすためにとても大切。散歩はその機会を得る絶好のチャンスなのです。

今回は愛犬の正しい交流を助けてあげながら、飼い主さん自身も気持ちが楽になり、散歩がもっと楽しくなる4つのポイントをお伝えします。どれも基本的なことばかりですがとても大切なポイントです。

犬の交流をサポートしよう!

挨拶で友好的な雰囲気をつくる

あなたは愛犬と一緒のとき、同じように犬を連れている人へ挨拶をしますか?

アイコンタクトや会釈程度でもよいので挨拶をする習慣は身に付けておきたいものです。わたし達の心のアンテナが不安や緊張、抵抗感などネガティブな方向に向けられていると愛犬も不安や緊張を感じます。友好的な発話は緊張をほぐします。その発話が挨拶です。

挨拶には〝愛犬の心やその場の雰囲気を柔らかくする効果“があります。また、「あまり慣れていなくて」など、愛犬の状況を事前に伝える機会にもなります。相手の犬が穏やかで交流に慣れている場合は「ご挨拶どうぞ、大丈夫ですよ」など、安心できる声かけをしてくれることもあるでしょう。

「こんにちは」「ありがとうございました」と言ったり、言われたりして気を悪くする人はいませんよね。

挨拶を繰り返すことで安心感や親近感がわき、リラックスして笑顔も出てくるものです。その穏やかな雰囲気が人にも犬にも大切なのです。もしあなたの犬が吠えてしまっても、明るい会話があれば「平気ですよ」と次も挨拶する機会を作ってくれるかもしれません。

その繰り返しこそが“他の犬に出会っても落ち着いていられる土台”になるのです。

挨拶をきっかけに、いつかあなたの気持ちに寄り添ってくれる人と出会えるはず。人同士の挨拶は*犬の共感性を身に付けるきっかけ*になるのです。

リードを強く後ろに引かない

他の犬を見かけたり出会ったりしたとき、リードを強く後ろに引いてしまうことがあると思います。「グイグイ近づくから」「吠えるから」という理由や、警戒心や心配な気持ちが優先してしまったり、交流することが少し面倒だったりなど、色々な理由があるでしょう。

でも、リードを後ろに強く引くことは困った行動の根本的な解決にはなりません。犬は後ろに引かれるとより前へ引こうとするので脳も体も興奮します。その状態のまま、他の犬に接近すると興奮度はさらに増してしまいます。

犬は他の犬に友好的な気持を伝えたいとき、頭を低くして接近します。

でも、後ろへ引っ張られると胸が開き、頭も上がり、正しい体勢が取れなくなるため、他の犬に吠えられるなどしてしまいます。さらに、あまり馴れていない犬同士は、横からゆっくり近づくのが礼儀ですが、リードがピンと張った状態だと横から回ることはできず、正面から向き合う体勢になりがちです。正面から向き合うのは喧嘩の合図でもあるのです。

よほど攻撃性の高い犬ではないかぎり、他の犬に近づく時にはリードが緩んだ状態の方が安全な場合が多いものです。リードを後ろに引かれた状態で吠えている犬と出会ったとき「リードを緩めて大丈夫ですよ」とお声がけをすると、静かに近づいてきて上手に挨拶をする犬たちは多いのです。

私たちの心配や不慣れからくる行動が「犬の正しい交流の妨げになっていないか」見直してみることも大切です。

ワン!ポイントレッスン

「元気があるからしょうがない」と勢いよく引かれたまま歩いたり、「待て!」と犬を引き戻そうと“綱引き”をしたりするのはおすすめできません。引っ張り癖がある場合、日頃から“リードがピンと張ったら立ち止まり、緩んだら歩く”を繰り返してみましょう。

前へ進みたいという欲求を満たすためには「引っ張らずに歩けばいいんだ」と犬自身が気付いていきます。

「引っ張るな」と怒ったり、強く後ろに引いたりすると、一時しのぎの解決にはなるかもしれませんが、根本的な解決にはならず、違う場面で困った行動として現れる可能性もあります(この記事をチェック→『犬の心理*犬の心と行動の関係』)。

また、運動不足や散歩の回数が少ない場合は、ストレスからの解放感や嬉しさのあまり勢いがあるだけです。この場合は犬を学習させるのではなく、散歩の回数を増やすなど生活習慣の改善が必要です。

続きは『犬の散歩が“もっと”楽しくなるポイント4つ #2』

◎『With a Dog』は犬の認知行動療法と飼い主のコーチングという“心理学を軸”としたドッグトレーニングを行う立場から、ヒトと犬の心と行動の関係についてお伝えしています。

文:白田祐子(しらたゆうこ)
この記事は初出2017年6月19日『犬の心を育む3~毎日の散歩が“もっと”楽しくなるポイント4つ』(「犬のココカラ」掲載)を大幅に加筆・修正しました。

Instagram:@doggy_uri
      @ル・ブラン湘南

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:公益社団法人日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ、ル・ブラン湘南代表。

1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した犬のしつけ相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。2014年より神奈川県動物愛護推進員、湘南ビジョン大学講師、2017年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演中。

関連記事

カテゴリー

  • ラジオカフェ
  • 犬の心理
  • 講演・イベントレポート
  • お悩み相談
  • 犬と暮らす
  • 日々のあれこれ
  • うりパイセンの独り言
  • 湘南しっぽラジオ
//サムネイルを取得 //ここから構造化データの記述