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怒るとウルウル泣く愛犬どうして?


今回も心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこがパーソナリティを務めるラジオ番組“宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』”に寄せられたお便りのご相談にお答えします。

泣くほど悲しかったのでしょうか…

今回のお便り:ウルウル探検隊さんよりいただきました。
うちの子はイタズラをした後、怒ると目をウルウルさせて反省します。なんだかきつく怒りすぎたかなと反省してしまいます。でもこれって、本当に泣いているのでしょうか。泣くほど悲しかったということなのでしょうか?教えてください。

🐾🐾🐾

犬も悲しい時に涙を流すの?という質問ですね。犬にはもちろん悲しいという気持ちはあります。たとえば、一緒に暮らしていた仲間と離れ離れになったり、長時間独りぼっちにされたりすると、人間同様に悲しみを感じます。

犬は感情に敏感な生き物ですから、悲しみにくれている人が近くにいると、愛犬も同じ感情状態になることがわかっています。でも、悲しいからといって涙を流す事は「ない」と考えられています。

どうして目を
潤ませるの?

ウルウル探検隊さんのように「怒っていたら涙をためたので、ごめんねって謝って抱きしめた」という話を聞くことがあります。でも、このようなケースでは怒られたことに「驚いて」、あるいは、緊張して「瞬きをするのを忘れて」しまって、涙が出るという場合が多いように思います。人間も目を開けっぱなしにすると涙が出てきますよね。

犬は緊張すると瞬きの回数が増えたり、減ったりします。瞬きが増えるのは怒っている相手と目を合わせないようにするためのカーミングシグナルです。「自分落ち着け」とか相手に「まぁまぁ落ち着いて」という合図なんですね。でも、ときにカーミングシグナルを出す前に、驚いて瞬きを忘れることがあるそうです。

目を潤ませている時に瞬きをしているか見てみるとわかるかもしれませんね。

注意はその瞬間
だけが有効


犬に注意をするのは現行犯のみです。
あなたに向き合って目を潤ませているという事は、その時はイタズラをやめているのではないでしょうか。

そうだとしたら、その場面は褒めてあげるべき状態です。注意は短く、そして正しい状態に戻ったら褒める。決して長々とお説教をする必要はありません。むしろ、お説教は嫌な気分になるだけで、イタズラが直る可能性は低いです。

それから、怒っていたと思ったら笑顔になったり、撫でてくるというのは犬にとっては理解不能。信頼関係を損ねる原因にもなりますので、注意の仕方やタイミングに気を付けるようにしたいです。

犬は嬉しいと
涙を流す⁉

つい最近、「犬も泣く」という実験結果が発表されました。これは、麻布大学獣医学部の菊水教授をはじめとする研究チームの実験です。簡単に説明すると、飼い主と離された後に、飼い主に再会した犬は感情が高ぶって涙の量が増えたそうです。

涙の量が増えたのは愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンの分泌が高まったからではないかと考察していて、人以外の動物でも感情の高ぶりによって涙を流すことを証明しました。実際に頬を伝って流れ落ちる訳ではありませんが「目を潤ます」。それを初めて示す研究となったそうです。

犬は涙を流すのか。チワワやパグのように他の犬種に比べると比較的目が突出した犬種は目の乾きからいつも目を潤ませていますし、ゴミが目に入った時も涙を流します。目の病気やアレルギーなどもありますが、悲しいから涙を流すということは、今のところ「ない」ようです。

ウルウル探検隊さん、どうしょう。
少しは参考になったでしょうか。犬は嬉しくて感情を高ぶらせたとき、目を潤ませることはあるようです。

これからは嬉しくてウルウルしている顏を沢山見て、幸せな気持ちを共有する時間が今以上にもっともっと増えていくと楽しいですよね。これからもハッピーなドッグライフをお過ごしください。

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この記事はラジオ番組:radio café『犬とあなたと珈琲と。』(毎週金曜16:00~16:29/FM83.1Mhzレディオ湘南)の2022年10月7日放送分を修正しました。

本記事は「こちら」から視聴可能。後半部分にお便りのコーナーがあります。
レディオ湘南は世界中どこからでもワンクリックで視聴可能です。
番組サイトにもぜひ遊びにきてください→『犬とあなたと珈琲と。』

◎『With a Dog』は犬の認知行動療法と飼い主のコーチングという“心理学を軸”としたドッグトレーニングを行う立場から、ヒトと犬の心と行動の関係についてお伝えしています。

文:白田祐子(しらたゆうこ)

うり店長のInstagramは『こちらから』
ル・ブラン湘南のInstagramは『こちらから』

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。2014年より神奈川県動物愛護推進員、湘南ビジョン大学講師。2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演中、2022年4月(毎週金曜16:00~16:30)から新番組『radio cafe犬とあなたと珈琲と。』がスタート。

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