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ドッグランで遊ばせる。それって必要?

芝生の上で空を飛ぶように走る中型の白黒の犬。

心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこがパーソナリティを務めるラジオ番組、宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』に寄せられたお便りにお答えします。

ドッグランの効果って
運動や交流だけですか?

今回のお便り:ピッカチュさんからいただきました。
祐子さん、うり店長、こんにちは。教えてください。我が家の8か月のトイプードルとドッグランに行こうと思いますが、犬との交流ならお散歩でもできるし、運動も長いリードがあればできますよね。ドッグランに行く効果って他にどんなことがあるんでしょう。理屈っぽかったらすみません。よろしくお願いします。

🐾🐾🐾

ピッカチュさん、ありがとうございます。どうして?なんで?はウェルカムです!

さて、ドッグランの魅力と言えば、なんと言ってもノーリードで自由に運動をさせてあげられることですよね。愛犬の困った行動に悩む飼い主さんがドッグランを利用するようになってから「行動が落ち着きました」と言うケースも沢山あります。

理由としては「ストレスを発散させられたから」だけではなくて、「脳の成長とも大きく結びついているから」と言われたら、少し驚きませんか?

今日は脳の発達という視点から、ドッグランの有効性をお話ししたいと思います。

脳の成長には
段階がある

犬の脳は人間の脳に似ていることが分かっています。そして脳の成長過程も似ているようです。

最初に発達するのは「脳幹」や「偏桃体」と言われる部分。
例えば、ご飯を「食べる」行為や一定の時間「起きて」「眠る」などの体内時計を調整したり、「好き」や「嫌い」、「危険」や「心地よい」など、感情の源になる「快・不快」を感じる『生きるための脳』です。

この脳がしっかり育っていくと、次にルールなどを覚える『記憶の脳』と呼ばれる「大脳」が育っていきます。さまざまなことを学び・覚え、脳が健やかに成長していくには、脳の土台部分である「生きるための脳」をまず育てること。それが大切ということなのですね。

脳の成長には
五感の刺激が必要

『生きるための脳』を育てるのに必要なのが「五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)への刺激」です。

犬の五感を刺激するには「自由行動」と「自由運動」は切っても切り離せません。人間が介入せずに自由に行動させてあげること。そんなチャンスに恵まれた場所がドッグランなのです。

リードから離れ、自由に動き回る。
突然走りたい気分になればダッシュする。思い切り走ることは自分の能力を知ることができます。犬も走った後には、強い幸福感や爽快感を感じる「ランナーズハイ」のような気分を得ることがわかっています。自分の身体と心がポジティブに結びつく瞬間と言えるでしょう。

他の犬と追いかけっこやプロレスごっごをするときには、それまでにない身体の動かし方を発見するだけではなく、互いにケガをせずフェアな状態を保つためにも、視覚や聴覚をフル稼働させます。

ドッグランで
五感を刺激させよう!

もし、ドッグランに他の犬がいなくても、多くの犬たちが残した痕跡や風に乗るニオイを興味深く鼻で辿り、周囲の音に耳を澄まし、いつもとは違う多くの犬たちの気配を肌で感じることができます。たとえば、「ここは安全な場所なのか」「どんな仲間だろう」「好きなニオイだ」とドキドキワクワク、五感は刺激されるはず。

ドッグランで自由に遊ばせてあげることは、溜まったエネルギーを発散させたり、犬同士の交流を楽しむだけではなく、健やかな脳の成長の土台作りに欠かせない五感が刺激され、結果、バランスのよい脳の発達が期待できるのです。

ドッグランを「五感刺激の場」と思えば、他の犬と遊ばずに隅で地面のニオイだけを嗅いでいたり、他の犬たちが遊ぶのを眺めていたりするだけでも、意味があると思えるはず。さらに脳の基礎作りと思えば、ドッグランもこれまでとは違った場所に見えてくるのではないでしょうか。

どうでしょう。ピッカチュさん、少しは参考になったでしょうか。
ドッグランは環境や設備など、場所によって様々です。ちょっと自由にさせたいだけなのか、友達を作りたいのか。目的によって使い分けることも大事です。どんなドッグランがあるのか調べてみるのも楽しいと思います。秋は運動の季節!これからもハッピーなドッグライフをお過ごしくださいませ。

この記事はFM831レディオ湘南:radio café『犬とあなたと珈琲と。』(第1.第3土曜16:00~16:29放送)2023年10月21日放送分を加筆修正しました。

本記事は「こちら」から視聴可能。
レディオ湘南は世界中どこからでもワンクリックで視聴可能です。
番組サイトにもぜひ遊びにきてください『犬とあなたと珈琲と。』

◎『With a Dog』は犬の認知行動療法と飼い主のコーチングという“心理学を軸”としたドッグトレーニングを行う立場から、ヒトと犬の心と行動の関係についてお伝えしています。

文:白田祐子(しらたゆうこ)

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ル・ブラン湘南のInstagram

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合い、犬専門雑誌の監修や執筆も行う。愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。湘南ビジョン大学講師。2014年より神奈川県動物愛護推進員。2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演、2022年4月から新番組『radio cafe犬とあなたと珈琲と。』がスタート。

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