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犬とあなたと珈琲と。Vol.70

赤い椅子に座る茶色の犬とカフェオレとコーヒー豆
聞逃し配信中(音楽は全てダミーです)
収録:レディオ湘南

宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』FM83.1MHz レディオ湘南(第1.第3土曜 16:00~16:29)放送

湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ「TAKARA CAFÉ」。オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。店長はカフェオレ色の17歳。愛犬の“うり”。美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。

今回のお客様はキャンドルアーティスト『Lani & Kai Mood』の駒月愛さん。江の島の夜を灯した『湘南キャンドルナイト』では連続23日間、キャンドル作りのワークショップを担いました。現在開催中の『湘南の宝石』でもワークショップを開催中。最高のかたちで夢と憧れが実現し、これからは「キャンドルを通じて自分の想いを伝えていければ」。そう語る駒月さんに、この季節にぴったりのキャンドルをご紹介していただきました。そして最後はサプライズも!ちょっと慌ただしい12月。脳もカラダもリラックスできる香りと心を落ち着かせる炎の揺らめきであなたも癒されませんか。

――こんにちは、愛さん、お待ちしておりました。
駒月 祐子さん、こんにちは。今日も“なる”と一緒に来ちゃいました~。

――コーギーのなるちゃん。いつもありがとう。今日もいい子にしていられるかな。
駒月 最初はワチャワチャしちゃうけど、それが済んじゃえば多分寝ちゃうと思います。うり店長もよろしくね(駒月さんの愛犬なるちゃんの写真は本文最後にあります)。

『湘南キャンドルナイト』で
初の大規模ワークショップ

――10月11月は怒涛の忙しさだったんじゃないですか?

駒月 そうなんですよねぇ。キャンドル屋なので、毎年9月から12月は忙しくさせて頂いているんですけど、今年はありがたいことに特別でした。

――そう。特別だったんだよね。何といっても10月14日から11月5日 までの23日間、江の島の夜を10,000個のキャンドルが灯したキャンドルナイト『湘南キャンドル2023』で、キャンドル作りのワークショップを開催していたんだよね。

駒月 サムエル・コッキング苑 の『UMIYAMA GALLERY』というところで、一日も休みなく。平日は3時から7時、土日祝は3時から8時まで頑張りました。「手が2本じゃ足りない!」って、正直思いました。

――本当だよね。駆け抜けたよね。私がお邪魔させていただいたときは「タイミングが悪く」…というか、凄く混雑している日に行っちゃって、チケット買うにも長蛇の列、苑内を歩くのもゾロゾロと行列で、ちょっと立ち止まって写真を撮るのも難しい。そんな日でした。

駒月 そんなに混んでいたんですね。本当に来てくださってめちゃくちゃ嬉しかったです。祐子さんの気配、背後に感じましたからね(笑)

――「いつになったら手が空くのかなぁ」ってずっと見ていました。結局、手が止まることのない大人気で、あの時はワークショップのテーブルが全部埋まっていたんじゃなかったかな。

駒月 あの日はすごかったですね。
平日だと比較的余裕な日もあったんですよ。一日で平均20人とか30人とか。多くても50名くらい。でも、やっぱり休みの日は大体100名とかいらして下さって、最終の3連休は整理券出して対応させていただく程でした。

アップサイクルして
みなさんのお手元に

――大きな袋からロウをすくってホーローの鍋で溶して、それを紙カップに移して配って歩いて…と、いう作業を途切れることなくしていたものね。あのロウはちょっと特別なものって聞きました。

駒月 そうなんです。実は使っていたロウは、ほとんどが去年の『湘南キャンドル』のアップサイクルなんですよ。

――これまでは、使用済みのキャンドルは破棄していたと聞いたことがあります。でも、それを有効活用していたんですね。

駒月 そうなんです。今年から私が一生懸命クリーニングして使えるように準備しました。

――どのくらいの量だったの?

駒月 すごく大きなコンテナに3杯分くらい!
新品のロウも「ボタニカルキャンドル」では使ったんですけど、それも用意していた40㎏がほぼ無くなっちゃいましたね。ここまで気持よくロウが無くなっていく事ってあまりないので、やっぱりワクワクしました。

これだけ沢山の方にキャンドルをお持ち帰りいただけるんだなぁ…って思って。

――本当。色々な人達の思い出の中に灯った炎が1年経って、またみんなの手元で灯る。素敵な循環。その橋渡し役が愛ちゃんなんだね。

信頼できる仲間に
支えられて

――ワークショップでは、みなさんどのような感じで作業をしていったんですか?

駒月 2種類ご用意していて、お好きな方を選らんでもらいました。

1つはみなさん大好きな「ボタニカルキャンドル」(写真上)。
ベースのキャンドルの周りに「お花」や「葉」、江ノ島なので「貝殻」もご用意して、そこにロウを注ぐパターン。この時の温度が大事なんです。1℃とか2℃の違いで出来上がりが変わっちゃうの。

駒月 もう一つは、カップケーキ型のもの(写真上)。
これは、すでに土台とモチーフは作ってあるので、そこにフロスティングに見立てたロウを乗せていただく作業になります。

ボタニカルキャンドルもカップケーキみたいな方も、違う温度で作業をするし、香りも好きなのを選んでいただいていたので、鍋がいくつあっても足りないくらいでした。

――香りも選べるのは嬉しいよね。普段から愛ちゃん1人で複数人を対応するってことって多いと思うけど、今回はさすがに1人では手が回らなかった…

駒月 そうなんですよ。たいていは、一人で必死に回しちゃうんですよ。でも、今回はそんな意地張らなくて本当によかった。「23日間ワークショップなんだよねぇ」って話したら、友人達が何人も「きっと大変だと思うし、愛ちゃんが倒れないか心配だから手伝うよ」って声かけてくれたんです。

これがまた「思い切って頼っちゃおう!」って、思える方ばかり声を掛けてくださったので、「マジでお願いしていい?」ってお願いしちゃいました。

もうね、足向けて寝られないくらい。本当にお世話になりましたよ。

――「大変!」「手伝って!」って、声をあげたら、信頼できる仲間が集まってくれるっていうのは、愛ちゃんの愛すべきキャラクターの賜物。

音楽:Bobby Caldwell I Give In(楽曲はYouTubeにリンクしています)

自分の集大成へと
変化の時期

――最近はホテルでの展示販売やパーティーのテーブルセッティングとか。どんどんフィールドも広がっているよね。どうですか。自分の中での変化とかありますか。

駒月 この夏は、新宿の「京王プラザホテル」のメインビュッフェで2か月間も私のキャンドルをディスプレイしていただけたし、素敵な歌手の方とのコラボキャンドルナイトやイベントのディスプレイなど、本当にいろいろさせていただきました。

これまでは「キャンドルを作ってイベントで販売する」だけだったのに、「私の集大成に変わってきたな」っていう気がします。

――一番楽しい時。でも、1人でどんどん抱えて体調崩さないようにね。だって、今も金土日は江の島のイルミネーション『湘南の宝石』にあわせて、2月29日まで『UMIYAMA GALLERY』でワークショップを開催しているんだよね。

駒月 本当にありがたいご縁が続いていて。めちゃめちゃ忙しんだけど、楽しんでいますよ。

――イルミネーションがはじまると、まさにウィンターシーズン。もうすぐクリスマス。

駒月 この季節はキャンドルをオススメしやすくて嬉しいんですよ。クリスマスだからということもあるんですけど、どうしても、年末にかけてバタバタしやすい時期なので、少しでも意識してゆったりした時間を過ごしてリラックスしてほしいなと思うので。

「まずは私がリラックスしろ!」っていうツッコミは、祐子さんとりあえずなしで!(笑)

この冬オススメ、
3つの香り

――心のモードを切り替えて、長い夜をゆったり過ごすには最適のアイテム。忙しいと視野が狭くなって失敗もしやすくなりがちだから、心を静めて周りを見渡す余裕も必要。今日は、私におススメのキャンドルをいくつか持ってきてくれたみたいで嬉しい。

駒月 そうなんですよ。祐子さんには精油を使ったキャンドルをいくつか持ってきました。私は精油のブレンドが大好きなのでメインの精油をご紹介します。

まずは『ラベンダー&オレンジ』の精油の香り。
これね、いつも私は「すぐ眠れる香り」って説明しています。交感神経を落ち着かせてくれるから、ゆったりしてほしいなって思いました。でも、仕事中は禁止ね。本当に眠くなるから。

次に『オレンジ&シナモン』。これは「ザ・クリスマス」の香り。

――あーチャイティラテみたいな香り。

駒月 そうそう!
ホリデーシーズンの気分を味わいたい時にはピッタリ。日本だとあまりイメージないかもしれないけれど、欧米だとクリスマスの香りって「オレンジ」。そこにちょっとスパイスが入るの。

多分「ポマンダー」とか「オレンジポマンダー」とかを作る文化があるからかもしれない。シナモンとかクローブとか、いかにも体が温まる香りが入っています。

――確かに冬って感じ。「ポマンダー」ってブツブツとか苦手な人はちょっとダメなやつね。

駒月 そうそう(笑)。なんだっけ「集合体恐怖症?」の人はダメだけど。ポマンダーはオレンジにクローブを刺していくやつ。これって、結構「病みつき」になる香りなんじゃないかなって思う。

――うん。顔の前にぶら下げておきたい(笑)

Image photo

駒月 最後は『フランキンセンス』
どう?これは聖なる香りです。イエス・キリストが生まれた時に東方三賢人が贈り物にした一つがフランキンセンス。だから、クリスマスシーズンにはピッタリの香りなんじゃないかなって思って。

あとね、浄化したい気分の時にもぴったりだと思うので、新年に向けての「リセット」みたいな…。

――日本語だと「乳香」って、木の樹脂みたいなやつなんだよね。だから松のような香りなのかな?
駒月 うん。すごいな。祐子さん鼻イイね。

――犬並だから(笑)
駒月 実は「サイプレス(サンダルウッド)」と「ジュニパー」も入っていて、いわゆる「お寺の香り」みたいな感じ。私の「浄化ブレンド」の中には必ず入るんですよ。

――本当に心が洗われるような感じ。和風な感じが不思議だね。さて、私はこの中からどれを選ぶと思う?
駒月 最後のが、一番あれかなって思ったんだけど。 えっ、そっちいった?

――はい「オレンジ&ラベンダー」です。なんか疲れているのかな?

駒月 脳疲労の時は「ラベンダー」の香りをすごく欲するんですよ。体が疲れているときは「サイプレス」を欲するんですって。脳が疲れているんじゃない?お持ち帰りいただけるようにお包みしますね。

――包んでもらっている間になにかお好きな曲をおかけしましょうか。

駒月 はい。私の今年の中の重大ニュースの一つ。あまり嬉しくないニュースなんですけど、大好きなボビーコールドウェルが亡くなってしまって…。高校の時からずっと聞いていたので、ショックでね。そのうちの1曲が今聞きたいなと思っております。『Perfect Island Nights』

音楽:Bobby CaldwellPerfect Island Night(楽曲はYouTubeにリンクしています)

キャンドルを通して
想いを伝えていきたい

――これから「もっとこれがしたい」「あんなこともしたい」って、夢や目標の炎はどんどん燃え盛っている。

駒月 そうですね。実は来年の3月に個展をすることになったんですよ。そこで、私がキャンドルを通して伝えたいなって思っていることを、余すことなくきちんと伝えるようにすることが目標の一つです。あとはねぇ…壮大な夢もあるから、また今度ゆっくり話しに来ます!

――個展の詳しいことがわかったらぜひぜひ教えてくださいね。いつも私が開催するイベントのお手伝いとか協力をしてくださって本当に感謝しています。お礼にもう一杯いかがでしょうか。

駒月 わ~い。嬉しい。いただきます。

――そう。愛ちゃん、明日は誕生日じゃなかった?

駒月 え!覚えてくれていたんだ!
「“123”だから覚えやすいでしょ」って言ったのがよかったのかな。

――そうそう。HAPPY BIRTHDAY!ちょっと大人っぽい花に可愛いのを詰めてみました。

駒月 ありがとう!めっちゃ、嬉しい。可愛いサンタさんもついている!しかもピンクのサンタさん。本当にありがとうございます。

――今日の服の色と一緒だね。あとで写真撮ろうよ。まだ、時間大丈夫?

駒月 もちろん!なるも寝ちゃっているし、起きるまでゆっくりさせてもらいます。

駒月愛さんの情報はこちら⇒Lani & Kai Mood』 

【番外編】

――長丁場の大イベントに挑むことになったって報告を聞いた時は私もワクワク・ドキドキしたけれど、愛ちゃんにとっては本当に思い入れのある場所というか、意味のある場所…誰よりもスペシャルなんだよね。

駒月 それ聞くよね、やっぱり(笑)
そもそも、町田出身の私がふらっと遊びに来るところって江ノ島で。泳げないくせに海が大好きでね。「いつかこっちに住みたいな」ってずっと憧れていたんですよ。念願叶ってこっちに越してきてね。まぁ、それは、祐子さんもご存じの通り、私がTUBEの大ファンだってことに関係するんだけど(笑)。

――今はお空で走り回っているワンズたち「かいちゃん」「らにちゃん」の名前をつけた「Lani&Kai Mood」の屋号でキャンドルアーティストとして活躍もして。

駒月 先代のコーギー「かい」と「らに」がお空に行っちゃったときは本当には辛くて、江ノ島もシーキャンドルも見ることができなくて、自分がどうなっちゃうのかなって…それすらもわからなかったんですけど…。

そこからキャンドルを始めてからは、いつかシーキャンドルが見えるアトリエでキャンドルを作る教室を開くっていうのが夢だったの。それがね、シーキャンドルの足元でお仕事させて頂けるようになるなんて!。「こんな夢の叶い方ってある?」っていうくらい嬉しい!

――聞いているほうも鳥肌ものだよ。出会いも運もすべて愛ちゃんの努力と人柄から生まれていると思うな。

駒月 ふふふ。

番組サイト『犬とあなたと珈琲と。』

インタビューと文:白田祐子(しらたゆうこ)

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白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。
大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合い、犬専門雑誌の監修や執筆も行う。
愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー、他、ペット関連資格多数。湘南ビジョン大学講師。2014年より神奈川県動物愛護推進員。2019年よりFM83.1MHzレディオ湘南に出演中。

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