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犬同士の挨拶を上手にさせるコツ


今回も心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこがパーソナリティを務めるラジオ番組“宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』”に寄せられたお便りのご相談にお答えします。

他の犬との挨拶を
途中でやめる愛犬

ご質問内容:麦パパさんからいただきました。
こんにちは、はじめまして。7か月の柴犬のオスと暮らし始めました。他の犬に出会ったとき、最初は近づきたそうにするのに途中で挨拶するのを辞めてしまいます。私は犬が大好きなので「かわいいよ」って相手の犬を撫でて、好意的なところを見せてあげるのですが、すぐに興味をなくしてしまいます。もっと仲良く遊んだりしてほしいと思いますがどうすればいいのでしょう。

🐾🐾🐾

ありがとうございます。犬同士の挨拶についてのご質問ですね。信頼している飼い主が好意を示している相手には愛犬も警戒心を解いていきますので、好意的な姿を見せることはとても大事。でも、「いつもそれでいいのか」というと、ちょっと話は変わってきます。

人間の介入が
犬の挨拶の妨げになることも

人間が介入することで犬同士の挨拶の妨げになることがしばしばあります。

犬同士の挨拶は人間のやり方とは違いますよね。わたし達は自分の体を相手にしっかり向けて、目を見て話すのが礼儀です。でも犬の場合、この方法はとても失礼で挑戦的な態度になります。時には喧嘩の合図となってしまうことも。

犬同士が特に初対面のときは体を横に向け、正面ではなく横から回り込み頭を下げて近づきます。それが争いを避けた、正しい挨拶の仕方です。でも、私たちが犬を撫でようと手を伸ばしたり、犬同士の間に割って入ってしまうと、愛犬は正しい挨拶の方法を取れなくなることもあります。だから、挨拶をするのをやめる。それ以上、正しい方法で挨拶を続けると、もめごとに発展する可能性があるから。

ですので、言い換えれば、ここで挨拶をやめるのは「とても礼儀正しいワンコ」とも言えるでしょう。

自分の欲求を満たすことを最優先にする犬であれば、たとえ正しい姿勢がとれなくても、お構いなしに近づいていきます。そうすると「失礼な!」と吠えられるなどして、残念な結果になることもあります。

犬が吠えられる原因を飼い主がつくってしまっている。そういうことも、知らないうちに案外あるのです。

犬同士が
不仲にならないために


知らない人に撫でられることを嫌う犬も案外多いです。黙って撫でさせてくれていても、心の中は「嫌だなー」と感じているかもしれません。そうするとどうでしょう。犬は自分以外の人や犬の感情にとても敏感な動物ですから、「この子は嫌な気分なんだな。じゃあ、近づくのをやめておこう」と判断します。

こういった犬の気持ちに気づかずに同じことを繰り返していくと、撫でられた犬は、撫でた人やその犬の姿を見ると嫌な気分になります。結果、吠えるようになったりもします。逆に愛犬も「あいつ、いつも嫌なオーラ出していて感じ悪いな」って、避けたり、吠えたりするようになる可能性もあります。

人間からすると「どうしてこうなっちゃったの?」って思うかもしれませんが「犬同士の不仲も人間が原因」ということがあるのです。

見守ることに
徹しよう

犬同士が挨拶をするときには、人間は介入せずに見守ってあげる。それが一番大切です。

そして、犬への愛情表現は撫でるだけではありません。「あー!かわいい」と心の中で思う、笑顔を向ける。そういうハッピーで明るい気持ちでいる。そのエネルギーが犬たちを喜ばせます。犬同士の時間には人間は遠慮する。それも犬を愛する人の一つのカタチだと私は思っています。

麦パパさん。どうでしょう。
少しは参考になったでしょうか。ワンコはあっという間に成長します。犬の成長に追い越されないよう、私たちも一緒に学んでいけるといいですね。

この記事はラジオ番組:radio café『犬とあなたと珈琲と。』(毎週金曜16:00~16:29/FM83.1Mhzレディオ湘南)の2022年9月23日放送分の内容を修正しました。

本記事は「こちら」から視聴可能。後半部分にお便りのコーナーがあります。
レディオ湘南は世界中どこからでもワンクリックで視聴可能です。
番組サイトにもぜひ遊びにきてください→『犬とあなたと珈琲と。』

◎『With a Dog』は犬の認知行動療法と飼い主のコーチングという“心理学を軸”としたドッグトレーニングを行う立場から、ヒトと犬の心と行動の関係についてお伝えしています。

文:白田祐子(しらたゆうこ)

うり店長のInstagramは『こちらから』
ル・ブラン湘南のInstagramは『こちらから』

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。2014年より神奈川県動物愛護推進員、湘南ビジョン大学講師。2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演中、2022年4月(毎週金曜16:00~16:30)から新番組『radio cafe犬とあなたと珈琲と。』がスタート。

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