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犬とあなたと珈琲と。Vol.31

聞逃し配信中(オープニングや曲はカットされています)
ミキサー:レディオ湘南 高橋優佳

宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』

FM83.1MHz レディオ湘南(毎週金曜 16:00~16:29)放送中

湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ「TAKARA CAFÉ」。
ここで“宝物”の話をすると探し物が見つかるとか?…
オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。
店長はカフェオレ色の愛犬“うり”。
美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。

今回のお客様はブティック『アンリュバン』のオーナー池田めぐみさん。元々エレクローン奏者のめぐみさん。ある時、自作衣装で舞台に上がるとそれが評判となり「ブランドを立ち上げよう!」とアパレルの世界へ。ファストファッションの席巻でオーダーメイドをやめると、今度はパーソナルスタイリストを頼まれて…。「商品をセレクトして、その人に似合う服を提供するお店なら出来るかもしれない」。そうして16年前、鵠沼海岸にブティックをオープン。「お客様は開店からほとんど変わっていません。小さなお店を通して、お客様と同じ歴史を過ごしていると感じています。相談に乗りながら寄り添って、人生の過程を共に積み重ねてきた”時間”は私の宝物です」。明日何着て出かけよう?「あなたのクローゼット」は人生の強い味方なのでした。

-こんにちは!めぐみさん、ようこそお越しくださいました。

祐子ちゃん、こんにちは。うりちゃんもいますね。これよかったどうぞ。京都のお土産です。

―ありがとうございます。いつも美味しくてお洒落なお土産ありがとうございます。めぐみさんのご自宅もお洒落でレストラン超えのお料理!いつもご馳走様です!

いえいえ。このお店もかわいいですね~。

音楽講師が人生のスタート

―めぐみさんは、鵠沼商店街でブティック『アンリュバン』を経営されていますよね。でも、その前はエレクトーン奏者でピアノやエレクトーンの先生でもあったんですよね。

そうです。今の自分の色々なきっかけになっている時代なんです。まぁ、今は昔の話ですけど…。

―もともとはヤマハで教えていた。

そうなんです。子供の頃からずっとピアノを習っていたんですけれど、自分では「習わされている」って感じだったんですね。私はとっても手が小さくて、ピアノはあまり向いていない方だったんです。そのため進学するときは、一応音大なんですけど“音楽教育学部”に進学して、卒業後は音楽講師になりました。

―音楽の世界にいた頃はどうでしたか?

教えている時は、生徒さんたちがどんどんうまくなる姿を見るとやっぱり嬉しいですよね。自宅で教えていたんですけど、神奈川県民ホールとかで発表会をしたり、色々愉しかったですね。その後はブライダル会場やパーティ会場とかで演奏の仕事、ステージに立つ仕事もやりましたけど、それも貴重な体験でした。

自作衣装が評判になる

―音楽関係から、どうして今のブティック経営に?

舞台やステージに立つ時は、それなりの衣装を着るんですけど、全く自分にはピンとくる衣装がなかったんです。パーティとかブライダルでは「主役より目立っちゃ」いけないんですよ。でも、その雰囲気に合わせた衣装は必須。

それである時「黒のオーガンジーでシンプルなスカートがないかなぁ」って探したんですけど、どこにも売っていなかったんですね。困っちゃって「もう自分で作っちゃえばいいか」って、いきなり布を買いに行って、ウエストにゴムを通しただけの簡単な作りだったんですけど自分で作ったんです。

それに黒のトップスやパールのネックレスを合わせて着てみたら、意外と評判がよくて「そのドレスどこの?」「素敵!」なんて周りから声を掛けられて、「あれ!意外といけるかも」って単純だからすぐ思っちゃったんです。

オーダーメイドブランドをスタート

―めぐみさんは洋服の組み合わせや着こなしも含めて素敵だったんでしょうね。

根が凝り性のもんですから、途中でニット専門のソーイング学校も行きました。

ニットってスエットとかカットソーのような伸びる生地のことで、そういう生地を使った洋裁を「イージーソーイング」って言うんですけれど、それなら「自分でも出来るかな」って思って、色々作ってみましたね。

そうしたら、意外と周りの反応がよくて、友達や知り合いから注文が入るようになっちゃったんです。それで「注文が入っちゃったかぁ。じゃあ、もうブランドを立ち上げちゃおうかな!」って。

―えー!ブランドですか。

そうなのよ。えーでしょ。私って意外と思ったらやっちゃうんですよね。

私なりにカタログを作ったり、色々な雑誌を見て勉強したりして頑張りました。結構注文が入ったんですよ。でもですね、しばらくしたら、ファストファッションの時代がきたんですね。そうしたら、生地買ってきて、パターン組んで…って、結構大変なので、段々やる気が失せてきて、なんかもう「時代じゃないのかな」って思って辞めちゃったんです。

パーソナルスタイリスを依頼されて考える

―何年位お洋服のオーダーを受けていたんですか。

かれこれ10年位はやっていましたね。
でも、辞めてしまってからはちょっとそういうところからは離れていたんですけれど、当時のお客様たちから、たまにね「またあれやらないの?」なんて言われたんですよ。

「もう無理よ、あの時みたいなことはできないわ」なんて答えていたんですけど、そうしたら「じゃあ、私の洋服を一緒に選らんでくれる?」って言われたんですね。私が洋服を作っていたときも確か「こういう形がいいわよ」とか「こういう色が似合うんじゃない」って提案をしていたんです。それが良かったんだっていう訳なんですよ。

つまりね、私の縫製とかクオリティじゃない。「そっちなんだな」って思ったんですね(笑)。

―それって納得です。自分の好きな服と似合う服が乖離してくるファッション迷子の年齢ってありますし、自分に似合うものを掛け値なしに選んでくれる。それも信頼できる友人なら、なおさらです。

そういうことなのかもしれませんね。
いわゆる、パーソナルスタイリスって感じなんでしょうか。それをきっかけにちょっと考えるようになりましたね。 今から自分で作るのは無理かもしれないけれど、できているものをセレクトして、紹介することはできるかなって思ったんです。

その人その人にあったデザインとか着こなしをトータルで提供できる「プライベートクローゼット」みたいなお店なら出来るかもしれないなって。それが、お店をはじめた原点です。

あなたをトータルコーディネート

―このお話、初めて聞きました。めぐみさんは編み物や縫物、手仕事が得意だってイメージが私の中ではありました。そして何より色の組み合わせなどのセンスがやっぱり違うんですよね。パーソナルスタイリスト…。だから『アンリュバン』はバッグ・帽子・カバン、アクセサリーから小物までトータルコーディネートが叶うお店なんですね。でも、「じゃあ、できるかも」で、なかなか普通はできないと思います。

色々お褒めいただいて恥ずかしんですけど、でも確かに、どんどんイメージは湧いてきたんです。でも、じゃあ実際に店舗ってなると、実店舗を構えるとなるとまた別問題。まず空き店舗がなかったんですよ。

そうしたら、また、自分のオーダーメイド時代に手伝ってくれていた友人が見つけちゃったんですね。今の店舗を。「鵠沼海岸に店舗募集中の貼り紙があるわよ」って。

―友達ナイスですね!

そうなんですよ(笑)

―鵠沼海岸駅から5分位と最高の条件ですよね。路面店のガラス張りの素敵なお店。湘南マダム御用達って感じで完全に商店街に根付いていますよね。

お陰様で今年で16年目なんですけれども、お客様も若い方から80代以上の方までいらっしゃってくださいます。お店としては常にシンプルで洗練されたキレイめな“湘南マダム御用達”。そんなファッションを揃えているつもりです。祐子さんもまたお店にいらしてください。

―はい。LINEのお知らせを見て、今ちょうど狙ってるワンピースとバッグがあるんです。

そうなんですよね。LINEで入荷のタイミングを通信しています。じゃあじゃあ、ぜひぜひお店へぜひどうぞ。

―めぐみさんのお店の『アンリュバン』はフランス語で「リボン」ですよね。どうしてリボンにされたんですか。

それはね。さきほど話したオーダーメイド時代に戻るんですけど、たまたま私がデザインしたトップスの胸のあたりにリボンが付いていたものが、結構評判だったんです。

リボンって女性は好きじゃないですか。プレゼントにもかけるでしょ。だからお店の名前を決めるときにリボンをコンセプトにしようかなって考えていたんです。そうしたら、これまた別の私の友人がフランス語に精通していまして「英語じゃなくてフランス語にしたら?『アン リュバン』はどう?」って提案してくださったんですね。

今はそのオーダーメイド時代の元祖『アンリュバン』から、今は2代目『アン リュバン』ということになりますね。

ところで、このお店はどうして『TAKARA CAFÉ』っていう風にしたんですか?

―いつも何かに一所懸命で輝いている人を見ると、常に変わらないその人の芯になるようなものがあるんだろうなって思っていて、それって、その人が意識しているのかどうかはわからないけど「宝物だよな」って思っていたんです。だからコーヒーを飲みながらゆっくりと「宝物」の話をしたら、失くした宝物、忘れていた宝物が見つかったり、新しい宝物に出会えたりする。そんな場所になるといいなと思って付けたんです。

なるほど結構、奥深かったんですね。素敵ですね。

―ありがとうございます。もしよかったらめぐみさんも宝物の話きかせてください。

今の時間を生き、今を考える

―めぐみさんの宝物はなんですか。

それはですね…「時間」かな。

―それは「これまでの時間」ですか?それとも「これからの時間」?

両方なんですけど、今はまず、その時その時の時間というのがすごく大事ですね。

私がお店を始めたのは、本当に50歳近かったんですが「今ここでチャンスを掴もう」って始めた訳なんです。ゆっくり考えていたらチャンスは逃げてしまっていたかもしれません。それから、去年とか一昨年のコロナ禍―今もそうですけれどーひどい時はお店も一時休業しました。お店で取り扱っているインポートのモノも買い付けができなくなって、実は本当に厳しかったんです。

でもね、しょうがないんですよね。
それを思っていてもしょうがない。やっぱり、「今に対応しよう」「今の時間を生きて、今を考えよう」って思ったんですね。年齢も60歳を過ぎると時間って本当に大切なものになってきますし、昔以上にやっぱり「これ」って思ったら、「今やろうかな」っていう風に思うようになりました。

―いつやるの!

今でしょ!ですよね(笑)。
それから「今を感じること」って、やっぱり時間が作ってくれていることで、悲しいことも嫌なことも含め色々なことがあったけど、よく考えると「まるっ」と時間が丸めてくれたかなって思います。

あなたのクローゼットとして歩む喜び

―時間が丸めてくれる…

そうです。お客様ってほとんど変わっていないんですよ。

ちょっとおこがましいかもしれないですが『アンリュバン』という小さなお店を通して、お客様と同じ歴史を過ごしてきているって感じなんです。ついこの間まで、お客さんのお子さんは幼稚園だったかなと思うと「もう成人式!」なんてなったり、今度はそのお子さんにお子さんが産まれて「今度はお孫さんが七五三!」とかって、本当に時が丸っと過ぎて行くんですよね。

それで、その時その時にお客様から相談をされる訳ですよ。

例えば「何を着て行ったらいい?」とか「何持って行ったらいい?」なんて。そうすると「ぜひぜひ、素敵なのを着て行きましょう」ってわたしご提案します。相談に乗りながら寄り添って「あなたのクローゼット」として、人生の過程を積み重ねてきた時間っていうはまさに私の宝物です。

―お洋服ってその時のために選らんで、身にまとって、自分を演出してくれるから、クローゼットの服を見ると「あー、あの時に着たやつだ」ってシチュエーションを思い出します。だから断捨離できないって方も多いと思いますが(笑)

ある程度の着回しは今や常識ですよ!(笑)その時限りの服っていうのは時代じゃないです。NGです。

―着回し力ですね。着回しを考えながら‥となると、やっぱりマイクローゼットを知っている、めぐみさんの存在は大きいと思います。

2022秋冬はゆるっとパープル

―秋の流行りはどういう傾向ですか?

この秋冬はですね、「ゆるっとパープル」ですね。
パープル流行りなんですよ。パープルのグラデーションでコーディネートしてもいいし、差し色に使ってもいいし、できれば「自分に合うパープル」を探すといいかもしれないですね。春夏からの傾向として、グリーンやロイヤルブルーも引き続き流行っていますよ。

―パープルいいですね。華やかなのに上品で大人っぽい感じですよね。

なんとなく祐子ちゃんのイメージですよ。祐子ちゃんはロングスカートのイメージがあるので、薄いパープルのロングスカートに、トップスは黒かベージュのニット。それにショートブーツを合わせてはいかがかしら?

―さすが!大好きなスタイルです。お洒落を楽しむ秋ですよね。そうそう、めぐみさんのワンコ、トイプードルのエルモちゃんのお洋服もそろそろニットに衣替えですか。

そうですね。エルものお洋服もニットを着せる時期がやってきましたね。

―白くて小さくて不思議なエルモちゃん(笑)。虹の橋に旅立った、黒くて大きなゴールデンドゥードゥルのリンダちゃんは本当に可愛かったな…。

そうですね。先代のリンダちゃん。思い出しますね。親バカなんですけど、本当に美形の可愛い子だったんですよ。

―リンダは黒くて巻き毛がお洒落でね…。センスのいいめぐみさんにお似合いでした。センスのいいところで何か1曲、選曲していただけますか。

私のカラオケの定番でもあるんですけど、「アルフィー」って方に色々呼びかけている歌詞なんですね。その歌詞の「アルフィー」の部分を自分の名前に置き換えて聴いてみるとなかなか素敵ですよ。バネッサウィリアムズの『アルフィー』(楽曲はYouTubeにリンクされています)。

これからもお客様と歴史を重ねていきたい

―今探してる宝物はなんですか。

しつこいようですが、やっぱり「時間」ですね。

今の時代アパレルは正直厳しいんですよね。でも、私は本当に「続けてきてよかったな」と思っていますし、これからも続けていきたいと思っています。

そして、商品を売るだけではなくて、お客さん共に少しでも時間を共有できたら嬉しいなって思っているんです。「歴史を積み重ねてきた」って言うと、ちょっとオーバーで格好良すぎるかもしれないんですけれども、私は自分の人生をそう思いたし、これからもそういう風に歴史を重ねていきたいなって思っています。

私ってね「回遊魚」。止まっていられないの!(笑)。なので、これからも頑張ります。

―はい。いつまでもインテリアやファッショの私のお手本として泳ぎ続けてください。今日はお話しを聞かせていただいたお礼にもう一杯いかがでしょうか。

じゃあ、遠慮なく同じのいただけますか。

―ごゆっくりお過ごしくださいませ。

はい。ゆっくりさせていただきます。あら、うりちゃんが起きてきたかもしれませんね(笑)

ブティックアンリュバンのHPはこちら「こちら」

番組サイト⇒『犬とあなたと珈琲と。』

インタビューと文:白田祐子(しらたゆうこ)

うり店長のInstagramは『こちら』
ル・ブラン湘南のInstagramは『こちら』

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。
大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。
愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。湘南ビジョン大学講師。2014年より神奈川県動物愛護推進員。2019年よりFM83.1MHzレディオ湘南に出演中。

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