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犬とあなたと珈琲と。Vol.21 桜井 淳

聞逃し配信中
ミキサー:レディオ湘南 高橋優佳

宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』FM83.1MHz レディオ湘南(毎週金曜 16:00~16:29)放送中

湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ「TAKARA CAFÉ」。ここで“宝物”の話をすると探し物が見つかるとか?…オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。店長はカフェオレ色の愛犬“うり”。美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。

今回のお客様はホームページの制作及び販売促進のコンサルティング会社『湘南セールスプロモーション』の桜井淳さん。起業する前は電鉄系の百貨店で宣伝販売促進部門を担当。売り場で推したい商品をチラシに掲載し、結果売れると売り場の人が喜んでくれる。売上アップと喜ぶ姿。それが今の仕事の原点だそうです。宝物は16年間一緒に暮らした愛犬“湘ちゃん”との思い出。『10年後は“湘”もお気に入りだった伊豆熱川にある家を大改装して、妻と湘ちゃんの思い出を語りながらのんびり過ごして行きたいと思っています』。その日まで多くの人と人を繋ぎ、笑顔の輪を広げていくのでしょう。


――こんにちは!桜井さん、ようこそお越しくださいました。

桜井淳さん(以下 桜井):こんにちはどうも。色んな人からお話しは聞いていてやっと来ることができました。私の知り合いがみんな楽しいところだって言っていましたので、今日は楽しみにしてました。

ーーありがとうございます。お待ちしておりました。
桜井:どうも“うりちゃん”こんにちは。暑いですね、元気ですかぁ?

――なんとかやっています(笑)
桜井:さて、じゃあ、こう暑いからキンキンに冷えたビール…ビールじゃないですよね、カフェですから。ちょっと我慢してアイスコーヒーをお願いします。

宣伝販促は悪?
そんな時を乗り越えて


――桜井さんはホームページの制作や販売促進コンサルティングをする会社を経営されていますよね。この2-3年でずいぶん変化があったのではないでしょうか。

桜井:そうですね。この2-3年と言えば要するに新型コロナですよね。私の仕事の仕方は色々な交流会に出て、そこで出会う方とお話しをさせていただく。そういうところから始めることが多いので、新しいお仕事をさせていただくのは厳しかったですね。その反面、感染防止策というのでしょうか、非対面型のネットショップ制作のご注文はいただきました。特に補助金を活用してネットショップという方は多かったですね。

――補助金申請をしてホームページをリニューアルされた方は本当に多かったと思います。ネットを使ったサービスは提供する方も提供される側も、あれよあれよという間に当たり前の社会になりました。

桜井:そうですね。みなさんお家のパソコンで「じっくり調べ事をする」という時間が増えたんだと思います。

――本当にそうですね。『湘南セールスプロモーション』は来年で創立20周年と聞きました。

桜井:20年…長いですよね。42歳で脱サラして藤沢駅南口に『湘南セールスプロモーション』という会社を開業しました。それが2004年なので今19年目ですね。東日本大震災があった2011年、その翌年の2012年はテレビのコマーシャルも『ACジャパン』ばかりで、あの頃は「宣伝販促」ということが罪悪みたいに感じられる時代でしたので「どうやって食って行こうか」「どうやって会社存続していこうか」って随分悩んだりもしました。

――その間、何か対策などはあったのですか?

桜井:自分で交流会に参加したり、或いは地元で交流会を作ったり。そういうようなことで新たな人との出会いを求めました。

顧客増と売上増
バックアップ


――これまでの20年、いくつかの転換期があったと思います。桜井さんはそもそもIT出身というか電脳系出身ではないんですよね。

桜井:そうですね。実は前職は20年間、電鉄系の百貨店にいました。入社した時は「寄らば大樹」と言われるくらい一部上場の会社だったのですが、百貨店業態そのものが世の中のニーズに答えられなかったというか、今や百貨店だったところは専門店ビルになってきていますよね。自分で商品を仕入れたり、或いは自分で販促策を考えたり。そういうことを愉しいと思ってやっていたんですけども、もうその必要がなくなってきちゃった。

それで、あと20年いるよりも、地元の湘南で皆さんの役に立てるような、多少でも経験したことを使って「役に立てるような会社を作れたらな」って思って会社を作りました。百貨店の時代は婦人服で10年、宣伝販売促進で10年経験したんです。宣伝販売促進ってチラシを作るのが主な仕事だったんですが、売り場の皆さんが考える商品などをチラシに載せて、「売れた」という結果が出るとその売場の人がとても喜んでくれるんですよ。それが今、私がやっている仕事の原点です。

――アイデア一つ、見せ方一つで既存商品の売れ行きが変わる。そして喜んでもらえる姿も間近で見ることができたんですね。

桜井:そうですね。今、ご相談いただくお客様やお取引先様にも新しいお客様が増えたり、売上が上がったりという結果が出るのが嬉しいことです。今でもそんなテーマの講演依頼があったり、個別にコンサルティングもさせてもらったりもしています。

地域の人に顏を売り
可愛がってもらう

――売り方見せ方に手応えを感じていたとはいえ、一からのスタートは不安じゃありませんでしたか?何か秘策はあったのでしょうか。

桜井:実はエイヤーってやっちゃいましたけれども、とっても不安でした。と、いうのは、地元では誰も僕のことを知らないし、僕がいったい何が出来るかも、何をしてあげられるかも誰も知らないんですよ。そこで、出会いの機会としてビーチクリーンに参加したり、夏の商店街のお祭りの手伝いをしたりして、地域の皆さんに顔を売って可愛がってもらえるよう、いわゆる雑巾がけをさせていただきました。

学生のアルバイトさんと一緒に40過ぎのおっさんがですね…、時々は悲しくなることもありましたよ。まぁ、でもそうやって、商工会議所や藤沢の法人会にも入れていただいて、そういうところで、先輩経営者の方々に可愛がってもらって、時には鍛えていただいて「今の私がある」と、そう思っています。

異業種交流会を設立。
相互の信頼を醸成


――徹底して地元にこだわったんですね。地域を大切にして、地域の人と繋がっていく。そこにはどんな想いがあったのでしょう。

桜井:まず、職住接近っていいなってこと。そして、地元の湘南が大好きだったってことなんでしょう。2012年には『藤沢ビジネスフォーラム』と言う、「入会金無料・年会費無料」の異業種交流会を10人位の初期メンバーで始めました。先日、創立10年の記念パーティが開かれて、つくづく思ったのは「月に一度顔を合わせることで相互の信頼感が醸成され、それがとても大きなものに繋がっていく」ということ。改めて認識しました。今後も『藤沢ビジネスフォーラム』に参加している皆さんに喜んでいただけるような、ビジネス拡大のアイディアや人脈の紹介などを精力的にやっていきたいと思っています。

――仕事以外で顏を合わせて、時にはグラスも合わせながらお互いを知って信頼関係を熟成させていく。素敵ですね。

桜井:グラスを合わせるのは大事ですよね。


桜井:こうして『TAKARA CAFÉ』に来てお話をさせていただいていると、だいたい20年近くの思いとか、基本に戻って、謙虚にまじめに仕事を続けて行かなくてはならないなぁと改めて思いますね。

――みなさん、自分の人生を振り返りながら話をすることって案外ないって仰いますね。言葉にすることで、忘れていたコトを思い出したり、新しい目標が見つかることもあるかもしれません。桜井さんもこれまでの、そしてこれからの宝物の話しを聞かせてください。

大好きな愛犬
湘ちゃんとの思い出


――桜井さんの宝物はなんですか。

桜井:ちょっと恥ずかしいんですけども、ミニチュアダックスの形をしていた、うちの次女がいたんです。“湘ちゃん”という名前で16年間一緒に居たんです。この16年間の思い出は家族の宝物ですね。

――ミニチュアダックスフントの湘ちゃん。事務所にも写真が飾ってありましたね。

桜井:そうなんです。1枚や2枚じゃないです、いっぱい飾ってありますね。3年前に旅立っちゃったんでけど…。当時中学生だったうちの長女の15歳の誕生日プレゼントとで飼うというか、うちに来ることになったんです。縁あって創業当時お世話になっていた方が沖縄のブリーダーさんから仕入れて来て、まだ3か月目の赤ちゃんだったんです。我が家に来て、毎日会社にも通っていたんですよ。北海道旅行だとか九州にも一緒に行ったり、4人家族でいつも一緒でしたね。

――一緒に出勤できるのはいいですよね。奥様も同じ職場にいらして湘ちゃんもいて…

桜井:そうですね、僕は営業担当と言いますか、外に出る機会が結構あったんですが、かみさんは事務所にいて、いつも隣に座っていましたから「ママっ子」でしたね。湘はママにべったりでした。

でもね、北海道旅行では大沼(大沼国定公園)でボートに乗って、ネイチャーガイドツアーって言うんですか「自然を体験しよう」みたいのに行ったんですよ。で、妻と長女と次女の湘が一緒の一艘に乗りまして、私はガイドさんと一緒にボートに乗って大沼に出たんです。 何かすごく不安だったらしいんですよね。それで「パパー!」って感じでボートから飛び降りちゃって溺れかけたりしました。似たようなことで、富士山の青木ヶ原の樹海を散策したことがあるんですけど、駐車場に車を置きに一旦家族と離れたら、僕を見つけた瞬間に「パパー!」って走り寄ってきて…。まぁ、そういう時はたまらなかったですね。

最期は手を握って
ありがとう


――今は湘ちゃんも空から見ていますね

1桜井:5歳の最後のクリスマスに、大好きなはずのチキンにも食欲が湧かなくなって「どうも様子がおかしいな」って。それで翌日病院に行ったところ「余命半年」と、こう言われちゃいましてね。ちょうど6か月後の6月のまさに梅雨らしい雨のしとしと降る日に、私と妻と手を握って見送ってあげました。その週は一週間くらい苦しんでいました。ですから、最後は楽にしてあげたいと「もう逝ってもいいんだよ。ありがとう」と言って見送ってあげました。あの日のことは3年経った今でも忘れられないです。

――湘ちゃんの定位置、心の中の居場所はもう安定しましたか。

桜井:まぁ…じんわりしちゃいます…。

――…ここで一息、何かお好きな曲をおかけしましょうか。

桜井:そうですね。ちょっと古いんですけども、私が大学生の時に来日して聴きに行って、とても感動したR&Bボーカルグループのマンハッタンズ。『Shining Star』を聴かせてください。(楽曲はYouTubeにリンクされています)

“湘ちゃん”との
思い出を語りながら

――今探している宝物はありますか。

桜井:10年後、夫婦でのんびり住める温泉付きの家。これを探しているというか努力中というか。10年経ったら70歳を越えるんです。湘も大好きで何度も何度も行って、一緒に温泉に入ったり、広いお庭を「湘の縄張りだ!」って確認するように走り回っていた、伊豆の熱川にあるお家なんですけども、これを大改装して、妻と湘と昔の思い出を語りながらのんびり過ごして行きたいなぁと思っています。

――これからもまだまだみんなの笑顔を繋げていってください。今日はお話しを聞かせていただいたお礼にもう一杯いかがでしょうか。

桜井:ぜひ、お願いします。

――ありがとうございます。ごゆっくりお過ごしくださいませ。
桜井:はい。ありがとうございます。そうさせていただきます。

湘ちゃんも一緒にお嬢様の結婚式にて

湘南セールスプロモーションのHPは『こちら』
異業種交流会藤沢ビジネスフォーラムのHPは『こちら』

番組サイト⇒『犬とあなたと珈琲と。』

文:白田祐子(しらたゆうこ)

うり店長のInstagramは『こちらから』
ル・ブラン湘南のInstagramは『こちらから』

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。
大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。
愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。2014年より神奈川県動物愛護推進員、湘南ビジョン大学講師。2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演中。

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