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しつけ方が異なり夫婦喧嘩に…

今回も心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこがパーソナリティを務めるラジオ番組“宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』”に寄せられたお便りのご相談にお答えします。

しつけの見直しも大切

ご相談内容:コロナで在宅勤務が増え1年半ほど前から犬を飼い始めました。だんだん自己主張もするようになりました。私は褒めて育てたいのですが主人はすぐに怒ります。それで言い合いになることもあり「こんなはずじゃなかったのに」と悲しい気持ちでいっぱいです。M.O

家族間で犬への接し方や育て方の考えが異なるというお悩みですね。特に困った行動が目立ち始めると、ストレスも増えるので感情がぶつかり合いやすくなるかもしれません。

このご相談には大きく2つのポイントがあります。

1つめは今のしつけ方が本当に正しいのか見直してみること。
「褒めて育てる」というのは間違っていないと思います。でも、その考え方に適した方法で効果はちゃんと出ていますか?

例えば、愛犬が吠えることで自己主張しているとしたら。
ご主人はすぐに吠え止んでほしい。でも全くコントロールできない。そこで怒ってみたら吠え止んだ。そういうループができていたらどうでしょう。吠えの根本的な解決にはなっていませんが、すぐに静かにしてほしい“その場しのぎ”にはなっていますよね。「とりあえず静かになった」と。ご主人も怒らなくちゃならないのは、もしかするとMOさんと同じような気持ちでいるかもしれないですよね。

ルールがないと困った行動を?

2つめは一番辛い状態にいるのは愛犬だということ。
育て方やしつけ方が異なると一番混乱するのは犬です。それが原因で「困った行動がいつもでも治らない」というケースは本当に多いんです。

犬は群れで暮らす社会的な動物。
だからルールやマナーにはとても厳しいと考えられています。ルールやマナーがあるから群れは安定するのです。

それなのに人間の家庭では「ママはいいのにパパはダメ」「今日はよかったのに明日はダメ」という事が多いように思います。それは犬の生態にそぐわないのですね。

ルールもなく、どうすればいいから分からないから“何かしたいとき”“何かをしてほしいとき”に思いつく行動をとってみる。それが私たちには時に「困った行動」に映ることもあるのです。

共通ルールを話し合おう

これら2つのポイントから見ていくと、家族の考え方や犬への接し方が違うことで言い合いにならないようにするには、家族で話し合ってルールを決めることです。

ルールを決めるときはポイントを絞り、だいたい5つ位にします。
例えば、これをするときはこうさせるなど、ダメなことよりも「させること」を中心に考えてみるといいと思います。

そして一つできれば褒めること。
「できて当たり前、できなきなきゃ怒る」ではなく、いい状態の時にはいつでも褒めてあげる。そして、悪い状態からいい状態になったらその瞬間すぐに褒める。そうやって「この行動をすると褒められて気持ちがいい」って思ってもらえれば、わざわざ怒られるような行動はしなくなるもの。

犬はそうやって学んでいくのですね。

約束事を確認しあう

最後に大切なのは、家族でルールを決めたらそれを書いて貼っておくこと。

どちらかが約束と違うことをしたら「ちょっと!」って言うのではなく、「見て」ってルール表を指さす。そうすると感情的に言い合いすることも減るのではないかと思います。

どうでしょう。MOさん。参考になったでしょうか。
困った行動は専門家に相談することも大切です。でも、まずはいつも同じ対応をとれるよう人間が努力すること。明日の幸せのために一緒に頑張っていきましょう。一貫性を保つことは私たちの心の安定ももたらすはずです。

もっと詳しい関連記事⇒『愛犬と信頼関係を高めるルール作りのヒント』

この記事はラジオ番組:radio café『犬とあなたと珈琲と。』(毎週金曜16:00~16:29/FM83.1Mhzレディオ湘南)の2022年5月20日放送内容を一部修正したものです。

本記事は「こちら」から視聴可能。後半部分にお便りのコーナーがあります。
レディオ湘南は世界中どこからでもワンクリックで視聴可能です。
番組サイトにもぜひ遊びにきてください→『犬とあなたと珈琲と。』

◎『With a Dog』は犬の認知行動療法と飼い主のコーチングという“心理学を軸”としたドッグトレーニングを行う立場から、ヒトと犬の心と行動の関係についてお伝えしています。

文:白田祐子(しらたゆうこ)

Instagram:@doggy_uri
      @ル・ブラン湘南

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。
大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。
愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。2014年より神奈川県動物愛護推進員、湘南ビジョン大学講師。2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演中、2022年4月(毎週金曜16:00~16:30)から新番組『radio cafe犬とあなたと珈琲と。』がスタート。

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