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犬に散歩は必要?

今回も心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこがパーソナリティを務めるラジオ番組 宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』に寄せられたお便りのご相談にお答えします。

うちの子は
散歩が嫌い?

今回のお便り:マカロンさんからいただきました。
素朴な質問ですが犬に散歩は必要なのでしょうか。我が家でもトイプードル(1歳の男の子)を飼っていますが、ペットショップで「家の中でも充分運動ができる」と言われました。最近、散歩に連れて行きますがすごくビビりで、散歩が嫌いなんだと思います。

🐾🐾🐾

犬に散歩は必要かというご質問ですね。これは例外を除いて「必要です」。しつけにはお散歩の時間がとても重要ですし、さまざまな満足感を味わせてあげるにも、お散歩は切っても切れない存在です。もちろん、心身の状態などによる例外もありますが、今回はその話は割愛させていただきます。

オオカミは
1日20Km

小型犬なので「家の中でも充分運動ができる」と言われたようですが、家の中での運動は人間でいえば「スポーツジムの片隅で筋トレはできる」っていう感じでしょうか。室内で飛んだり跳ねたりはできるかもしれませんが、軽快な歩行やスピードをあげるランを楽しむことはできませんよね。

小型犬であっても祖先は狼です。狼はだいたい1日約20kmの距離を移動することがわかっています。狼と小型犬ではもちろん歩幅や体力に差はありますが、生物学的に犬はかなりの距離を歩けるし、そういう本能を持っているということを忘れてはいけません。

犬もなる?
ランナーズハイ!


実は、犬もたくさん歩いたり走ったりすることで、いわゆる“ランナーズハイ”状態になることがわかっています。驚きですよね。ランナーズハイは脳内にドーパミンが放出されることで、達成感や満足感にくわえ、穏やかさや爽快感も訪れて『幸せな気持ち』になる状態のことです。

たっぷりと運動をした後に、何とも言えない満足そうな表情で休んでいる愛犬の姿を目にする飼い主さんは多いと思います。自分自身でランナーズハイを経験したことがなくても、あの姿から「なるほど~」って、頷いていただけるのではないでしょうか。

走ることで幸せな気持ちになる。これは味わわせてあげたいですよね。

ビビりと決めつけず
視点を変えて

マカロンさんのワンチャンはトイプードルですので、本来運動が好きな犬種です。お散歩時の苦労は想像ができますし、同じようなお悩みをお持ちの方も多いです。そのとき、多くの方が「ビビり」という言葉をお使いになりますね。「ビビり」って、可愛い音の響きだし、分かりやすい表現。

でも、「うちの子はビビりだから」って言うのは、なんだか犬のせいにしちゃってない?って、私は思うんです。

なので、散歩の時の困った行動は「ビビりだから」なのではなく「慣れていないんだ」って、視点を変えてみてほしいのです。そのちょっとした解釈の違いで、私たちの行動に変化が生まれます。その変化が犬にとってよい結果を与えます。未知の世界を一緒に探検して慣れていく。その気持ちが大切です。

うちの子ビビりで…
は本当?


マカロンさんは「最近お散歩を始めた」とのことですから、色々なことにチャレンジする「怖いもの知らず」の時期を逃してしまったのではないでしょうか。まだまだ不安と緊張に包まれている段階です。外に慣れていなければ、当然、複雑なニオイや聞きなれない音は怖いものです。「ビビりだから」なのではなく、経験がないまま成長してしまったのだと思います。

今からでも、ゆっくり時間をかけて沢山のことを経験できるチャンスを作っていきましょう。

散歩をもっと
楽しもう!

お散歩は運動のためだけにするわけではありません。一緒に歩くことで信頼関係を強めたり、新しい事を覚えたり、色々な音や刺激を体験することができます。もちろん友達もできるでしょう。色々な事象や状況を「これは問題ない」「恐れる必要はない」と経験することで犬は過剰なストレスを背負わずに済みます。慣れることが一番です。

慣れることは、楽に暮らしていけることでもあります。

散歩は生きるための社会勉強の時間でもあるのです。「ビビりだから可哀想」「散歩嫌いそうだしやめておこう」よりも「不安や緊張を一緒に乗り越えよう」って気持ちでいると、その先には必ずハッピーが待っていると思います。

どうでしょう。マカロンさん。少しは参考になったでしょうか。
「あそこの公園まで行こう」と目標を決めて、公園に行ったら一緒におやつを食べたりボール遊びをしたり、プチイベントを盛り込みながらゆっくり楽しんでください。焦らずにね。

またのお便りをお待ちしております。

関連記事⇒『犬の散歩がもっと楽しくなるポイント4つ#1』

◎『With a Dog』は犬の認知行動療法と飼い主のコーチングという“心理学を軸”としたドッグトレーニングを行う立場から、ヒトと犬の心と行動の関係についてお伝えしています。

この記事はラジオ番組:radio café『犬とあなたと珈琲と。』(毎週金曜16:00~16:29/FM83.1Mhzレディオ湘南)の2022年5月6日放送分の内容を一部修正したものです。

本記事は「こちら」から視聴可能。後半部分にお便りのコーナーがあります。
レディオ湘南は世界中どこからでもワンクリックで視聴可能です。
番組サイトにもぜひ遊びにきてください→『犬とあなたと珈琲と。』

Instagram:@doggy_uri
      @ル・ブラン湘南

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。
大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。
愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。2014年より神奈川県動物愛護推進員、湘南ビジョン大学講師。2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演中、2022年4月(毎週金曜16:00~16:30)から新番組『radio cafe犬とあなたと珈琲と。』がスタート。

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