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犬とあなたと珈琲と。Vol.11

聞逃し配信中
ミキサー:レディオ湘南 高橋優佳

宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』
FM83.1Mhz レディオ湘南(毎週金曜 16:00~16:29)放送中

湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ「TAKARA CAFÉ」。
ここで“宝物”の話をすると探し物が見つかるとか?…
オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。
店長はカフェオレ色の愛犬“うり”。
美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。

今回のお客様はQRコード式ペットの迷子札“Scamee! for Dog”を開発・販売している株式会社プライムページの洞地一徳さん。洞地さんの子供の頃の宝物は「myカスタマイズ自転車」。小学生の頃、自転車の前後に幾つものライトや発電機、ベルやホーンを取り付け“自転車版トラック野郎”のごとく街を駆け抜けていたとか。学生時代はバイクで北海道や九州・四国を一周!そしてオーストラリアも一周⁉放浪好きの洞地さんの笑える話しも最後はロマンチックに。

Scamee! for dogって何?

QRコードシール

-足元にうり店長がきましたが、洞地さんは動物と一緒に暮らしたことはありましたか。

はい。子供の頃にセキセイインコとか文鳥を飼っていたことがあって、セキセイインコは手乗りだったのでいつも一緒に遊んでいました。今は、コザクラインコを1羽飼っています。

-名前は?

ちょこといいます。

-ちょこちゃん

とってもかわいいですよ。

-洞地さんはHPの制作会社を経営される一方で“Scamee! for Dog(スキャミ―!フォードッグ)”という、ペット用のQR式迷子札を開発・販売しているんですよね。最近はグッと知名度もあがってきたように感じます。

はい。そうなんです。発売を開始してから1年半以上宣伝していて、最近は展示会にいらっしゃったお客さまから「うちのお店にこれ置いてますよ」「うちのワンチャンこれつけてるよ」と言ってもらえます。そういう時はとても嬉しいですね。

-私は一昨年でしょうか、防災セミナーの講師をしたときに参加されていた方から洞地さんをご紹介いただきました。その時は既にQRコードを刻印した迷子札はありましたから、正直、特に珍しさは感じませんでした。でも詳しく説明を聞いてからは「これはいいな!」「広めたい!」って一転しました。

そうでしたね。実は“Scamee! for dog”よりも前に“Scamee”という落とし物ツールを開発していました。これは落とし物の受け取り時の「本人の確認機能」も付いていて、特許も申請しています。
“Scamee! for dog”は、その“Scamee”を発展させたもので、”ペットの迷子をなくす”ことにフォーカスして、飼い主さん同士で広めていってほしいと開発をしました。

アプリも月額費用も一切なし

私はワンちゃんを飼ったことはないんですけれども、迷子の数とか迷子札の装着率なんかを調べていくと、迷子の数がすごく多くて、迷子札も着けていない人の方が圧倒的に多いということが分かりました。
着けない理由は「電話番号を迷子札に書きたくない」「老犬だから脱走はしないわよ」とか、「うちのワンコは大丈夫」みたいな意見がありました。
そこで“電話番号を書かなくてもいい迷子札”という仕組みを考え、さらに迷子札を着けてもらいやすくするための機能を考えました。

-今はホームページがリニューアルされてとてもわかりやすく解説されていますが、まず知りたかったのは、アプリのダウンロードやサイトへの登録、月額費用などはかかかるのかということでした。

はい。これはアプリではないので、ダウンロードやインストールは不要です。だからスマホの操作が苦手な人でも簡単に使うことができます。QRコードをスキャンするとすぐにページが表示される簡単な仕組みなのでユーザーとワンちゃん情報の登録をするだけでOKです。購入費以外は一切かかりません。

-でもQRを貼った迷子札を落としてしまったら、結局誰にでも個人情報を見られてしまうのではという心配もありました。

通常はそのページを非公開に設定できるので、非公開設定にしておけばいいんです。必要な時だけ愛犬情報ページを「公開」設定にすると他の方も見ることができます。

-いったいどういう方法で保護してくれた人から連絡が来るのかも謎でした。

QRコードをスキャンした人のスマホに連絡画面が表示されます。その連絡画面にメッセージを入力して送信をしてもらうと、飼い主さんのメールに届く仕組みになります。さらに、その時、発見者が「スマホの位置情報を送っても良い」というチェックを入れると、どこから発信されたか地図情報が伝わってきます。

1頭に1枚の時代へ!

-ここまで聞くと良さがわかりますよね。製作にはクラファンをされていて、驚いたのは「まとまった数を無料で提供したいので保護団体に知り合いはいませんか」と聞かれたことでした。

この商品を開発する際、ペットのことを色々と調べると多くの保護団体やボランティアの方たちが一生懸命活動されているということを知りました。それで私も自分ができる分野で貢献したいと思いました。クラファンでも保護団体に寄付するリターンを用意して、多くの人にサポートしてもらったんです。

-ご紹介させていただいた保護団体になんと50匹分のQRシールとそれを収納するバッチも無償提供していいただき、とても感謝していました。

今までに7つの保護団体に無料提供させていただいていて非常に好評ですね。

-保護団体さんでは新しい使い方をどんどん考えていますよね。今月からマイクロチップの装着が一部の条件下では義務となりましたが、全頭普及や使いやすさなどはまだまだ時間がかかると思います。そのためスマホ一つで様々な情報交換ができる”Scamee! For dog”のような仕組みこそ「ペットのマイカード」の役割を果たせるように思っています。

まさに!1頭に1枚という時代がきていると思いますよ。

ところで、どうしてこの店「TAKARA CAFÉ」って名前なんですか?

-いつも皆さんに聞かれるんですけど、ここで宝物の話をしたら失くした宝物が見つかったり、新しい宝物に出会えたりする、そんな場所になればいいなって思っていたんです。

その宝物を失くさないように”Scamee” ―を開発しました。

-本当にそうですよね。うりも“Scamee”を着けています。うりは宝物ですけど存在そのものだけではなく“一緒に過ごした時間”とか“ぬくもり”みたいのもの全てが宝物です。

物ではない宝物ですね。

-そうなんです。もしよかったら宝物の話聞かせてください。

自転車版トラック野郎

-子供の頃宝物はありましたか。

自転車にライトやベルを沢山付けるのが好きでいつもいじくって遊んでいましたね。

-自転車そのものが好きだったんですか、それともカスタマイズするのが好き?

どちらかというとカスタマイズですね。とにかくあれもこれも付けてみたいって言う感じです。ライトを前や後ろに幾つも付けて、発電機も2個も3個も付けて、さらに電池式のライトも2個、3個。あとベルとかホーンもたくさん付けて“トラック野郎の自転車版”という感じでしたね。

-まさか今も車の改造はしていないですよね。

さすがに今はしていませんが、大学時代は安い車を買ってカスタマイズは結構やっていました。ライト類やホーン類を変えたり、毎日のようにオートバックスに通っていました。あと、大学時代はバイクにも乗っていて北海道・九州・四国を一人で周っていましたね。

北海道一周バイク旅

-それは結構ワイルドですよね。ちょっとイメージ変わりました。その間はどうやって寝泊まりや食事をしていましたか。

北海道はライダーズハウスというのが結構あって、ライダーズハウスマップという地図を見て「次どこに行って泊まろうか…」みたいな感じに移動していましたね。貧乏旅行なので食事はバイクにガソリンを飲ませる分、自分は節約して、パンの耳をもらって食べたり、カップ麺や缶詰を食べて、つないでいたという感じです。

-たまにはご馳走を食べたり、地元のものを食べたりはしなかったのですか?

北海道1周中にふと通りがかった羽幌町という海岸で濱田マリのコンサートをたまたまやるっていうので、砂浜に1人で見ていたんです。そうしたら近くで地元の漁師さんがBBQをしていたんですね。余程羨ましそうに見ていたのか分かりませんが、「兄ちゃん、ちょっとこっち来て食えよ」みたいに誘ってくれて、そこで漁師さんが獲った焼きウニとか、イカとかを食べて、めちゃめちゃ美味しかったです。

いつの間にか一員になってお酒まで呑んで、BBQが終わって二次会で居酒屋、さらにスナックに行って、最終的には漁師さんの家に「泊ってけ」と言われて、朝ご飯までご馳走になって帰ったと言う(笑)。本当に「温かい人たちだったなー」と今でも感謝しています。

-洞地さんのお人柄が気に入られたのでしょうね。

そうですね。私もお酒を飲むのが好きなので非常に楽しかったですし、飲むと陽気になっちゃうので、スナックで一緒に踊っていた記憶が微かに残っています(笑)。

-子供の頃から活動的で?

活動的というか落ち着きがないというかですね。小学生の頃は本当に動き回っていたので寒さを感じず、一年中ランニングと短パンですね。運動神経も良くて、ドッジボールとか至近距離からでも、相手が投げる瞬間に体をキュッとくねらせて球をかわして、最後まで残っているっていうタイプでしたね。

-活動的なのは今も変わらずですか。

さすがに今は落ち着いていると自分では思っているんですけど、ソフトボールの外野守備なんかでは、チームメイトから「犬?」と言われるくらいに走り回るという状況ですね(笑)。

剣道指導のはずがオーストラリア一周

-剣道もずっとされていたんですよね。

剣道は小学校1年から始めて大学までずっとやっていました。大学2年の時に高校時代の受験勉強の反動で遊び過ぎて留年をしたんですね。その時にちょうど家庭教師をやっていた先の親御さんから、「オーストラリアの知り合いがオーストラリアで剣道を教える人をいないんだけど、洞地さん行かない?」って言われて二つ返事でOKして、その数か月後にはオーストラリアに行ったという。

-実際にオーストラリアまで飛んで剣道を教えてきたんですか。

行ってみたら英語は全然喋れないし、剣道を教える話もいつのまにかどこかへ行ってしまって、結局、語学学校とバイトをして、最後オーストラリアを1周して帰ってきたという…(笑)

-ここでもまた1周!オーストラリアはぐるっと一周したくなるようなカタチではありますけど日本と比べるとものすごく広いですよね。

そうですね

-どうやって一周を?

基本的には長距離バスで一周して、一部は電車でも移動しましたね。最初は「時計回りで周る」ということぐらいしか考えずに、あとは行き当たりばったりで周りました。

-その間「パンの耳をください」って言うわけにはいかないですよね。

食事は普通にスーパーとかで買って、ドミトリーみたいなところで生活をしていました。

-しっかり英語を喋られるんじゃないですか。

まぁそうですね(笑)

無計画の旅こそ好奇心をくすぐる

-放浪の旅をするのが好きなんですね。

そうですね。一人でバイクに乗ってあちこち周ったり、とにかく何も決めずに行って、そこで出会う人との時間とかが面白いと思います。初めての場所に行くので全てが新鮮なんですね。最近は旅行に行ってないですけれど、そういった放浪の旅を思い出すと、また行ってみたいなっていう気分になりますよね。

-なにか思い出の曲があれば一曲おかけしましょうか。

オーストラリアを旅している時に、ふと耳に入って一発で気に入った曲があるんですけど、タイトルがわからなくて、で10年後くらいに「これだ!」って再会したときに非常に嬉しかった曲をお願いします。ジョージベンソンの「Nothing’s Gonna Change My Love for You」(楽曲はYouTubeへリンクされています)。

いつか妻とブルームへ

-今探している宝物はありますか。

私は高価な物とか物欲がないんですね。なので宝物というと「幸せな気持ち」や「楽しい時間」です。オーストラリアを旅行していたときに“ブルーム”という町があって、その海がすごくキレイだったんです。そのとき「将来、愛する人を連れてきて、一緒にこの景色をみたいな」と思ったことを思い出しました。妻と日本全国、世界各地を旅行できたらいですね。

-モノでもない宝物も失くさないように過ごしていけるといいですよね。お話しを聞かせていたただいたお礼にもう1杯いかがでしょうか。

ありがとうございます。

-ごゆっくりお過ごしくださいませ。

ではお言葉に甘えてもう少しのんびりしていきます。

Scamee! For dogのホームページは「こちら」

番組サイト⇒『犬とあなたと珈琲と。』

インタビューと文:白田祐子(しらたゆうこ)

Instagram:@doggy_uri
      @ル・ブラン湘南

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。
大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。
愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。2014年より神奈川県動物愛護推進員、湘南ビジョン大学講師。2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演中。

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