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犬とあなたと珈琲と。Vol.47 柴田 麗子

聞逃し配信中(オープニングや曲はカットされています)
ミキサー:レディオ湘南 高橋優佳

宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』FM83.1MHz レディオ湘南(毎週金曜 16:00~16:29)放送中

湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ「TAKARA CAFÉ」。ここで“宝物”の話をすると探し物が見つかるとか?…オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。店長はカフェオレ色の17歳。愛犬の“うり”。美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。

今回のお客様は横須賀市芦名にあるパンと焼き菓子とポーリッシュポタリーのお店『Sol table select』のオーナー柴田麗子さん。「ポーランドの小さなキッチンをイメージした」というお店は可愛いに溢れています。「ボリュームたっぷり!でもヘルシー」と大人気のバーガーサンドや数々の菓子パン、総菜パンなどは、すべて国産小麦を使った手作り。仕入れから仕込み、販売まで全てを一人でこなすと言うのですから、まるで魔法使い!そんな麗子さんの宝物は「美味しいものを食べて育ったこと」。自分が美味しいと感じたものを作り、ワクワクをお客様と共有する。!大好きが詰まった小さなお店は路地裏でキラキラ輝いています。


―こんにちは、麗子さん。ようこそお越しくださいました。

柴田麗子さん(以下 麗子):こんにちは。祐子さん。おひさしぶりです。

―お久しぶりです。今日もミニチュアダックスのリンダさんと一緒ですね。
麗子:そうなんです。うちの見習いスタッフのリンダさんは今年8歳になりました。大先輩のうり店長はじめまして!

―はじめましてわんわん。よろしくお願いいたします。
麗子:よろしくお願いします!

ポーランドの
小さなキッチンをイメージ


―麗子さんは横須賀芦名の住宅街で絵本の世界から飛び出出してきたようなとってもかわいいお店『Sol table select』さんを経営されていらっしゃいますよね。バーガーサンドや焼き菓子、そして、ポーランドの食器ポーリッシュポタリーも販売されていて、路地裏なのにわざわざ探していきたいお店。大人気ですね。

麗子:ありがとうございます。2019年に今の芦名に移転してきて、ポーランドの小さなキッチンをイメージしたお店作りをしています。自宅の一部を改装してやっていますので、とても小さなお店ですけれども、遠くからお見えになってくださる方もいて、勇気をだして初めて良かったなと思っています。

―なかなか買えないお店って有名です。今の場所の前には違う所で展開されていたんですよね。

麗子:そうなんです。最初は友人と二人でレンタルスペースやイベントに参加する無店舗販売のスタイルで始めたんです。ポタリーや雑貨を友人、そしてパンや焼き菓子を私が担当していました。それが2016年のことです。翌年にはその友人のご主人の会社の一角を借りて『Sol table select』をスタートしました。

 お店の名前と箱は一緒だけど、中身は別々で起業も別々というスタイルで、やはり私はパンと焼き菓子を担当して、友人は雑貨を販売するカタチで3年程続けました。ただ、その場所をずっと借りる事ができなくなったので、勇気をだして自宅を改装して、今は芦名で私一人で営業しています。

大人気!ボリューム満点で
ヘルシーなバーガーサンド


―2017年に『Sol table select』をスタート。お客様の反応はどうですか?やっぱりバーガーサンドが一番人気ですか。夕方前には売り切れちゃいますよね。

麗子:どうしてもお客様が続いていらっしゃる時は重なるもので、暇な時と忙しい時、それぞれありますので「平均してきて欲しいなあ」と思う時があります。商品に関しては、やっぱり一番人気はバーガーサンドですね。野菜がたくさん入っていますので、お肉にしてもお魚にしても「バランスよくランチが取れる」と、お客様に言っていただけます。

 特にバーガーサンド用のバンズは、仕込みにバターは使ってなくオリーブオイルを使っているので、パン自体もヘルシーですから、見た目には「量が多いかな」と思われても、胃にもたれないのでリピーターが多いのかなって思っています。

―ボリューミーなバーガーサンドにかぶりついても胃にもたれない。そういう裏技があったんですね。私の年齢にはありがたいです。

無駄をなくし
販売価格を抑える


―バーガーは「ガーリックシュリンプ」や「カジキの竜田揚げ」「アジフライ」「ハンバーグ」「ローストチキン」などなど、その時の仕入れに合わせたメニューで、しかもバンズから手作りなのに、一つ380円とかですよね!もうびっくり価格です!

麗子:ありがとうございます。一人で作っていますので、自分のできる範囲でそれ以上無理をしないようにってしています。その結果、売れ残りをなくす、無駄をなくすことができて、コストを抑えることに結びついていると思います。自分なりの工夫をしながら、販売価格を抑えられるように努力しています。

―そうか…。お客様のことを一番に考えて作り、販売してらっしゃることが、味・見た目・価格、すべてを通して伝わってきます。

地物野菜や魚を
もっと知って欲しい!


―国産小麦や三浦の食材をなるべく取り入れる。そういうコンセプトもすごく共感できます。

麗子:国産の小麦や地物野菜や魚を使うことは1番には「美味しいこと!」これに尽きます。栄養価も高くて、健康的でなにより新鮮ですよね。そして、農家さんや市場から直接購入するとすごく安いんです。地元の方には地場の食材が「こんなに美味しいんだ」と知っていただきたいですし、それ以外の方にも三浦の野菜をどんどん買ってほしいと思っているんです。私も地物の野菜を使ってできるだけ業者を使わずに自分で作る。そして“自分が食べたいなと思えるものを作る”をモットーにして頑張っています。

―聞いただけで、美味しい!

沢山並んでいると
ワクワクするでしょ?


―焼き菓子もすごいですよね。ショーウインドーを眺めると「全部ください!」って言いたくなりますが、種類が豊富すぎて絶対に無理。例えばタルトでしたら「イチゴ」「洋ナシ」「キャラメルナッツ」、秋には「イチジクのタルト」をいただきましたが、本当に美味しかったです。それ以外にも「キッシュ」や「アップルパイ」や「シナモンロール」「ラムレーズンクリーム」などのパイや菓子パン、総菜パンまで、ものすごいラインナップです。メロンパンもありましたけど、お一人で手作りされているということですが…魔法使いですか?

麗子:はい(笑)全部一人で作っております。「あー、あれが食べたいな」とか「食べ歩きで美味しかったから作りたいな」とか。そんな感じでメニューが増えてしまうんですよね。いろんなパンやお菓子が並んでいるとワクワクしますから。

―本当に見ているだけでワクワクします。でも、本当にかわいい魔法使いと黒猫が住んでいそうなお店ですよね。
麗子:そうですね(笑)


麗子:ところでこの店は『TAKARA CAFÉ』 って言うんですよね。可愛いものが沢山ありそうなお店ですね。

―宝物がたくさんありそうな感じ?(笑)『TAKARA CAFÉ 』はここで「宝物」の話をしたら、失くした宝物が見つかったり、新しい宝物に出会えたりする。そういう場所になるといいなと思って付けた名前なんです。
麗子:素敵です!

―ありがとうございます。もしよかった麗子さんも宝物の話きかせてください。

両親に口の基礎を
つくってもらった


―麗子さんの宝物はなんですか。

麗子:そうですね。今は何と言っても、見習いスタッフの愛犬リンダさんなんですけれども、子供の頃はこれといった収集もしていなくて、大事にとっておいたものも別にないですし、宝物…と言っても‥。厳しい家庭で育って、厳しい学校に通っていたので、隠れて悪さをする知恵がつくまでは、横浜の家と都内の学校を行ったり来たりの、これといった変化のない生活をしていたので、なかなか思いつかないですね…

―隠れて悪さをする知恵がついてからは…どんなことされていたんですか。

麗子:友人と毎日のように学校帰りに代官山や自由が丘に寄り道をして、美味しいものを食べ歩いたり、かわいいものを見たりしていました。

―ちょっとしたキラキラの時間だったんですね。食べ歩き。若い時からやっぱり「食」に対する意識は強かったんですか。

麗子:そうですね。両親も美食家で小さい時から「ちゃんとしたものを食べないと味音痴になる」と言われて育ちました。例えば、物心ついた時からお寿司とか天ぷらもカウンターで出してくれるお店に連れていってもらっていましたし、父は会社を経営していたんですけど、そこに勤めていた方は東北から出稼ぎに来ている方が多かったんですけど、その方たちが、帆立や牡蠣、うになど、新鮮な海鮮を送ってくださるので、築地に入ってくるものよりも良いものを家庭で食べれたように思います。

 ジャンクフードでもなんでも「好きなものは大人になってから食べればいい」というのが両親の考え方でしたから、そうやって口の基礎は作ってもらえたかなと思っています。両親のお陰で今があると思っています。それが私の大切な「宝物」かもしれません。

―小さい時から美味しいものを食べてきたことが宝物。いいですね。

手打ちパスタも
身近な存在


―今はパンや焼き菓子などを作られていますが、お料理の方はいつ頃からはじめたんですか。

麗子:母親が和食店を経営していまして、神楽坂から鎌倉小町に店を移転したのをきっかけに、そこで10年働いてきました。学生時代から接客業に従事していましたので、鎌倉のお店ではキッチンの仕事を経験して、仕入れや仕込み、業者さんとの付き合い方などもその間に学べたと思います。

―和食屋さんのキッチンで10年は大きいですよね。今のお店もコロナ前まではイートインができて、しかも手打ちパスタなどのランチメニューもあったそうですね。本格的ですね。

麗子:そうなんです。母親の実家が埼玉県で、小さい頃はおばあちゃんの家に遊びに行くと埼玉の地粉で手打ちうどんが毎回出てきたんです。それで「パスタとかうどんは地粉で打つ」という習慣が身についていたので、私にとっては手打ちパスタは割と身近な存在なんです。小さなお店ですから、コロナの影響でイートインをやめざるを得なかったのはとってもがっかりです。

2011年のあの頃、
パン屋にパンがない!


―今もテイクアウト用のラザニアなどはありますよね。メインになるパン。パン作りのきっかけは何かあったんですか?

麗子:はい。東日本大震災の時、通勤途中にいつも寄っていたパン屋さんにパンがなくなって「パンどうする」ってなった時期があったんです。その時に「じゃあ自分で作るか」ってパン作りに目覚めたんです。それまで、ケーキや焼き菓子、和菓子とかは鎌倉の店のカフェタイム用に作っていたんですけど、パンはこの時がきっかけですね。

 それで、どうせだったら、先ほど話した埼玉の地粉の「農林61号」と北海道の「春よ恋」をブレンドして作ったら「おいしいかな」って思って、今のパンが出来上がりました。

―子供の頃からお菓子作りとかご自宅でされていたんですか?

麗子:子供の頃はお菓子作りやお料理はお手伝い程度しかしてなかったんです。私の母はお料理が得意で大概のものは作れたので私は食べる専門でした。家で母はあんこうをぶら下げて捌いたりするようなワイルドなことをしていました。鎌倉の店で働くようになってからです。パン作りも独学で興味を持ち始めると、深くやりたい性格なんです。

世界に一つだけの食器に
魅せられて


―子供の頃からの環境とセンスと好きという想いがカタチになったんですね。『Sol table select』さんは、もう一つ外せないのがポーリッシュポタリーですよね。

麗子:はいそうなんです。『葉山セレクト』というお店のショーウィンドウに並ぶポーリッシュポタリーをみて一目惚れをしたのが、出会いです。それで「いつかポタリーを使ってカフェがやりたいな」と思ったんですね。ポタリーのことを詳しく知りたくて、そのお店『葉山セレクト』さんでもバイトをしたんです。

―今はお店に大好きなポタリーの囲まれて幸せですね。私はポーリッシュポタリーの中では伝統柄というんでしょうか、ドット柄を組みわせたようなシンプルなデザインが好きなんですけど、麗子さんはポーランドの食器のどういうところに魅力を感じていますか?

麗子:ポタリーの可愛い柄や職人さんが一つ一つ絵付けをしていることで、世の中にたった一つ同じものはないってところです。それにも増して、オーブンやレンジ、食洗機もOKという丈夫さは便利で日常使いに最適なところがお気に入りです。鎌倉のお店では和食器だったので、繊細でかけやすいし「レンジなんてもってのほか!」だったので、ポタリーの扱いやすさは最高です。可愛いし映えますし。

―ポーリッシュポタリー。温かみと優しさ、安定感があって、素朴なのにお洒落で目をひく。なんだか麗子さんそのもののイメージです。

麗子:ありがとうございます。嬉しいです(笑)

―じゃあ、ここで何か、麗子さんっぽい曲、おかけしましょうか。

麗子:本当ですか。ありがとうございます!じゃあ、私の大好きな曲にしようかな。海っぽい曲でBruno Marsの『Skate』(楽曲はYouTubeにリンクしています)

理想のカフェを持つ。
それが


―今探している宝物はなんですか。

麗子:また、大好きなポタリーを皆さんに使っていただけるカフェができればなと思っています。コロナになる前にランチを提供していた時は、お料理もポーリッシュポタリーで提供していたんです。でも、この時代、店内をもっと広くしなくちゃ再開は難しいかなって思っていて、なかなかハードルは高めですが、いつか理想のカフェを持ちたいです。

―イベント出店のときもピカイチの陳列とレイアウトでしたので麗子さんのセンスがあれば、どんなことも叶いそう。そう思います。今日はお話しを聞かせていただいたお礼にもう一杯いかがでしょうか。

麗子:ありがとうございます。遠慮なくいただきます。

麗子さんの愛犬リンダちゃん

Sol table selectのInstagramは「こちら」
番組サイト⇒『犬とあなたと珈琲と。』 

インタビューと文:白田祐子(しらたゆうこ)

うり店長のInstagramは『こちら』
ル・ブラン湘南のInstagramは『こちら』

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。
大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。
愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。湘南ビジョン大学講師。2014年より神奈川県動物愛護推進員。2019年よりFM83.1MHzレディオ湘南に出演中。

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