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犬とあなたと珈琲と。Vol.48

聞逃し配信中(オープニングや曲はカットされています)
ミキサー:レディオ湘南 高橋優佳

宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』

FM83.1MHz レディオ湘南(毎週金曜 16:00~16:29)放送中

湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ「TAKARA CAFÉ」。
ここで“宝物”の話をすると探し物が見つかるとか?…
オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。
店長はカフェオレ色の17歳。愛犬の“うり”。
美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。

今回のお客様は株式会社集栄堂代表取締役の中山友希さん。藤沢南口で和食居酒屋『喜びの里』と大衆酒場『日の出』、横浜東口で『ウラ横焼肉センター』を経営。さらにハワイでお馴染みのコーヒーチェーン店『BAD ASS COFFEE』の日本総代理店で直営店も1店舗展開しています。飲食の世界へは高校時代の皿洗いがきっかけ。出席率は悪かったものの居酒屋のアルバイトは楽しく、驚きの連発だったそう。厳しい修行時代と独立して初めて味わう失敗を乗り越え、10店舗を抱える経営者へと登りつめました。「自分は人の何倍も濃い人生を歩んできた。今は血の通った店4店舗だけを残し、あとは店を任せられる人を育てていきたい」と語る中山さん。「宝物」はこれまで出会った3人の恩師と大切な子供や孫たち。6歳のお孫さんと5歳のお嬢さんの成長をしっかり見届けるために、ブラジリアン柔術で体を引き締め、今日も熱くコク、パワフルにいきます!

―こんにちは、中山さん。ようこそお越しくださいました。

こんにちは。お邪魔します。あっ、犬がいるんですね。

―そうなんです。うり店長。17歳です。よろしくお願いします。

17歳って人間だといくつ位なんですか。

―うりは中型犬ですから、だいたい92-3歳から、もう少し上って感じです。

それは、うり先輩ですね。よろしくお願いします。

居酒屋「喜びの里」
他3店舗を展開中

―中山さんは株式会社集栄堂の代表取締役でいらして、今は4か所の飲食店を経営されているんですよね。藤沢の人であればOPAの隣のビルの地下『喜びの里』と言えばすぐにわかると思います。

はい。ありがとうございます。
今は藤沢駅から徒歩1分、和食居酒屋『喜びの里』と、その裏手の熱田ビルの1階に大衆酒場『日の出』があります。

それから横浜東口にある焼肉業態『ウラ横 焼肉センター』と、港北区の「ルララこうほく」という商業施設内の『BAD ASS CAFFEE』の4店舗を展開しています。おかげ様でどこも活気のある店舗となっています。

―『BAD ASS COFFEE』はハワイに行くとよく見かけますよね。ほんわかしたロバがキャラクターのコーヒーチェーン店ですよね。コナコーヒーを中心に提供されていて、パンケーキなどのカフェメニューも人気。『BAD ASS COFFEE』はフランチャイザーでもあるんですよね。

そうなんです。日本の総代理店をしていて、直営店は現在1店舗だけですがFC加盟店は全国に4店舗ほどあります。

皿洗いのアルバイトが
人生を決める

―今は完全に経営陣ですけど、もともとは中山さんも厨房に立っていらしたんですよね。

今でも調理場に立つことはありますよ。
飲食店は高校1年の時の皿洗いのバイトから始まっています。

そこから、調理場も担当するようになったんですが、一旦、本格的に日本食のお店に修行にも出てから、板長、料理長と経験して独立という感じですね。簡単に言うと。

―皿洗いのバイトから料理長にまでなって。そもそも料理人を目指していたんですか。

いえ。特に「何になりたい」というのは、高校時代にはなかったですね。

最初は今もあります、さいか屋の8階にあります『新宿さぼてん』というとんかつ屋さん、それと今はもうないですが南口の『活魚居酒屋かすが』の2か所で皿洗いをしていたんです。

とんかつは調理工程が少ないので、「パン粉場」って言われる最後に店長がやる仕事ですが、そこを任されたり、居酒屋でもちょくちょく調理をするようになったんです。そうしたら、板前さんに「筋がいいね」ってよく言われていました。

―板前さんに「筋がいい」って言われて「もしかしたら俺に向いているかも」って思ったんですか?

そういう気持ちもあったかもしれないけど、居酒屋のアルバイトが楽しかったんです。

そして常に「腹っぺらし」だったんで(笑)必ずまかないがつくということ。

当時高校生だったので「いやぁ、こんなに美味しいものがあるんだ」って驚きの連発で、から揚げをいつも余計に揚げて、勝手に食べたりして「本当にいい仕事だな」って思いました。

―お腹いっぱい食べられる居酒屋でアルバイトをして(笑)

厳しい修行経験時代

―高校を卒業してからはどうされたんですか?

その時ですね。特に進路を決めてなかった自分に、居酒屋でお世話になった店長の岡本さんという方が「俺も将来、独立するから一緒にやらないか」って声をかけてくれたんです。

そして2年間は『かすが』で調理経験をして、私が20歳のときに岡本さんがマタリビル2階にある「大海」というお店をオープンさせたので、私もそこに移って板前さんをやっていました。

―「大海」は今もありますよね。

はい。現在は私の先輩にあたる羽原さんという方が経営しています。と、言うのも、オープンして岡本さんは交通事故で急に亡くなってしまったんですね。

―これから…という時に…。

そうですね。ショックでしたね。自分を飲食の世界に導いてくれた恩師ですから。

―中山さんはそれでどうされたんですか?

2年間、そこで板前をさせてもらいました。それで22歳の時に「もっと本格的にこの世界を学ぼう」と思って『日本調理師会』に入ったんです。そこで親方を紹介してもらって日本料理を3年間修業させてもらいました。

―居酒屋とはやっぱり違いましたか。

あーもう全然違いましたね。朝も始発で行って、帰りは終電で帰ればいい方で。睡眠時間はだいたい3-4時間。そういう生活が3年間続きました。給料はいつも手取りで13万円。

他に修行しにきてる仲間は沢山いたんですけども、倒れるやつや辞めるやつ、サバイバルゲームですね。でも、自分は体力に恵まれていて、才能もなんかあったようで、その3年間で他の人の倍から、6年~10年分教わったと思っています。

―途中で辞めたいとは思わなかったんですか。

全然思わなかったですね。
むしろワーキングハイ状態で楽しくてしょうがなかったです。

まぁ、例えば「明日は絶対に全員9時に集合、出勤してこい」と言われたら、私は朝6時には行く。自分が休みを取らないから、他の人達が休みを取れない状態でぶん殴られちゃったこともありますね。でも、私はそんなのは関係ない。

本当は5年修行したかったんですけど、3年目で結婚することになり、この給料だと生活できないって、仕方なく修行を辞めたという感じです。

板長からエリアマネージャーへ
経営を学ぶ

―結婚されて、家族もできて、修行をやめざるを得なかった。

そのとき「居酒屋なら親方張れるから」って親父に太鼓判を押してもらっていたし、たまたま板長募集をしている企業があって、そこの社長と馬が合ったんですね。

居酒屋・お寿司屋さん・たこ焼き・蕎麦屋さん・焼肉屋さんなどをその会社は展開していて、そこで150席ある大きな居酒屋を任されました。その後は店長、エリアマネージャーと10年の間に約10店舗携わらせていただきました。

―なるほど!そこで経営に触れたり、学んだりすることができて、今の会社の基礎となったんですね。

そうですね。もともと皿洗いの高校生から社長になったという、まぁ立派な話なんですけども、本当はもっと口に出せないことも沢山していましたね。

―(笑)!
(写真上はオフショット)

―ところで、中山さんの会社の『集栄堂』は「集」まり、「栄」えるに、お堂の「堂」って書きますが、若者が飲食店を経営する社名にしてはなかなか渋い印象です。

『集栄堂』というのは祖父がやっていた和菓子屋さんの屋号なんです。

小学生の頃はお腹が減ったら、おじいちゃんが小豆を煮て作ったあんこなどを舐めたりですね、手作りのお団子を食べて育ちました。

食いしん坊だったし、そういう環境にいたので、根っからの商売人の子なんですよね。だから、どうしても最終的には「商売をしたい」「何かお店をしたい」というのは思っていたんです。

―なるほど!それを聞いて、色々なことが合点いきました。

ありがとうございます。この店はなんで『TAKARA CAFÉ 』にしたんですか。

―『TAKARA CAFÉ 』はここで宝物の話をしたら、失くした宝物が見つかったり、新しい宝物に出会えたりする。そういう場所になるといいなと思って付けた名前なんです。

あー宝探しですね。

―その通りなんです!もしよかったら中山さんも宝物の話きかせてください。

恩師と働いた場所で
店を持つ運命!

―中山さんの宝物はなんですか。

私の「宝」は3人の恩師と出会えたこと。そして今の人間関係ですね。

自分を飲食の世界に導いてくれた恩師がいて、修行時代の親方がいて、そして経営などを勉強させてくれた社長の恩師がいて、人生の中で3人の恩師がいると思っています。

―中高時代の悪ガキが3人の恩師から学んだことを胸に、今ご自分でお店をはじめてどうでしたか?

1店舗目の『喜びの里』を開店したのが2007年8月15日です。

藤沢と決めていたので、「さぁ!独立しよう!」って、場所を探し始めた時にその候補となった所は2か所しか当時なくて、その一つが今の場所ですが、実はこの場所が恩師の岡本さんと出会った『居酒屋かすが』のあった場所だったんです。

3年間空き家になった状態で、中もゴミだらけで、片づけるにもお金がかかる状態。そして地下だから人目につかないし「どうしようかな」と思ったけど、これも運命だと思って決めました。

で、まぁ…最初は赤字の連続でしたね。

大逆転!どんどん出店!

―何かをきっかけに軌道にのっていったんですね。

そうですね。
8月にオープンして3か月間で約400万円の赤字がうまれてしまいました。

でも、そんな時にフリーペーパーの飛び込み営業が来たんですよね。

広告料がすごい高い媒体なので「そんなの支払えないよ」って断ったんですけど、「この店は絶対に効果がでる。黒字にして見せます」って言う元気のいい営業マンだったんですよ。

まぁそうは言ってもお金がない。そうしたら「後払いでいい」って言うんで「じゃあ好きにしてください」と言って掲載してもらったら、もうその月に700人の効果があり、11月は500人、12月は黙っていても人がきて、赤字は一気に解消しました。

それから私は1年半ほど一日も休みなしに毎日厨房に立って、2年で借金は返しました。

―それはすごい!
(写真上:喜びの里のメニューより)

阿吽の呼吸で
意思の疎通がとれる店

―確かに地下で目立たないというデメリットは大きいですが、お店は昼間から営業していてランチもあって昼呑みもできる。お料理の種類も豊富でガッツリ系の男性が好みそうですよね。味もいいし、一度認知されると、あとはリピーターで安定的な経営ができる。そういうお店ですものね。

ありがとうございます。
とにかくがむしゃらでしたね。

そこからお店を10店舗まで増やしたんですけど、途中から箱ができても中身が見えないとダメだと気づいて、徐々に減らして横浜店など5店舗は売りました。

今は自分が手がけた“血の通った店”だけを残してやっている状態です。

―血の通った店。

そうです。例えば今『喜びの里』や『ウラ横焼肉センター』は息子たちが運営主軸でやってもらっています。コロナの時は一人で全部やってくれていました。だから生き残ることができたんだと思います。

そういう任せられる「人」をどんどん育てていきたいですね。

―任せる…。例えば、どういう能力を身につけることが必要だと中山社長は思っていますか。

「お店を任せる」というのは、最終的には「利益の確保ができるか、できないか」です。

だから、売り上げやコスト管理などをしっかりと目標設定をしながらお金を管理し「阿吽の呼吸」で意思の疎通がとれるか。それが血の通った店ということです。

―勉強になります。

ブラジリアン柔術で
体をリセット

―プライベートな時間は今どう過ごされていますか。

ここ2年位前から格闘技を始めました。

―まだ強くなりたいんですか(笑)

やっぱり体をリセットするには、動かす事が大事だと思っていて。

今、先輩に紹介してもらった、辻堂にある『ブラジリアン柔術 岡田道場』で体調管理をしています。だいぶ体も調子よく引き締まってきましたね。

―じゃあ、ここで何か心もリセットできるような、そんな曲をおかけしましょうか。

ありがとうございます。この曲は僕が中学校のときに初めて聞いて、音楽の趣味を持ったんですがそのきっかけとなった曲です。Beatlesの『Twist and Shout』(楽曲はYouTubeにリンクしています)

子どもたちと
孫の成長を見守りたい

―今探している宝物はなんですか。 

子どもたちや孫の成長です。

今年50歳になる年なんですけども、6歳になる孫と5歳になる娘がいるんです。この5歳の娘がとても可愛くてね…だから娘が成人するまでは絶対に死なない体を作りたい。そして、今24歳の息子達を一人前に育てて、ゆくゆくは会社を継いでもらいたいと思っています。孫や子供たちの成長を見守っていければと思います。

―そろそろ歓送迎会の季節ですし、もうすぐお弁当専門のお店もオープンするんですよね。忙しくなってきますね。藤沢の街をこれからもどんどん盛り上げていってください。今日はお話しを聞かせていただいたお礼にもう一杯いかがでしょうか。

ありがとうございます。遠慮なくいただきます。

―では、ごゆっくりお過ごしくださいませ。

今日はまだ時間があるので、少し居させてもらいます。

―はい、ゆっくりしていってください。

ありがとうございます。

居酒屋喜びの里の公式HPは「こちら」

番組サイト⇒『犬とあなたと珈琲と。』

インタビューと文:白田祐子(しらたゆうこ)

うり店長のInstagramは『こちら』
ル・ブラン湘南のInstagramは『こちら』

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。
大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。
愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。湘南ビジョン大学講師。2014年より神奈川県動物愛護推進員。2019年よりFM83.1MHzレディオ湘南に出演中。

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