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犬って人や他の犬の行動を真似するの?

今回も心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこがパーソナリティを務めるラジオ番組“宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』”に寄せられたお便りにお答えします。

犬は他者を観察して
真似することあるの?

今回のお便り:ニッポンの犬さんからいただきました。
うり店長はじめまして。お元気にお過ごしでしょうか。動画を見ていると、まるで人間みたいな仕草や行動をする犬が時々います。芸やしつけの一環として覚えさせたと言われればそれまでですが、なんだか人間の真似をしているように見えるときもあります。犬って人間の動きを観察して、それを真似することってあるんですか?

ニッポンの犬さん。ありがとうございます。犬も人のように真似をするの?っていう質問ですね。 

はい。その通り。犬は「模倣する動物」と言われるくらい、人や他の犬の真似をします。

ただ、なんでもかんでも、真似するわけじゃないですよね。

ラッキーなことが
起こる時に真似る

どんなことを真似するか。

それは「これをするとラッキーなことが起きるんだ!」と、自分の利益になると気づいたとき。それと「ラッキーなことが起こるはずだ」と予想されるときに、真似することがわかっています。

例えば、これは犬同士の真似の場合ですが、科学的に証明した面白い実験があるのでご紹介したいと思います。実験の道具は、木の棒を引くと、蓋が開いておやつがでてくる箱です。

犬にこの箱を見せると、実験に参加した多くの犬は棒を口で咥えて引っ張って、おやつを獲得したそうです。ところが、前脚で棒を引いて蓋を開ける訓練をあらかじめ受けた犬、その犬達の行動を他の犬に見せてからチャレンジさせたところ、他の犬も口ではなく前脚を使って棒を引いて、蓋をあけたそうです。最初から他の犬のやり方を真似したんですね。

そして、今度は犬の口にボールをくわえさせたまま、前脚を使って棒を引く様子を他の犬に見せてから、チャレンジさせてみると、なんとびっくり、他の犬は前脚ではなく口で棒を引いたそうです。

真似るかどうかは
全体の状況から判断

どういうことかと言うと、本来、犬は棒を口で引いた方が楽ですよね。

でも、他の犬が前脚で棒を引いておやつをゲットしている姿を見た時は「前脚を使うことに意味があるのだろう」「そこにコツがあるのだろう」と判断して、前脚で引くという選択をしたんですね。

でも、口にボールをくわえていた場合、「口が塞がっているから仕方なく前脚を使っているんだな」「前脚を使わざるを得ない状況なんだな」と判断して、前脚は使わなかったということです。

犬が他の犬の行動を真似るか、真似ないかは「全体の状況をみて判断している」

そう、この実験は締めくくっています。
犬、すごくないですか?

新しい行動を
真似してもらおう!

この「真似る」と言う行動。
飼い主にとっては困った行動でも、犬にとってメリットがあれば真似をしてしまう。そこが注意点です。

でも、人間のこともよく真似しますから、いい方向に使うことができますよ。

例えば、散歩の途中の側溝を怖がって飛び越えられないとき、わたし達がジャンプをして飛んでから楽しそうな笑顔を見せると、真似をして飛べるようになったりもします。

ですから、わたし達が犬に何かをして欲しい時、言葉だけではなく、そのやり方や行動を見せてあげる。そうすることで、新しい行動を身に付けたり、苦手なことが出来るようになったりもするんですね。

ぜひ、言葉だけではなくて、お手本を見せてあげる。そういう犬目線の行動も取り入れていけるといいと思います。

どうでしょう。ニッポンの犬さん。
少しは参考になったでしょうか。椅子に座って食卓に並んでいたり、枕と掛け布団を使って仰向けに眠っていたりすると、本当に人間みたいで面白いですよね。全ての犬たちが最期の時まで家族と一緒に楽しく仲良く暮らしてほしいなって思います。

この記事はラジオ番組:radio café『犬とあなたと珈琲と。』
(毎週金曜16:00~16:29/FM83.1Mhzレディオ湘南)の2023年2月17日放送分を修正しました。

本記事は「こちら」から視聴可能。後半部分にお便りのコーナーがあります。
レディオ湘南は世界中どこからでもワンクリックで視聴可能です。
番組サイトにもぜひ遊びにきてください→『犬とあなたと珈琲と。』

◎『With a Dog』は犬の認知行動療法と飼い主のコーチングという“心理学を軸”としたドッグトレーニングを行う立場から、ヒトと犬の心と行動の関係についてお伝えしています。

文:白田祐子(しらたゆうこ)

うり店長のInstagramは『こちらから』
ル・ブラン湘南のInstagramは『こちらから』

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。
大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。
愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。2014年より神奈川県動物愛護推進員、湘南ビジョン大学講師。2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演中、2022年4月(毎週金曜16:00~16:30)から新番組『radio cafe犬とあなたと珈琲と。』がスタート。

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