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犬とあなたと珈琲と。Vol.49 大岡 紱子

聞逃し配信中(オープニングや曲はカットされています)
ミキサー:レディオ湘南 高橋優佳

宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』FM83.1MHz レディオ湘南(毎週金曜 16:00~16:29)放送中

湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ「TAKARA CAFÉ」。ここで“宝物”の話をすると探し物が見つかるとか?…オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。店長はカフェオレ色の17歳。愛犬の“うり”。美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。

今回のお客様は常連客。地図編集会社『株式会社ウィリング』の代表取締役社長大岡紱子(ゆうこ)さん。大岡さんはガイドマップを中心に地図のデザインと編集を手掛ける一方、ご自身も大の旅行好き。この2か月ちょっとの間にも、北へ南へと旅しています。大岡さんの特長はそのリサーチ力。快適な移動、ゆったりと寛げるホテル、癒しの温泉。美味しいお料理や普段出会えない景色や体験。そしてなにより、時間を目いっぱい使っても疲れず楽しく、割安感のある旅!そんな理想の旅のヒントになるかもしれない、あれこれを伺いました。


―こんにちは。大岡さん、いつもありがとうございます。

大岡 紱子さん(以下 大岡):こちらこそ、毎度お邪魔させていただいてありがとうございます。あっ、うりちゃん!! 久しぶり~。

―わんわん(笑)
大岡:祐子さんとは、先月のいちご狩りぶりだね。

―いちご美味しかったねー。

旅ジャンキー⁈
寒いのが苦手でも雪国へ

北海道の旅にて

―大岡さんはガイドブックを中心に地図のデザインと編集を手掛ける一方、自分自身、大の旅好き。今年に入ってまだ2か月とちょっとだけど、2023年も精力的に旅していますよね。この前は博多のお土産をもらいました。いつもありがとうございます。

大岡:うん。お土産買うのも旅の楽しみなので。去年は旅のペースが速すぎたから、今年はセーブするつもりだったんだよね。なぜかいつの間にかハイペースになっちゃってるけど。この2ヶ月の間に、北海道(写真上)・福岡・新潟(写真下)と北から南まで渡り歩いてるし、今月末は伊豆高原の旅も控えてるんだよね。

―旅行ジャンキー!
大岡:そうそう。セーブするって言ってるそばからね。去年の年末も、ギリギリ31日まで旅の空だったよ。

―そうだったね。年末はどこだったっけ。長野?

大岡:栃木。奥日光の「中禅寺金谷ホテル」って温泉ホテルがあるんだけど、雪見温泉を楽しみに行ってたんだよね。そこは和食じゃなくてフレンチディナーとワイン。白濁の温泉と部屋から望む中禅寺湖。すごい贅沢な時間だったよ。寒いのはめちゃくちゃ嫌いだけど、こういう時間を過ごせるなら、喜んで雪国へ旅するよ。

―「寒いの苦手」っていつも言ってるもんね。でも、奥日光・札幌・新潟。雪国率が高い!

大岡:そうそう。何を間違ったのか、結果的に寒い時に寒いところへ行く旅が続いちゃったんだよね。おかげで苦手な雪道の対策にスノーブーツ買ったりして。雪道を歩く時は「ペンギン歩きをすると滑らない」って祐子さんの教えを頭に置いて、雪道では『ペンギン!ペンギン!』って頭がペンギンでいっぱいになってる。

―雪道をサクサク歩けるようになりましたか?
大岡:
サクサクなんて一生無理

―だよね(笑)


高いところは苦手。
でも、空を飛びたい!


―そんな最近の旅先で特に印象的だったところは?

大岡:去年の11月、鳥取砂丘でパラグライダーに挑戦したことかな。祐子さんも知っての通り、私は軽い…軽いね、高所恐怖症なんだよね。だから「なぜパラグライダー?」ってみんなに聞かれたけど、空を飛んでみたい願望が恐怖に勝ったって感じかな。

―空を飛んでみたい願望!インストラクターが操縦するタンデム飛行みたいな?

大岡:ううん。違うの。インストラクターの指導を受けて、1人で5mくらいの高さの空を飛ぶフライト体験。何の因果か体験グループの中でフライトのトップバッターに選ばれちゃって。子供もいたから「いい大人がカッコ悪いところを見せるわけにはいかないぞ」って思い切って、一発で飛んだんだけど、これがめちゃくちゃ気持ちいいのよ。

 砂丘を青空に向かって飛び立って、日本海を見ながら風を受けて飛んでいる間は「怖い!」なんて一回も感じなかったし「このままずっと飛んでいたい」と思ったんだよね。鳥取砂丘で体験するなら、よくあるけどラクダに乗ったり、セグウェイで走ったりとか、それよりは絶対にパラグライダーで風に乗ることをお勧めするよ。

―5mの高さからだと、どの位の飛行体験なの?
大岡:結構短くて、1分くらいだったと思うんだよね。そのくらい短いフライトだったと思うよ。

―初心者には丁度いいよね。それを時間の許す限り何回か飛ぶって感じなのかな
大岡:一応、規定で3回って決まってた。

―高いところが苦手なのに、パラグライダーに挑戦っていうのが面白いね
大岡:そうだよね。自分でも驚いたけど(笑)

どこへ行こうか。
そこから旅ははじまっている

大岡さんが何度も訪れている、伊豆大川温泉の旅館『いさり火』。部屋風呂付で海を望む景色が開放的

―そうやって、パラグライダーしようとか、旅行は「計画を立てている時が一番楽しい」ってよく言われるじゃない。やっぱりそう思う?。

大岡:うん。そう思いますね。「どんな楽しい旅になるかな」って想像を巡らすことができる出発前が一番楽しいと思うよ。「どこへ行こうかな」って考え始める時から、空想の旅は始まってるからね。

―「空想の旅は始まってる」。ロマンチック。旅の行く先は、いつもどうやって決めているんの。

大岡:だいたい、ホテルで行き先が決まることが多いと思います。「桜を見に京都へ行こう」って感じで、”旅先”先行の時もあるけど、「今まで行ったことがない素敵な街はないかな」って、いつも思っているから、日取りとか予算とか、その他条件を想定して、場所を決めないでホテルをまず探すんだよね。祐子さんはどうなの?

―私の場合はうりがいるから、どこかに行きたいなって思ったときは「車で無理なく行ける距離」というのが大前提にあって、それから犬と一緒に快適に泊まれるホテルがあって、ゆっくり散歩をしたり、遊ばせられる自然がある。そういう「条件に合う場所」を探す感じなのかな。だから「あそこ良かったよね」ってなった時、またそこに行くっていう事が多いかな。条件は常に同じだから。

大岡:きっちりした条件があると選択肢が狭まるよね。でも、気に入ったホテルがある街が惹かれるところだったんなら、再訪は当然だと思うね。私も気に入ったホテルに何度か泊りに行って、何度も再訪してる場所があるし。

―そうだよね、お気に入りの定番を持つのもいいよね
大岡:うん。


ホテルから決めると
知らない街と出会える


―さっきの旅先の選び方。「ホテルから決める」っていうのは面白いよね。いいね。

大岡:うん。場所から決めると自分が思いつかない旅先って行けないよね。だけど、ホテルで場所を探すと自分の知らなかった旅先を発見できるから。ただね、それが立て続けに「雪国だった」ってこともあるんだけど(笑)

―私はホテルが決まったら、もうそれで充分だから、それ以上情報を追うことはしないんだけど、大岡さんはそれで終わりじゃないんだよね。

大岡:そうだね。旅先もホテルも決まってるのに「もっといい旅先があるんじゃないかな」とか「もっと魅力的なホテルがあるんじゃないかな」とか調べたりするんだよね。その過程で時々、自分が予約したプランより安いプランを見つけて、得することもあるよ。

―それは「あーなんだ、こっちの方が安かったな。チェッ」って終わるんじゃなくて、予約をし直すってこと?

大岡:うん。そうそう。キャンセル料がかからないんだったらプランを乗り換える。かかるんだったら当然やめるけど。それでも時には1万円以上安くなることもあるからね。

―へー。でも私は諦めて…面倒くさいって(笑)無理かもしれない
大岡:まぁ、人それぞれだからね。私みたいにする人って少ないと思うし、無理することないと思うよ。でも「旅をちょっとでも快適にしたい」って思った時に、知っていると便利なことっていろいろあるんだよね。

空の旅。
好きな座席を取れなかったら…


―知っていると便利なこと。例えば?
大岡:
祐子さんは飛行機の座席って、どんな席が好み?

―私は…ちょっと人と違うかもしれないけど翼が見える席が好きなの
大岡:そうなんだ!珍しいね。でも、そういう希望の席が取れないこともあるよね?

―うん。「えー」って言うのしか空いてなくて、がっかりしたことは何回もある。
大岡:そんな時は搭乗2日前にもう一度チェックしてみると、いいよ。

―搭乗日の2日前?
大岡:そう。これは、航空会社がいろんな事情でキープしていた座席を開放するタイミングなんだよ。だから、先月の福岡はANAで往復したんだけど、事前に指定できた座席が21列目だったの。「もっと前の席がいいなぁ」と思っていたから、搭乗2日前にもう一度チェックして、6列目に変更できたんだよね。おかげで早めに飛行機を降りられたから、予約時間の1本前のリムジンバスで予定より早く帰ることができたんだよ。

―はぁー、なるほどね。前の方に座るとその後の行動も変わってくる。それ以外もなにかある?

大岡:そうだな~。私は旅の計画をめちゃくちゃ早めに立てるから、予約した時点で飛行機の運航ダイヤが正式には決まってないってことも多いんだよね。そうすると時々、予約した便の時間が変更されたっていうお知らせをもらうことがあるんだよね。それが自分の予定に合わなかったら、便を変更したり、キャンセルしたりが手数料なしでできるの。

 ずっと前なんだけど、本当は8時半の飛行機が良かったけど、予算オーバーだったから、安い早朝便を予約したことがあるのね。その時、ダイヤ変更で出発が20分も早まって、あまりにも早過ぎたから、本来の希望だった8時半の飛行機に差額なしで変更してもらったんだよね。

―へっへー。無料で変更可能なことを知っていたから、事なきを得た、どころか得をしたんだね。

新幹線の席選びと
割引情報


―移動は飛行機だけではないよね
大岡:最近は新幹線を使うことが多いかな。新幹線も人それぞれ好みの座席があるよね。東海道新幹線なら、窓から富士山が見えるE席がいいとか。

―窓側の席だったら、座席周囲の環境がちょっと悪くても、外を見て気分転換できるから、窓側は大切

大岡:だよね。でも、単に窓側の席と言っても、快適度合いに差があるんだよね。景色を楽しもうと思ったのに「窓枠」ってあるじゃない。あれのある席に当たっちゃってがっかりしたことなんて何度もあるし。

―あるある
大岡:左右どちら側でも景色に大差なければ、太陽が眩しい席を避けて午前中は西側の席、午後は東側の席とかね。太陽が直撃すると眩しくて、せっかくの景色を楽しめないもんね。

―確かに!眩しくてカーテン閉めて、結局「景色が見れないじゃない」ってこと、あるあるかもしれない。飛行機でも新幹線でも、いつも「お得に乗ってる」っていう印象があるけど。どういう情報を普段からゲットしてるの?

大岡:ANAもJALもダイレクトメールの配信をしてもらっているんだよね。だから、そのメールでお得なキャンペーンを知る感じかな。昨年はANAが創立70周年記念で『国内線どこでも片道7,000円』ってキャンペーンをした時、すかさずチェックして、今年の北海道と福岡の往復航空券をLCC並みの料金で手に入れることができたんだよ。

―だから、北海道から福岡まで行けたのか!情報は自分から掴みにいくだけではなく、メルマガ登録とかして知らせてもらう。確かに大切。

大岡:新幹線や特急券はもっぱら『えきねっとトクだ値』を狙い撃ちしています。JR東日本のインターネットサービスなんだけど、JR東日本が管轄する新幹線や特急券を割引購入できるウェブサイトなんだよね。5%から最大50%まで割引されることがあるから何かと使えるよ。

 先週の新潟は「お先にトクだ値スペシャル」の期間中だったから、グリーン車席を50%で購入できたんだ。指定席でも通常価格で往復13,180円かかるのに、グリーン車席で往復8,840円。すごいお得でしょ?

―すごい。そんなに割引されるんだったら、使わない手はない。チェックしないと損だよね。

(写真上:新幹線では駅弁も楽しみ。ご存じ仙台の『牛タン弁当』。郡山の定番駅弁は民謡「会津磐梯山」にうたわれた人気者「小原庄助」さんをモチーフにした二段重。派手さはないけど、いろんな味が詰まったボリュームある和食弁当)

そろそろ
ハワイに行きたい!


―行く前に熱心にリサーチして素敵な想像の旅が始まっても、実際は「そんなうまくは行かない」ってこともあるでしょ?

大岡:そんなのいっぱいあるよ!ホテルやレストランを選ぶときは、サイトの口コミを参考にすることが多いんだけど、好みなんて人それぞれだから「自分の好みに合っているか」はわからないでしょ。だからいいことも悪いことも楽しんじゃうって気楽に考えてる。

―「あー!もう懲り懲り」って思わないから、旅を続けられるんだね。添乗員が大岡さんなら絶対に安心だね。
大岡:
のんびり屋の祐子さんには、私の添乗員ツアーなら置いてきぼりを食うかもね。

―確かに!。「ちょっと待って!」ってなっちゃう。その通り。時間も費用も気にせずに、どこでも行ってきていいよって言われたら、どこを旅したいですか。

大岡:やっぱりそろそろ海外へ行きたいよね。コロナ前は毎年夏にハワイへシュノーケリング目的で行っていたから、今年の夏はまたハワイではしゃぎたいね。

―はしゃいじゃえ!じゃあ、ここで何か1曲おかけしましょうか。

大岡:うん。お願いしようかな。いつもこの曲を聴くと、なんだか懐かしい気持ちになるんだよね。郷愁に駆られるメロディが秀逸だと思う、レイ・チャールズのI Can’t Stop Loving You』(楽曲はYouTubeにリンクしています)

旅先では
なんでもトライ!


―大岡さんにとって“自分らしい旅”ってどんな旅ですか。
大岡:そうだな~。その時その時の出会いを楽しむってことかな。旅先では日常にない景色や場所や人との出会いがいっぱいあるから、物おじしないで何でもトライするのが信条。パラグライダー体験や四半世紀ぶりのスキーにチャレンジしたのも、忘れられない思い出になりました。

―今日はまだ時間ありますか
大岡:あるよ。

―じゃあ、お得情報を教えてもらったから、お礼にもう1杯いかがでしょうか
大岡:遠慮なくいただきます。

―では、ごゆっくりお過ごしくださいませ
大岡:ありがとう。ちょっとしゃべり過ぎちゃったから、ここからはゆっくりさせてもらうね。

おまけ
福岡の旅から


 今回のホテルはレディースルーム。そうしたら、なんと最上階のトレインルームでもありました。

 観光特急に力を入れているJR九州の新幹線は白地だけじゃなくペールグレーやグレーなどもあって、見ていて飽きない。しかも、福岡空港側だったので飛行機の離着陸も同時に見られて、いつもとは一味違うロ―ケーションに出会えました。

 太宰府天満宮で引いたおみくじは「吉」。そして、写真下はいま流行りの竈門神社


*本記事の写真は全て大岡さん提供
もっと詳しい情報や株式会社ウィリングについては⇒「こちら」
番組サイト⇒『犬とあなたと珈琲と。』

インタビューと文:白田祐子(しらたゆうこ)

うり店長のInstagramは『こちら』
ル・ブラン湘南のInstagramは『こちら』

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。湘南ビジョン大学講師。2014年より神奈川県動物愛護推進員。2019年よりFM83.1MHzレディオ湘南に出演中。

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