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犬とあなたと珈琲と。Vol.68

赤い椅子に座る茶色の犬とカフェオレとコーヒー豆
聞逃し配信中(音楽は全てダミーです)
収録:レディオ湘南

宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』FM83.1MHz レディオ湘南(第1.第3土曜 16:00~16:29)放送

湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ「TAKARA CAFÉ」。オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。店長はカフェオレ色の17歳。愛犬の“うり”。美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。

お客様は『FP Office株式会社』のファイナンシャルプランナー西田順子さんです。お金にまつわる様々な悩みに寄り添い、一緒に考え、提案してくれる頼もしい存在です。イソップ童話の「アリとキリギリス」。あなたはどちらの生き方・暮らし方に共感できますか?今回は「仕事の話」と「宝物の話」から2つの物語が登場します。登場するのは、くまさん、リスさん、アリさん、キリギリス。西田さんの柔らかな笑顔にすっかり気持ちが緩み、今は時効の”恋バナトーク”もチラッとあったり…なかったり…。

――こんにちは、順子さん。ようこそお越しくださいました

西田 祐子さん、こんにちは。ずっとお店に来たかったので、今日近くまで来たので寄ってみました。

――ありがとうございます。お待ちしていました。

西田 うり店長もこんにちは。

――こんにちわんわん。順子さんのワンコ、柴犬のももちゃん(写真は本文最後にあります)元気ですか?

西田 はい。とっても元気です。最近は通勤が楽になったので、ももと一緒にお散歩したりと、のんびりできる時間も少し増えてきました。

――そうですね。今は大船駅のすぐ近くに、順子さんの勤めるファイナンシャルプランナー事務所が新しくできてグッと便利になったんですよね。私がお邪魔した時には観音様が見える居心地のいいお部屋に案内していただきました。

西田 そうですよね。まだビル自体が建設途中の時だったので真新しいニオイがしましたよね。またぜひ遊びに来てください。

お金のこと
真剣に相談してみませんか

―――順子さん。西田順子さんのお勤め先は『FP Office 株式会社』でいらして。そこでファイナンシャルプランナーとして、資産形成や資産運用、相続の相談や不動産の活用などなど、ライフプランニングを行っているんですよね。資産運用…私も何度か友達の付き合いで、そういう類のセミナーに参加したことがあるんですけど、あの時は生命保険会社が主催だったかな。

西田 そうですよね。生命保険会社や金融機関が主催というのは比較的多いと思います。生命保険会社に限らず、銀行や不動産、証券会社など「販売型FP」と言われるところですね。

――「販売型FP」。まさに商品の販売に直結した内容でした。一番身近で相談しやすいのが銀行とか「販売型」になる気もしますが、どうなんでしょう。それぞれの特長ってあるんですか。

西田 ありますね。
「販売型」は、何度でも無料で相談ができるのがメリットになります。

ただ、商品販売に伴う報酬が収入源になっていますので、必要のない商品も勧められたり、購入後のフォローがないというケースもゼロではないです。それから、どうしても自社商品・取扱商品の中からしか選ぶことができないので、実際に相談したい事と解決策がミスマッチになることも、多くありますね。

――確かに。悩み事や目標とその商品やその方法が本当に自分に合っているのか。もっと個人レベルで親身に相談にのってもらえるといいなと思います。とりあえず「勧められるまま」っていう心配もあるかも。

西田 そうですよね。それで「販売型FP」に対してあるのが「相談型FP」です。

個別にお金に対する全般の細かな相談にのってくれます。例えば家計簿診断とかですよね。商品を直接取り扱っていないことが多くて、相談料で収益を得ているため、無理なセールもないので安心です。

ただ、高い相談料を払ってアドバイスを受けてもアドバイスで終了してしまうので、手続きや購入は自分自身で行わなくてはいけないという壁があります。

――解決方法をせっかく教えてもらっても、自分で手続するなら面倒で一生やらなそう(笑)

西田 そうですよね(笑)。重い腰をあげてせっかく手続きに行ってみたら、そこで別の提案をされてしまって、また訳がわからなくなってしまうとか。

――ありそうです(笑)

幅広い視点で
課題解決に向けた提案を

――どっちも物足りないというか…。私なら「蛇の道は蛇」でその筋のプロに全てを任せられればいいかな。ただ、大切なお金ですからね、のちのちも手助けしてほしいです。ずっと見守っていてほしいというのかな。

西田 祐子さんと同じ考えの方って比較的多いと思います。そこで私が所属する『FP Office』の代表、中村が立ち上げたのが「課題解決型FP」というものなんです。

例えば、子供一人を育てるのに2.000万円かかると一般的に言われていますが、物価上昇などでお金の価値はどんどん下がっているので、今生まれた赤ちゃんが大学生になる頃には、今の1.5倍の大学の費用が掛かる。そう試算しているレポートもあります。だから今から頑張って預金しても、その時になってみたら「えっ!足りない…」なんてこともあり得ます。

じゃあ「どうする?」ってなったときに、その人にあった方法を一緒に考えて幅広い提案をしながらお金にまつわる生涯のパートナーとなって寄り添っていく。それが社長の掲げた「課題解決型FP」の使命となっています。

――「販売型」と「相談型」の両方のいいところを合わせ持っているんですね。相談しつつ、お任せしたいです。私にはいいかもしれない。

――でも、資産運用は「余裕資金」でと言われますよね。余裕資金がないところからのスタートの場合もあるのではないですか。

西田 もちろん、特に若い方とかではそういう方は多いです。そこがライフプランニングの楽しいところというか、腕の見せ所でもあるんですよね。

まずは、家計の健康診断をします。特に固定費ですね。毎月一定程度かかってくる固定費を見直していきます。例えば「スマホ代金は今のままでいいのか」とか「住宅ローンの組み換えはできないか」とか、小さなことを実行していって、数千円の積み立てから始めていきます。

やり方が分からないという方には私がお手伝いをしていくこともあります。

数千円を「切り詰めなさい」っていうのは簡単ですが、「外食しないで」とか「出掛けないで」って、ただただ楽しみを我慢させる、止めてしまうのは私は違うと思っています。

――我慢をしない。なんだか刺さるワードですね。

西田 私はイソップ童話の『アリとキリギリス』になぞってお話しをすることがあるんですね。

――『アリとキリギリス』。アリは冬の準備に夏も働き続けるんだけど、キリギリスはヴァイオリンを弾いて楽しく過ごす。アリたちが助言をしてもキリギリスは聞く耳をもたないんですよね。

西田 イソップ童話の中ではアリさんは正しく、キリギリスは間違っているというカタチで描かれていますが、ライフプランニングにおいては一概にそうとも言えないと思うんですよね。

将来が不安だからお金を一生懸命貯める「アリさんタイプ」も、もちろん正しいんですが、「ただ闇雲に貯めてしまう」とか「将来が怖くてお金を使えない」となると、それは違うと思うんですよね。

以前「将来が不安で一生懸命お金を貯めてきたのに、体を悪くして遠くに出かけられなくなってしまって、こんなことなら元気なうちに自分のしたいことをしておけば良かった」っていう、相談者のお話しを聞いたことがあるんです。

お金って「自分自身の人生を充実させるため」にあるものですよね。だから、お金の仕組みを知って将来の冬に備えながら、キリギリスのように現在を楽しむ、遊ぶことも大切だと思うんで。

――うん。確かに節約して我慢してだけじゃ、「人生楽しんだ?」って聞かれたときにほんのちょっと迷いがあるかもしれません。でもやっぱり「怖くてお金を使えない」というのも年齢を重ねるごとに感じもします。

西田 そうですよね。もちろん、ライフプランは100人いれば100通りで、同じものは存在しないんです。だからこそ、細かなライフプランをシミュレーションして、我慢をせずに今を楽しめる、アリさんでもキリギリスさんでもない方法を一緒に考える。

その人の考えを尊重した上で提案していって、「わからなければフォローします」というのが、私のできることです。

――わぁ、頼りになる。なんだか「話を聞いてもらおうかな」って、ドキドキしてきました。

音楽:Lutricia McNealAin’t That Just The Way(楽曲はYouTubeにリンクしています)

西田 そうそう、このお店の名前『TAKARA CAFÉ』でしょ。最近、ちょっと「宝」に関連した買い物をしたんですよ。それで『TAKARA CAFÉ』って、どういう意味なのかちょっと気になりました。

――へー「宝」に関連したお買い物?『TAKARA CAFÉ 』はここで宝物の話をしたら、失くした宝物が見つかったり、新しい宝物に出会えたりする。そういう場所になるといいなと思って付けた名前なんです。

西田 あーそうなんですね。やっぱり、なんか縁を感じる。

――もしよかったら、順子さんも宝物の話、聞かせてください。

大好きな絵本は
幼少期の記憶を蘇らせる宝物

――順子さんの宝物はなんですか。

西田 それが、今話したものですね。『ちいさなたからもの』っていう絵本です。

――へー、偶然ですね!最近買ったんですか?

西田 そうなんですけど、この絵本は私が小さい頃にも持っていたんです。うちにはたくさん絵本があったんだけど、その中で今でも内容を覚えているのが『ちいさなたからもの』だったんです。

――どんな絵本なんですか?

西田 これです。検索したら出てきました。

――1976年出版。作:きどのりこさん、絵:渕上昭広さん。かわいい熊さんの表紙でちいさな宝箱を持ってますね。

西田 そうなんです。
簡単にあらすじをお話しすると、熊さんがリスさんに恋をして、勇気を出してラブレターを書いて送るんだけど、一向に返事はこない。周りの動物たちは「あの子は宝箱を大切にしていて、そこには大切な真珠が入っているから、自分達のことなんて相手にしてくれないんだ」って言うんです。

そんな中、洪水が起きて、大好きなリスさんが川から流されてくるのを主人公の熊さんが発見して助けるんですが、そのときリスさんが大事に抱えていた宝箱を見つけて思わず中を見ちゃうんです。

そうしたら、そこには自分が出したラブレターが入っていて…。目が覚めたリスは「住所が書いていなかったから返事を出せなかったよ」って言って…。うまくいくっていうお話しです。

――ハッピーエンドになるんですね。かわいい!順子さんお気に入りのお話しだったのね。

西田 そうなんです。それでずっと実家の倉庫に保管してあって、私も子供に読ませたいと思って母に聞いたら寸前に処分しちゃっていて。でも、ずっと心の中にあって、また最近思い出してオークションで手に入れたんです。だから、この絵本は子供の頃の記憶を蘇らせる宝物ですね。

偶然の出会いと繋がりで
人生は動いている

順子さんと息子君の小さい頃

―――素敵な話~。順子さんはちゃんと住所を書いてラブレターを出しましたか(笑)

西田 実はラブレターって書いた事ないですね。

――えーそうなの?時代が違いましたか!

西田 いやー(笑)「恋愛至上主義ではない」っていうだけだと思うんですよね。割と…自分の気持ちを高めてくれる人がいればいいので、昔は勝手に恋をするだけで満足というか。付き合わなくてもいいなと思っていました。

――それは気分を高めてくれる「推し」がいたという感じなんですか?芸能人とか。

西田 そうですね。芸能人ではないですけど20歳の頃ですね…。お店で偶然見かけた人に一目惚れしたことはありました。その人の持っているオーラ感がすごくて。

それで、ある日デパートでやっていた写真展をたまたま見に行ったら、その写真家さんがその時オーラがすごかった彼だったんです!その時は福岡の写真学校で講師をされていたんですけど、それから東京の方に出られて、そこで私も九州から東京の方の写真学校を目指しました。

――すごい(笑)二人がどうなったか聞くのは野暮だから聞きませんね(笑)上京するときは福岡にいたの?長崎だっけ?

西田 福岡です。出身は長崎なんですけど、福岡の商業系の専門学校に通っていて、やりたいことが見つかるまでの時間潰しというか、何か手に職をという感じでしたので。そこで上京してバイトを掛け持ちしながら写真の専門学校に入りました。

そういう偶然の出会いで東京にでてきて、その後も偶然が重なって今の自分がいるって感じですよね。実は仕事も自分から探したことはなくて、人との出会いのご縁とか偶然の繋がりで仕事が繋がっている。人生が動いている感じですね。

――素敵な偶然。

偶然を活かすための
行動力と意志

――でも、上京した時みたいに自分から行動を起こさないと、せっかくの偶然もその後に続かないこともあるじゃないですか。たぶん私もそうで、素敵な偶然に気付けなかったり、チャンスをものにできなかったりとか。やっぱり行動力とか強い意思とか努力とか、意識はしていなくても、順子さん自身の力がしっかり加わっているんじゃないですか。

西田 うーん…言われてみると、確かにそうなのかもしれませんね。

ファイナンシャルプランナーという仕事に出会って、その後、生命保険会社に勤めていたんですけど、「ライフプランニングの仕事って面白いな」「ずっとやりたいな」ってことを考えていて、もっとそこに特化した仕事をしたいって思っていたら、偶然、今の代表と出会いました。まだ従業員も全然いないときだったんですけど、ともかくノウハウを教えてもらいたいという一心で「一緒に働きたい」って伝えましたね。

―――やっぱり偶然だけじゃないですよ。自分で道を切り拓いているんじゃないですか。やりたいと思える仕事にも出会えて。幸せですね。

西田 はい。とても幸せですね。
だから、まだまだ沢山の人達のお金にまつわる悩みに向き合って、「あの時相談して良かった」って言ってもらえるよう頑張りたいです。その言葉が今の私の「宝物」ですね。

――かっこいい!…恋バナも聞けたし。何か昔の思い出の曲でもおかけしましょうか。

西田 はい。じゃあ、昔よく聞いていた曲ですね。それこそ若い頃に。The CardigansのCarnival(楽曲はYouTubeにリンクしています)

これからの宝物が
どんどん増えますように

柴犬のももちゃん

―――今探している宝物はなんですか。

西田 それはもう「西田さんのお陰で幸せになれました」というお客様からの言葉ですね。これからもご相談者のフォローを続けていくことで、宝物がどんどん増えていくのかなと思っています。

――わぁ人生100年時代、この先も楽しみですね。
西田 そう思います。

――今日はお話しを聞かせていただいたお礼にもう一杯いかがでしょうか。
西田 いいんですか!ありがとうございます

――ごゆっくりお過ごしくださいませ。
西田 はい。もう少しうりちゃんの顔を眺めていきます。

順子さんの娘さんとももちゃん

西田さんの勤める『FP Office株式会社』はこちら
番組サイト『犬とあなたと珈琲と。』

インタビューと文:白田祐子(しらたゆうこ)

うり店長のInstagram
ル・ブラン湘南のInstagram

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。
大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合い、犬専門雑誌の監修や執筆も行う。
愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー、他、ペット関連資格多数。湘南ビジョン大学講師。2014年より神奈川県動物愛護推進員。2019年よりFM83.1MHzレディオ湘南に出演中。

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