犬とあなたと珈琲と。Vol.45

ミキサー:レディオ湘南 高橋優佳
宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』
FM83.1MHz レディオ湘南(毎週金曜 16:00~16:29)放送中
湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ「TAKARA CAFÉ」。
ここで“宝物”の話をすると探し物が見つかるとか?…
オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。
店長はカフェオレ色の17歳。愛犬の“うり”。
美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。
今回は毎週日曜21:00~放送中『よせなべNEO』(FM83.1)とのコラボ特番!その1杯目。お客様は『Bluestone』のボーカルでミュージシャンの神田陽太さん・脚本家で演出家『劇団フルタ丸』主宰のフルタジュンさん。お二人はラジオの収録で毎週のように顔を合わせ、互いの事を話すようになって、かれこれ20年!その不思議な化学反応は今も継続中です。それはもう息がぴったり。そんな二人も「今回初めて聞く話」があったそう。これまでの、そしてこれからの想い。いつもとはちょっと違うコトバに驚き、感動し、そしてやっぱり笑わせてもらう30分。お二人のファンはもちろん、そうでない人もきっと、どこかちょっと心に染みるはず。ぜひぜひお耳を拝借。大人の本音が聞けるのがラジオなのです。

―こんにちは、フルタさん、神田さん、ようこそお越しくださいました。
神田陽太&フルタジュン(以下「K」「F」):お邪魔します。
F:緊張するよ。
K:急に来ましたね。緊張しますね。
F:あら、これ猫ちゃんですか。
K:えっ!猫ですか!
―犬です!うり店長17歳です(笑)。そうフルタさんは黒柴ちゃん飼ってらっしゃいますよね。
F:どこからそんな情報を!飼っております。
―名前は?
F:ジョンです(写真下)。ジュンと一文字違いのジョンです。
―いくつなんですか?
F:今年15歳です。
―なかなかのシニアですね。
F:なかなかでして。結構老犬になってきていて、柴犬って多いらしいんですけど、わりと壁をジーっと見つめたりとか…
―認知症になりやすいんですよね。
F:そうなんです。それで今、我が家は老犬シフトになっています。結構大変です。
―わかります…。

―神田さんはワンちゃん大丈夫ですか?
K:全然大丈夫です。昔はうちもシェットランドとダルメシアンがいました。もういないんですけどね。
―私も以前シェルティ飼っていました。
K:そうなんですか。可愛かったですよー。
―じゃあ、犬仲間ということで今日はよろしくお願いいたします。
F&K:よろしくお願いいたします!
目次
ラジオで共演20年の
不思議な関係

―フルタさんは脚本家そして演出家でいらっしゃって『劇団フルタ丸』を主宰されていますよね。そして、神田さんは音楽ユニット『Bluestone』のボーカルで、さまざまなアーティストのバックコーラスなどもされるミュージシャンでいらっしゃいます。お二人はラジオ番組での共演がもう20年近いのでしょうか。『らぶ&MUSIC』が始まったのが2004年…。
K:僕らより詳しいですね(笑)
F:じゃあ19年ですね。
K:19年位ですか。だからフルタ君がジョンを飼うというのを知っていましたね。ラジオよりもジョン飼っている方が短いんだね。
F:そうですね。
―2021年からは『よせなべNEO』。嘉数さんとノブさんが加わって4人でやっていますが、フルタさんと神田さんの化学反応というか、共演のきっかけは?
K:これはね、フルタ君がまだ学生の時の話で、僕がバンドからソロで音楽やるっていうのでラジオをやりたいと。それでレディオ湘南さんで「やる」ってなったときに「一人で喋るのは嫌だから構成作家っぽい人を」って言って、事務所の人に紹介してもらったのがきっかけです。
F:そうです。
K:東京のね、用賀あたりのデニーズで初めて会って…
F:八幡山です。
K:八幡山だっけ?ちょっと違ったか。
F:はい。オシイ‥
K:もうちょっとだったな(笑)
F:僕がその頃、ラジオの構成作家の仕事をしていたんですよ。そこで知り合った某事務所の某マネージャーさんが神田さんと同級生だった。
K:そう。そこからの付き合いだから、週1回位、20年近く会っているという。
F:不思議な関係ですよね。
ラジオの構成作家になりたくて

―面白いですね。ラジオの構成作家をされていたとフルタさん仰ってましたが、「劇団に関しては…お芝居に関しては、師匠はいないけれども、構成作家時代の師匠はいるんだ」というようなことを話していますよね。「僕の唯一の師匠」と。
F:どこで知ったんですか!ちょっと怖くなってきました。誰かと繋がっているんですか⁉僕の関係者と(笑)
K:すごいね(笑)それは僕も聞いたことのない話ですよ。
F:まさに、神田さんを紹介してくださったマネージャーさんがいた現場は、僕が大学2年生のときに構成で入らせてもらった、さまぁ~ずさんの『逆にアレだろ』ってTBSラジオの番組だったんですけど、そこに僕の師匠が作家でいて…その方が僕の師匠です。加藤さんという方なんですけど(注釈:加藤智久氏)生涯頭の上がらない人ですね。そういう人が一人います。
―ラジオが好きで「はがき職人」をしていたという訳ではないんですか?
F:やってました。
―やっぱりそうなんですね!
F:それはやっぱり「なりたかった」からです。ラジオの構成作家になるための手段として、大学入った時に「わーっ」とやっていて。でも、結局それとは別ルートでなれたんですけど。
―明治大学の文学部。
F:はい。ちょっと!
K:はははは!面白くなってきた!素敵なお店ですね(笑)はじめてフルタ君の知らないことを聞かせてもらいましたよ。しらたさんのおかげで。(写真上:2012年頃の二人)
フラレきっかけで
高校生がLove affair

―神田さんはもう、これは100回も200回も聞かれていると思います。音楽を目指したきっかけを教えていただけますか。
K:もうね、これはねフルタ君と番組をやっている時から喋っているんですけど「フラレたから」です。
―フラレて1曲目を作った。
K:そうなんです。それが高校2年の終わりぐらいだったかなぁ。
ショックのあまり授業中に歌詞を書いて、メロディを鼻歌で歌っていたら、後ろの席の絶対音感を持っているピアノを弾く友達がその鼻歌のメロディを音楽室のピアノで伴奏して弾いてくれたんです。すごい感動して、歌詞もそのまま載せて、当時やっていたバンド構成みたいのに応募したら「ポンポンポンッ!」と行っちゃって。まぁ、そこから勘違いしはじめたんですよ…(笑)
F:しらたさん、神田さんが最初に作られた曲のタイトルご存じですか。
―もちろん…その…見っ…聴きましたよ…。
K:フルタ君、ちょっと!しらたさんより上に行こうとしているでしょ。
F:はい!『Love affair』
K:さすがですフルタ君!
F:よし勝った!(笑)
K:でもね、当時『love affair』という意味を僕知らなかったんですよ。今で言うと、まぁなんだろうな…不倫だとかさ、そういうさ…でも、辞書で見ると「恋愛の事件」みたいに書いていて、だから僕はフラレたことは僕の中では大事件だから、そのタイトルつけたんだけど、のちのち考えると「うーん」ってね。高校生で『love affair』っておかしいだろうと。
F:高校生がつけるタイトルじゃないよね。
―みなさんサザンの歌でね、知ったんですよね。
K: 出たんですよね。その後にね。
―神田さんも大好きな桑田佳祐さん。
K:さすがです。ちょっと今びっくりしました。
―そこまたリンクですよね。「僕の方が先だぞ」的な。
K:っていう風に言っている…言いたいですけどね。(写真上:デビュー時のバンド『PUZZ:』)時代)
美濃市は岐阜県です!

―神田さんは桑田さんのファンってことで、鎌倉出身でいらっしゃいますよね。フルタさんは長野県の美濃…
F:岐阜県です!よしっ(笑)
K:なんで「よしっ!」だよ(笑)
―美濃市は岐阜県で…、年末年始も帰ってらっしゃったと…
K:あはははは!
F:帰ってました(写真上:帰省中に撮ったお気に入りの一枚)。ちょっと待ってください!何日から何日まで帰っていたとか、そんなことはバレていないですよね(笑)
―そこまでは(笑)…1月6日にお戻りになったんでしたっけ?
F:えっとー、7日です(笑)
―フルタさんご出身の高校の100周年記念の演出をされたんですよね。その中で講談師の神田京子さんが出演されていて、私、講談が好きで、特に神田伯山さんがすごく好きで京子さんの講談も聴いたりしているんです。それでお話しを聞きたくて…。
F:そうなんですね。神田伯山さん、今はすごく有名ですし…。
K:いやぁ、面白いな。まだまだ待ってます。
これまでの活動で
ヤバいと感じたとき
―さて。『劇団フルタ丸』は去年2022年が20周年(写真下:二十周年記念公演『すべてセリフのはずだった』終演後)。

―『bluestone』は今年15周年アニバーサリー。
K:ありがとうございます。

―これまで長く活躍されてきて「この時、俺ヤバかったんじゃない」というようなコトとかありましたか。
今日は暇だし…ってノリの人の
足が鈍く

K:ヤバかったんじゃないか…。
F:強いて言えば、ここ3年のコロナだと思います。
K:それは本当に良くない方のヤバい?
F:そうですね。良くない方のヤバいで、今もそのヤバさは「劇的には改善していないな…」と感じています。
演劇を見る人達の文化がちょっと変ってしまった感じがあって、そこをどうしたら「コロナ前に戻せるんだろう」って、みんな…いろんな人が考えているんですけれど。まぁ「なかなか、見つかっていないな」という。
なんでしょうね…。
“何気なく演劇を見に行く”という人が減ったような気がします。
「あー、なんか今日暇だなぁ。下北沢で何か演劇でも見るか」みたいな、こういうノリの人ですね。フラっとやってくるような人がコロナ禍でやっぱりちょっと減ったんじゃないかなって。
みんな足が動きにくくなったかな。と、感じています。
音楽業界と
この時代をどう生きるか。

―ライブではどうですか。神田さんのライブは「参加型」のライブで、みなさんで盛り上がるカタチですけど。
K: よくご存じで。その苦労はコロナ開けありましたけどね。声を出しちゃいけないとかね。だけど、なんだろうな…。僕はね、それより「音楽業界とか、この時代にどうしよう」っていう方が大きい。
やっぱり、芸能事って若い人が先、若い人が新しく出て行かないといけないと思う。だから、自分はいま好きなことをやっているけれど、年齢を重ねてきて、もっと幅を広げるべきか…どうするか…とかは、悩んだりしましたね。
ラジオもそうだし、テレビでもなんでも。
音楽ももちろん、今はCDが売れないとかあるけれど、だけど「自分たちは作り続けようか」とか…。
ただ、「どういう風にやっていくべきか」というのを考えたりもするけど、結局、自分がそんなに大きく変われることもないだろうと思うので「今までの自分でいるしかないかな」って。
もう、自分に暗示をかけるしかないかな…みたいな。
そういう所だよね。
「ヤバい」って言うのであれば。
うーん…。今まで、こんな話もあんまり真面目にしたことないんですけど。でもそれは、すごい思いますね。
この先自分は「何年、唄っていくのかな」とかも踏まえて。「歌だけでいいのかな…」とか。それは考えましたね。
二人にとってコトバ…
そしてラジオとは
―今、お話しを聞いていて、歌だけでいいのかな、お芝居も難しいよと仰ってましたが、お二人方ともこのトーク…、言葉というものをすごく大切にしているのが共通点の気がします。詞を書く、脚本を書く。言葉をすごく大事にされていますね。

K:僕はラジオでこれだけ20年位、フルタ君とさせてもらっているけど、自分の中ではラジオで喋る言葉と歌詞は実は全く違っていて、ラジオはそのままだと思うんです。自分自身が。それで、フルタ君とかがいてくれるから、うまく味付けをしてもらって、続いているのかなと。
でも、歌詞に関してはやっぱり違う。自分の根っこから引っ張り上げてくるように出すので「ちょっとモノが違うかな」っていうのは、すごいあるかな。今も、この今の状態、僕はスゴイ自然体なので。
―フルタさんは?

F:そうですね。僕も本を書くのとラジオで喋るのとは、全然違うチャンネルだと思っているんですけど、なんでしょうね…。ラジオの時に、気を付けているというか、意識していることが一つだけあるとすれば「ちゃんと思っていることを本当に言おう」ってことだけですかね。
誠実でありたいというか、喋ることに。
例えば、目の前にあるものが美味しくないのに、飲んで「美味しい」とは言えないというか、“言いたくない”のがラジオだなって。「ちゃんとやった方がいいな」と思っちゃうんですよね。
ラジオの価値ってそういう所にあると思っています。
普段ラジオの仕事をしていてもそうなんですけれど、例えば、このタレントさんに何か起きた時に、みんなその人がTwitterとかで発信するものよりも、「あっ、この人ラジオやってるんだ。何月何日何曜日にやっているらしい」って、みんなそこ目掛けて、メディアも聞くじゃないですか。で「その人の口から、何が発せられるか」って。やっぱりラジオなんですよね。
―本当にそうですよね。大人の本音が聞けるのがラジオ。
F:伯山さんのラジオ!
―ひゃー!
F:そう!あのディレクターさん(注釈:TBSラジオ「問わず語りの神田伯山」)の戸波さんが、僕の最初のさまぁ~ずさんのラジオのディレクターさんなんですよ。
―えっ!そうなんですか!
F:めちゃめちゃお世話になっている人なんです。びっくりな所で繋がりましたね。
(写真上2枚:二人が言葉を紡ぐときの相棒)

F:このお店って『TAKARA CAFÈ』っていうんですよね。なんか セレブのお客さん多そうですね。
―ちょっとキラキラした感じなのかしらね。
F:そうですね。シャンデリアとかがありそうな。
K:あっ、わかる。やっぱ「タカラ」という響きが
F:全ていい食器で。いい食器で飲むイメージがあります。
K:はいはい。わかります。
―すみません、全然違って(笑)。『TAKARA CAFÈ』は、ここで「宝物」の話をしたら、失くした宝物が見つかったり、新しい宝物に出会えたりする。そういう場所になるといいなと思って付けた名前なんです。
F:なるほど。
K:そっちか。
F:全然セレブなんて言ってる場合じゃ…
―もしよかったら。フルタさんと神田さんも宝物の話聞かせてください。
F&K:うんうん。なるほど。
フルタさんの宝物は
小学校時代の日記

―フルタさんの宝物はなんですか。
F:はい。僕は小学生くらいの時と今の自分を結びつけてくれている…。そんな気がしたモノなんですけど「日記」です。その頃、日記ってクラスの宿題でみんな書かされるんですけど、一番いい日記だけが「学級通信」に載るってシステムだったんです。先生がそういうことやっていて。
それで、僕は載りたいんですよ。それに。その時から既に…今、思えば載りたかったんですよね。
でも、面白い日記じゃないと載らないんですよ。なので‥ちょっと作り始めたんですね。
ただ、全部嘘書くとそれは「日記」とみなされないので、ビミョ~に「本当か嘘かわからないけど面白い」っていうモノを狙って書いていて、結構、連続で載っていたんです。
その時の「日記」がまだ僕の実家にとってあって、今思うとそれですね。
結局、その後ハガキに書いたり、演劇を書いたり、脚本を書く仕事をし始めた。これって「小学生の時に書いていた日記の嘘と延長戦上でしかないな」と感じて。そう思うと「日記」かなと。多分、宝物。
―面白いですね。小さなこともデフォルメして書くっていうことですよね。嘘じゃなく。
F:そうですね。嘘じゃなく。
あと、先生が調べても、絶対にたどり着けないようなリアリティの所は嘘つけるなとか(笑)
K:当時からすごいね。
F:そういう事考えていました(写真上:一番左がフルタ少年)。
神田さんの宝物は
「記憶」「思い出」

―神田さんは?
K:さっき音楽始めたきっかけはフラレたからって話したんですけど、それを紐解いて考えると、やっぱり抽象的ですけど「記憶」「思い出」って言うのが一番頭に浮かびますね。
高校時代に自分が「あんな過ごし方していたな。ひどかったな」とか「よかったな」とか、全てを踏まえて、それがない限りは歌にならないんですよ。
僕も歌詞を書くときにノンフィクションの歌詞を書くのがちょっと苦手なんで…想像するのが。だから自分の経験から感じたもの、もちろんみんなそうなんだろうけど、「あの時代に、あーいう経験ができて良かったな」っていう記憶が、今も自分の中で映像としてしっかり残っているんです。
だから「あー、色んな景色見れてきたな」っていう、それがやっぱり一番。
でも「いまそれを思い返して曲を作りましょう」って言っても、やっぱりもう古いなとは思ったりもするけどね。ただ、色褪せないモノもあるし、逆に色褪せたから「いま出してもいいかな」って思うこともある。だから、そこらへんが一番「宝」かなぁ。
―恋、今もしていますか。
K:恋…。さすがに結婚したんで「した」って言うと、マズいかなって思うんだけど。でも、その気持ちは忘れないようにとは思いますね。
今は、それこそ誰かの話を聞くしかないね。ユーミンさんじゃないけど。その話を聞くと「あーいいな」って思いながら、ネタっていうと言葉悪いですけど、ほしいですね。(写真上:神田さん撮影の稲村ケ崎)
―なるほど…。ここで何か1曲チョイスしていただきたいんですが、せっかくなので神田さんの『bluestone』からおかけしましょうか。
K:はい。カフェっぽく…このお店に似合うようにというと正直かなり大変でした。なんせ、僕ら元気しかなかったのでね。でもね、以前アコースティックアルバム作って「あっ!これだ!」という曲を見つけてきました。Bluestoneのアコースティックアルバムから『浪漫の日』

アルバム「Tropical Stone」は「こちら」から購入可能です。
今探している宝物
―今探している宝物はなんですか。
まだ見たことのない
景色を探して

K:僕はやっぱり変わらないところがあるんですけど「見たことのない景色」かな。
―かっこいい。
F:『アナザースカイ』ですか。
K:あれ、この雰囲気に酔ってきちゃったんですね(笑)。でも本当に…僕は歌詞書くのでも、ずっと言っているんですけど、音から絵が出てきてほしいんですよ。その時の映像とかが出てくるように作りたいんです。
自分がまだ見たことのないものは、まだまだ、ものすごくあるじゃないですか。年を重ねて変わったのが…、キレイな山、海を見るのも、もちろんいいんだけれども「そこら辺の知らない街並みを見ても、感じるものが増えてきたな…」というのがあるんです。
車で走っていても「同じ道を走りたくない」とかすごくあるんですよ。
だから、そういうのを見て、色んな人と触れ合って、なんか感じたいなっていうのが…欲しいっていうか、探す…ずっと求めていくことかなと思っていますね。それが「宝物」です。
自分がはじめた
“劇団”で満たされたい

F:僕はもうずっとやってきたことではあるんですけど、改めて「いま、これから先の宝物」って思っているのは「劇団」ですね。
なんでしょう…僕一人でも、劇団以外のことで活動していたりするんですけど、結局「劇団」というチームを持って活動していることが…。一人でなにかやって、例えば、いいお仕事をさせていただいたりして、例えば、いい結果がでて、悪くないお金いただいても、その喜びだけでは「なんだか満足できない自分」がいて…。
生涯それだけやって「都合よく生きていきたいか?」って言われたら、そう思えないんですよね。
「劇団」という自分がはじめたもので「満たされたい」っていう“欲”がまだまだあって、捨てられなくて。
だから、やっぱり続けていくんだなって思うので、劇団を初めて21年目になるんですけど、改めて「これからの宝物が“劇団”」と、僕は思っています。
K:うーん。素敵。
これからも音楽と
物語を楽しみにしています

―神田さん「15周年イヤーは15曲の新曲を作る」と約束していましたので、楽しみにしています。
K:怖いどこで…(写真上:神田さんお気に入りのアルバムジャケット『新元GO』2019.05.02)
―フルタさん、これからも生活に物語を忍び込ませてください。今日はお話しを聞かせていただいたお礼にもう一杯いかがでしょうか。
K:あら、いいんですか?
F:いいんですか。
―はい。もう少しごゆっくりお過ごしください。
K:僕はこのTAKARAスペシャルブレンドが気になりますね。
―ではそちらをお持ちいたします。
K:お願いします。
F:僕はカフェオレ2杯目の(笑)
―かしこまりました。ありがとうございました。また遊びに来てください。
F&K:はい。ありがとうございます。

(写真上:『劇団フルタ丸』のマスコット「ふるぼぼ」)
神田陽太さん:BluestoneのHPは「こちら」
フルタジュンさん:劇団フルタ丸のHPは「こちら」
番組サイト⇒『犬とあなたと珈琲と。』
インタビューと文:白田祐子(しらたゆうこ)
うり店長のInstagramは『こちら』
ル・ブラン湘南のInstagramは『こちら』
白田祐子(しらたゆうこ)
プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。
大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。
里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。
愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。湘南ビジョン大学講師。2014年より神奈川県動物愛護推進員。2019年よりFM83.1MHzレディオ湘南に出演中。