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INUBITO Diary 犬の視力の話

昨日、また車を間違った。
待ち合わせで、「ありがとう!」と助手席のドアを開け、運転席に笑顔を向けると、そこには知らない人がいる。

この間違い、これまでも何度かあったりします。
友人は皆、口を揃えて「車種とか色とか、全く同じだったの?」と聞く。色は“似ていた”けれど車種はきっと違うんだろうな…。その時は“待ち人(車)が来た”と確信を持っているのだから、細かな点には目がいかないのです。いやいや、車種って細かなことじゃないから!と、ツッコミがこだまする。

視力が0.1以下なのに、外ではほぼ裸眼だから、こういう事が起こるのかなと思う。でもどうだろう。何かを見るとき、視力に関係なく、おおまかな輪郭や雰囲気だけでキャッチするのか、意識的であれ無意識であれ、細かな点まで注視するのかは、人それぞれ、その対象によって異なるのではないでしょうか。車に対しては「白くて丸い」程度の認識でも、ペンギンやパンダの個体識別は得意だったりするもの。

犬はどうなんでしょう。犬はどのくらいの視力かご存じですか。

“視力”とは、どのくらい細かなディティールまで認識可能かという尺度のことです。犬の視力を測るためのこんな実験があります。
まず、“白黒の縦のストライプ”と“グレー一色”のパターンを並べて、ストライプをタッチするとご褒美がもらえ、グレーだともらえないという練習をします。(そうすると犬はストライプをタッチするようになる)。
次に、白黒ストライプの幅を徐々に細くしていきます。ストライプはだんだんぼやけて、グレー一色に見えてくるので、どこでタッチをしなくなるのかを検証するのです。そうして人間の視力と同様の指標を用いて算出したのが、犬の視力。
結果は概ね0.27。目悪いね。

でも、犬は動くものを追う“動体視力”は人の4倍以上です。
ハイビジョンテレビは一秒間に約60枚の画像が高速表示されていて、わたし達にはそれが滑らかな動画として見えていますが、犬にはコマ送りや単なる光の点滅にしか見えないそう。4倍の差はかなりのものです。

そういえば、先代犬の“ちゃま”は運動神経があまり良くない方で、坂道で転がり落ちたりしていましたが、キャッチボールは上手でした。人間に見えるボールの速度よりも犬は25%遅く見えている計算ですから。でも、キャッチ下手のワンコの面白動画もずいぶんありますよね。その違いってなんなのでしょう。運動神経や動体視力の問題ではなさそうです。単に経験回数による慣れなのかもしれませんね。

夜が更けても「投げて!」とおもちゃを枕元まで持ってきた“ちゃま”。眠たくて、目を瞑って投げても、上手にキャッチして持ってくる。そのうち寝落ちして、朝、目覚めると、枕元にたくさんのおもちゃが並んでいたなんてこと、しょっちゅうでした。もっと沢山遊んであげればよかったな。
夜空にはまん丸お月様と犬型の雲がぽかり。
上手にお月様をキャッチできるかな。なんて、言ったら月が笑った。

文:白田祐子(しらたゆうこ)

Instagram:@doggy_uri
      @ル・ブラン湘南

白田祐子(しらたゆうこ)
プロフィール:認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表・ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。
大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。
愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。2014年より神奈川県動物愛護推進員、湘南ビジョン大学講師、2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演中。

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