犬とあなたと珈琲と。Vol.138 小川コータ 後編

聞逃し配信中(音楽は全てダミーです)
収録:レディオ湘南
宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』FM83.1MHz レディオ湘南(第1.第3土曜 16:00~16:29)放送
湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ『TAKARA CAFÉ』。オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。2代目店長はカフェオレ色の愛犬の“うるる”。美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。
今回のお客様は、先月に引き続き、発明家でミュージシャンの小川コータさん。「発明も作曲も、アイデアは降ってくる」というコータさん。目に見えるものも見えないものも、「これいいじゃん!」を誰かに届けたい。そんなコータさんの発想の源や、湘南・鎌倉を拠点に活動する『コータ&とまそん』の音楽、そして、AKB48などへの楽曲提供を行う作曲家としての顔や愛犬おかかちゃんとの暮らしまで。発明も音楽も犬との暮らしも。コータさんの「なんか面白い!」「やっぱ天才?」のみっちりタイムをお届けします。

インタビュアー白田祐子:いらっしゃいませ。コータさん、こんちには。お待ちしておりました。
小川コータ(以下コータ):こんにちは。
――今日も、おかかちゃんも一緒に来てくれて、ありがとうございます。
前回の放送は「こちら」から
目次
発明も作曲も
アイデアは降ってくる‼
――さて、先月に引続き、発明家であり、弁理士であり、そしてミュージシャンでもいらっしゃる、小川コータさんが遊びに来てくださいました。おかかちゃんもいえーい!先月は、スマホの「フリック入力」の特許を取得して、後にマイクロソフトに売却。「人生100回分を稼いだ発明家」としての話しを伺いました。それで、今日はもう一つの顔。ハイキックエンタテインメント所属の作曲家として、AKB48などアイドルに楽曲を提供、ご自身も『コータ&とまそん』というユニットで音楽活動を続けていらっしゃる…。今日は、そんな「耳で人を動かす発明」的な話しを聞きたいと思います。音楽は子供の頃からピアノを習っていたとか…
コータ:そうですね。子供の頃から習っていましたね。5歳くらいから。
――発明も作曲も頭の使い方は同じ?
コータ:うーん…同じなんじゃないですかね。ただ、頭を使うというよりは「降ってくる」みたいな感じなんで。頭は使っていないかもしれないです。
――でたっ!天才のいうやつ(笑)降ってくる、降りてくる…
コータ:そうそう、だから、別に頭をつかってる訳じゃない。
――そうか…考えるな!感じろ!ですね。アイドルの曲…少し失礼な聞き方になるかもしれませんが、一番売れた曲やご自身で「これが好き」っていう曲はどんなのがありますか?
コータ:一番売れたということで言うと『恋するフォーチュンクッキー』っていう曲があるんですけど、その曲を書いたのは僕……ではないんですよ(笑)そのカップリング曲は僕なんです。なので、「便乗して売れた」ということはあると思います。
――なんていうタイトルですか?
コータ:えっと…『愛の意味を考えてみた』って曲ですね。
――『愛の意味を考えてみた』…聴いてみます。ご自身で「好きだ」っていう曲は?
コータ:提供した曲で言ったら、色んな人に提供しているんですけど、亡くなった韓流スターのパク・ヨンハさん。
――私、大好きだったんです…
コータ:そうなんですか!へー。その方に提供した曲で『Stars』って言う曲とか…
――バラードですね。
コータ:はい!良く知ってますね(笑)これ僕、歌詞ですね。書いたの。
――そうなんですね!作曲だけではなく、作詞もされているんですね。
コータ:そうですね。
――もう一度、改めて聞いてみます。歌詞を読みながら。
コータ:ぜひぜひ、そうですね。そのアルバムで、もう一つ曲で提供している楽曲もあります。『if』っていう曲です。
――聴き直してみます。楽しみが増えましたー。
やってみたら選ばれた。
軽く聞こえる?でも実際は…

――作曲家ってどうやったらなれるの?って、少し不思議でもあるんですが、コータさんの場合はどういう流れがあったんですか?
コータ:まぁ、誘われまして…。友達に誘ってもらいました。「やる?」って言われて、「じゃあ、やろうかな」みたいな感じです。「作曲もやるかい?」って言われて、僕も歌を唄っているので、その中から「こういうやつもあるけど、どお?」って聞いたら、それが選ばれた。そういう感じです。それで、その後もAKB48とかの曲を書いてみたら、選ばれて世に出たと。
――やだぁ。そうやって、なんでもすぐ簡単に「やってみたら、できちゃった」みたいな感じ(笑)
コータ:あーーー(笑)そういう訳でもないですけどね。いっぱい書きましたけどね。もちろん。
――やっぱり。ギュッ!と、ギュッとやって?
コータ:そうギュッと!二日に1曲くらい書きました。それで、ちゃんと完パケみたいな状態まで持って行くという。
――わぁ、すごい!今、AIでも曲が作れるじゃないですか。人間にしか作れない音楽って何だと思いますか?
コータ:誰も作ったことのないもの。じゃないですかね
――誰も作ったことのないもの…。
コータ:AIは色んなものを参照して、その中で統計的な手法で作っている訳ですから、”突然変異”的なものは生れないじゃないですか。だから、突然変異的なものは人間にしか作れないんじゃないですかね。
――音楽も、もしかしたら「これ新しい」っていうものが、まだまだ、生れる可能性がある?
コータ:はい。生れているんじゃないですか?日々!
――日々生まれている!発明も作曲も「アイデアが降りてくる」「降ってくる」と仰っていましたけど、アイデアが全然でない日もあるんですか?
コータ:別に…日々、出そうとはしていないんじゃないかな。でも、この前お話しした『発明家の秘密基地』だと、「こんなの思いついたぜ!」って誰かが言うので、そうすると「おー!じゃあ、こんなのどう?」ってなるじゃないですか。だから…癖というか、「こう来たら、こう来る」みたいな感じで、どんどん出てくるって感じじゃないですかね。
――そういうきっかけがある。
コータ:そうですね。きっかけがあるということですね。
――一人で黙々と考えるよりも、なにかそういう所に飛びこむのも大切…?
コータ:そうですね。そう思います。
――コータさんご自身のユニット「コータ&とまそん」。どんなユニットですか?
コータ:湘南・鎌倉あたりに根ざしてやっていますので、湘南を感じられる曲を作っています。
――ウクレレとボーカル?
コータ:はい。あとギターを弾いたり、ピアノを弾いたりしています。
――では、アイドルの曲とは全く違う『コータ&とまそん』から、何か聴いてみたいなぁと、思うんですが、何にしましょうか。
コータ:じゃあ『on my way back home』(楽曲はYouTubeにリンクしています)


「これいいじゃん!」を
みんなに広めたい
――今日はフリック入力をマイクロソフトに売却して、人生100回分を稼いだ発明家であり、作曲家、そしてミュージシャンでもある、小川コータさんとお話をしています。コータさんは、発明もする、曲も作る、商品も作る、楽器を演奏して歌も唄う。全部「誰かに届ける」という意味では、共通していると思うんですが…まぁ、それぞれその役割は違いますが、コータさんは、誰に何を届けたいって一番思いますか?
コータ:誰に何を届けたい…。そうですね…。僕が「これいいじゃん」って思ったものを、みんなに広めたいっていうだけですよね。「これいいじゃん!」「これ、みんないいよ!」って思うことないですか?「買ったらいいよ」「食べたらいいよ」とか、思うじゃないですか。それです!。「これいいよ!聴いたらいいよ」って、それを思いついたから、みんなに紹介している。そんな感じですね。
――驚きを届けたい感じなのかしら?もしかして…
コータ:そうですね。「おおー!なるほどー」みたいな(笑)「すごい!ここに気付いてくれたのかぁー。これを作ってくれた人は!」「わかってるなぁ~」みたいな。ってこと、あるじゃないですか。そういう、会ったこともない人、それを作った人に「ありがとう」って言いたい時ってあるじゃないですか。だから、それが美味しいものでも、ちょっと美味しい程度なら、「あー、美味しいな」くらいですけど、もう、びっくりするくらい美味しいと、「ちょっとシェフ呼んでください!」みたいになることもある。そういう感じだと思います。
――うんうん。普段の生活の中でそういうものあります?最近、出会った「これ誰かに教えてあげたい!」みたいなものって。
コータ:ほら…。段ボールを開ける時のカッターで、丸い形をしてて、パカっと開けるとセラミックみたな歯がでてくるやつ。知ってます?あれとか!あーこれ便利って(笑)
犬って偉いよね。だって、
ずっとちゃんとカワイイ!

――ねぇ、コータさんって普段どんな生活しているんですか?
コータ:いやぁ、もう普通に…。犬の散歩…おかかの散歩をして…。コーヒー飲んで…。色々、メールを返したりとかして…。そんな生活です(笑)
――(笑)。おかかちゃんね。どうですか、犬と暮らして?
コータ:そうですねー。すごいですね。犬っていうのは偉いですよね。
――偉い?
コータ:偉い。ちゃんとカワイイじゃないですか。ずっとかわいいですよね。すごいよくないですか?それって。
――うん。すごい。ずっとかわいいの犬は。人間はそうはいかないから(笑)
コータ:人間はそうはいかないからね。だんだんね、成長して子供も家を出ていく訳ですけど、犬が成長して家を出て行ったりしない訳ですからね。
――うん。シニアになってもずっとかわいい。でも、便利なものを発明したり、届けたいって仰っているけど、やっぱり、犬との暮らしって不便さもあるじゃないですか。
コータ:あー…そうですね。
――私は、その便利と不便の間、自由と不自由の間…この境界線のところに「幸せってあるな」って、犬と暮らすようになって思ったんですね。コータさんは犬と暮らして、新しい気付きとか、今までにない視点とか、何か生まれましたか?
コータ:なるほどね。やっぱり、犬も生き物なんで手を噛まれたりすることもあるわけだし…
――あるの?おかかちゃんに?
コータ:ありますよ。苦手なこととかあるから。うちのおかかはハーネスを着けるのが、嫌いなんです。着いちゃえば、いいんだけど、着ける瞬間が嫌いなんですよね。僕だけが咬まれずに着けられるんです。だから、僕がいないと着けられない…。
――じゃあ、出掛けるときは、事前にハーネスを着けてからお出掛けしないと、散歩をしてもらえないね。
コータ:そうそうそう。
――それ。よくある相談なので、今度、お散歩で会った時に直し方をお伝えしたいと思います。
コータ:そうなんですね。よろしくお願いします!
――はい。えーと…なんの話をしていましたっけ?あれ?ごめんなさい。話を逸らしてしまったうえに、忘れてしまいました…。
コータ的「発明家になるための十か条」
次はカフェでも経営しますか?

――そう、さっき「考える習慣」を持っている、そういうきっかけがあるっていうお話をしましたが、ご著書『発明で食っていく方法、全部書いた。』の中に、【発明家になるための十か条】がありました。覚えてらっしゃいます?「僕が常に意識している10個の心がけを紹介します」って、“コータ的10か条”。覚えていますか、どんなのがあったのか。
コータ:うーん。〈ポイントカードは捨てるべし〉…みたいな
――はい!では、その心は?
コータ:脳みそを捉われちゃうんですよね。「ポイントカードがあるから、その店に行こう」ってなっちゃうんで。そういう意味で脳みそが捉われちゃう。まぁ、お財布も分厚くなっちゃうんで。「捨てろ!」ですね。
――うん。「頭が空っぽの方が、夢を詰め込めるのです」(と書いてあります)
コータ:はい。それって、どっかのアニメの歌ですね。
――あっ、そうなんですか?ごめんなさい、気づかないで!すいません(笑)あとは〈直観を信じろ〉〈ものぐさであれ〉〈変人であることを喜べ〉。まぁ、コータさんは変人…。見るからに変人ですよね(笑)
コータ:そう(笑)だから多分、自分を肯定しているだけの話しですよね。人にそれを「やれば」って言っても、どうなの?って感じですね(笑)
――(笑)〈楽するために努力せよ〉〈欲張りであれ〉
コータ:おー!もう、自分を肯定しているだけです(笑)自分のことを言ってるだけだなぁ…
――でも、「欲がないと情熱は続きません」って書いています。そうですよね。目指すものがないと。
コータ:それは大事ですね。
――〈バケットリストを書け〉人生でやりたい100のことを書きだす…。これ、昔のブログを見たら、「100個書き出します」って言って、100いかないで終わってたんですけど。最近はどうですか?増えたものはありますか。
コータ:(笑)あーどうかなぁ。でも、100個は結構、難しいですよね。だんだん、「どこの国に行きたい」「あの国に行きたい」みたいになってきて。そんなのばっかりになってくるので、100個は「いいやっ」て感じがしますね。
――最近はなにかあります?新しいこと…。
コータ:新しいかは、わからないですけど。カフェとか出したいですよね。
――あっ、カフェ経営したい?
コータ:カフェ経営したいかなぁ。でも、みんなしたくないですか?カフェ経営って一生に一回は。
――したいー!私、小学校の時の卒業文集の将来の夢「喫茶店経営」って書いてあった。だから、今、タカラカフェやってます。
コータ:ほー。そうですね。
――じゃあ、湘南地区に出したらぜひ。遊びに行きたいと思います(笑)
コータ:でも、ライバル多いからなぁ、湘南は。いいカフェが多いから、別に「俺がいなくてもいいか」ってなっちゃう。
――確かに…。あと、〈旅をせよ〉〈ファーストペンギンであれ〉〈空気を読むな!〉。どう?
コータ:ぷぷぷ…う…うん。自分のこと書いてるだけですね(笑)
――〈旅をせよ〉。最近どこかに旅は行きましたか?
コータ:夏休みに、家族で四国一周を。車でね。もちろん、おかかも連れて行ってきました。
――えー。楽しそう!なんて話をしながら、ここで一息。もう1曲『こーた&トマソン』から、何か選んでいただけますか?
コータ:何にしようかな…。じゃあ、鎌倉の曲にしましょうかね。『長谷で逢いましょう』(楽曲はYouTubeにリンクしています)

お客さんのリアクションが伝わる
ライブはやっぱ最高!

――さて、最後に。これからの小川コータ。いったい、どこに。どうなっていくと思いますか。
コータ:また、おかかと色々行ったりしたいなぁ…って感じですけど。ミュージシャンとしても、いろんなところでライブをして、沢山の人に音楽を聴いてもらいたいですね。
――ライブをやってて、一番楽しいことはなんですか?
コータ:やっぱりお客さんのリアクションがすごい嬉しいですね。
――10月、11月。どこかで会えることはありますか?
コータ:『なみおと盆踊り祭』というお祭りを、10月11日に稲村ケ崎公園で企画していたんですけど、道路工事の影響でそれがなくなっちゃったんですよね。なので、別の所でやれたらいいなと模索中です。
――わぁ、楽しみ。期待して待っています!その報告は必ずしてくださいね。今日は、まだお時間ありますか?では、今日も楽しい会話のお礼に、私からもう1杯、いかがでしょうか。おかかちゃんも、また来てねー!
コータ:ありがとうございます。

関連サイト
『コータ&とまそん』
『小川コータInstagram』
番組サイト
『犬とあなたと珈琲と。』
⇒⇒過去のお客様も一覧で見られます
インタビュー・構成・テキスト 白田祐子(しらたゆうこ)
うるる店長のInstagram
ル・ブラン湘南のInstagram
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白田祐子(しらたゆうこ)
プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬のカウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは沖永良部島出身、雑種の女の子で名前は“うるる”(うり店長は2023年お空組)。大学で心理学を専門的に学び、人と犬の社会心理学と犬の心の成長が専門。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に喜ばれています。
保護犬猫の譲渡会開催や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合い、セミナー講師、犬専門雑誌の監修や執筆も行う。愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。湘南ビジョン大学講師。2014年より神奈川県動物愛護推進員。2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演、2022年4月から新番組『radio cafe犬とあなたと珈琲と。』がスタート。神奈川県三浦郡葉山町にて『お寺でわんにゃん縁結び』を主催