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ちょっと繋いで…。待てずに吠える愛犬は分離不安?


今回も心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこがパーソナリティを務めるラジオ番組、宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』に寄せられたお便りにお答えします。

でも、お留守番や
場所によっては待てるんです

今回のお便り:ブルーローズさん
祐子さん、うり店長こんにちは。愛犬のことでご相談です。元保護犬だったうちの子と暮らし始めて半年ほどたちます。最近、分離不安が強くなってきて心配です。具体的には散歩の途中で用事を足すのに、ちょっと繋いでその場を離れると、暴れたり吠えたりして私を呼びます。場所によってはちゃんと待てるし、家での留守番も問題はありません。甘えん坊のスイッチが入ると不安になるようです。なにか対応策はありますか。

🐾🐾🐾🐾

ブルーローズさんありがとうございます。分離不安の心配と、どこでも静かに待てる方法はないか…というご質問ですね。

まず分離不安症か
見極めよう


まず「分離不安症(分離不安)」とは、飼い主や家族と離れると強い不安感から、色々な問題行動を引き起こす状態のことです。具体的には、過剰な吠えや興奮や後追いに破壊行動。あるいは、あちこちに排泄をしたり、自傷行為をしたり体調不良が現れたりもします。

ブルーローズさんのワンちゃんは、場所によっては“問題なし”とのことですので、ご心配されている「分離不安症」ではないと思います。ですので、いただいた問題は個別に切り離して考える必要がありそうです。

そこは環境が悪い?
吠えをSOSと思うべし

たとえば、“静かに待てる”場所と“不安そう”にする場所では、環境の違いはありませんか?

人や車の量や距離感、光や音などの刺激、ワンコの周りに充分なスペースがあるかないか…など。普段から待つことに慣れているワンコでも、危険を感じたり、落ち着くことのできない環境では、行動が不安定になるものです。ですので「この場所に繋ぐと吠える」は、犬からの合図「SOS」と思ってそこにはもう繋がない。それがいいと思います。

「えー、そんな答えなの!」って思うかもしれませんが、こういうことも、飼い主の責任と犬への配慮と愛情だと私は思います。

過去の経験から
“嫌な場所認定”されていないか

それから、過去の経験はどうでしょう。

たとえば、気づかないうちに怖いことや嫌なことがあったとか、吠えた時に注意をされれば、その「場所」とネガティブな「気持ち」が関連付けられて、そこは“イヤな場所認定”されてしまいます。また、不安そうにしている様子を見て、同情を含む声で接したら「ここはやっぱり怖い場所なんだ」って、犬の不安感はますます高まってしまいます。これまで、そのような体験をさせていないかも振り返ってみましょう。

もう一度「マテ」の
練習からはじめよう


そしてこれが重要です。もう一度「マテ」の練習をしっかりすること。

「マテ」をさせてから見えない所に隠れて、最初はほんの数秒で戻る。徐々に30秒、1分と時間を延ばしていきましょう。きちんとできたら、褒めたり、おやつをあげたりして、指示に従えば「良いことがあるんだ」と関連付けさせます。普段から「落ち着く習慣」を身に付けさせることです。「マテ」は楽しいことだし「自分は待てる!」って自信がつけば、ネガティブな感情と一度結びついてしまった場所でも、待つことができるようになっているはずです。

どうでしょう。ブルーローズさん。少しは参考になったでしょうか。今はネットで多くの情報を得られて専門的な用語も一般に広まるようになりました。これはいいことです。でも、一方で、結果と原因が結びついたことで納得してしまい、そこで終わりになってしまうケースも多いように思います。もっと「他に理由はないかな?」って疑問に思うことが大切。困った時はいつでもお便りくださいね。

この記事はFM831レディオ湘南:radio café『犬とあなたと珈琲と。』(第1.第3土曜 16:00~16:29放送)2025年7月5日放送分を加筆修正しました。

本記事は「こちら」から視聴可能(後半20分以降です)

レディオ湘南は全国どこからでもワンクリックで視聴可能です。
番組サイトにもぜひ遊びにきてね→『犬とあなたと珈琲と。』

◎『With a Dog』は犬の認知行動療法と飼い主のコーチングという“心理学を軸”としたドッグトレーニングを行う立場から、ヒトと犬の心と行動の関係についてお伝えしています。

文:白田祐子(しらたゆうこ)

うり店長のInstagram
ル・ブラン湘南のInstagram


白田祐子(しらたゆうこ)
プロフィール:認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラ「ル・ブラン湘南」代表・ドッグカウンセラー。

1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは沖永良部島出身で雑種の女の子。名前はうるる(うりはお空組2005-2023)。大学で心理学を専門的に学び、人と犬の社会心理学が専門。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に共感される。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合う。講師、専門雑誌の監修や執筆も行う。愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。湘南ビジョン大学講師。2014年より神奈川県動物愛護推進員。2019年よりFM83.1MHzレディオ湘南に出演中。神奈川県三浦郡葉山町にて『お寺でわんにゃん縁結び』を主催

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