犬の名前からみえるもの
犬の名前ランキング
ここ数年変わらず、女の子はモモ・ハナ・ココちゃん、男の子はレオ・ソラ・コタロウ君の人気が高いようですね。
ご近所犬を思い出しても同じ名前のお友達がたくさんいるし、ココとマロンは男の子・女の子ともに人気とのことで、こちらも「確かに」って感じです。
どうやって名前を決めている?
お散歩で出会ったワンコに「お名前は?」と聞くと、パパさんが照れくさそうに「あっ、佐藤と申します」なんて答えちゃうのは、昔の「あるある」。
今はそんな人見かけませんよね。人よりワンコ。これも「人と犬の関係性」が変わってきているひとつの証しなのかもしれません。
わたしは、柴犬に「シバ太」や「シバ蔵」、黒犬に「クロ助」。一見「何も考えずにつけたでしょ」って感じの名前が結構好きです。うまく言えないけれど、呼ぶたびに、愛情や優しさが、じんわり染み出てくる気がするから。
でも「アマテラス」や「ファラオ」みたいな神々しい名前や、「ボヘミアン」みたいに少々ヘビー目な感じでも、段々、その子に似合ってくるから不思議。名は体を表すとはよく言ったものです。
犬の名前が醸し出すもの
多頭飼育や何代目かのワンコになると「スモモ・リンゴ・イチゴ」や「チョコ・クリーム・プリン」など、シリーズ化されていくファミリーも多くて、そこからはチームワークや結束観を感じます。
大好きな俳優だからと名付けられた「ディカプリオ」は、呼んだら、バセットハウンドが珍妙な面持ちで、少し面倒くさそうに現れたのは、かなり笑えました。
笑ってよかったのかどうかは、迷宮入りだけど、とにかく、ディカプリオへの愛も、バセットハウンドへの愛も「同じ愛」なのだなって、愛のカタチが伝わりました。
なかなか覚えられなかった「ヴォルフガング」は、あとから、モーツアルトのファーストネームで、パパさんが交響楽団に所属していることを知りガッテンいりました。
3頭のワンズにハイファッションブランドの名前をつけたパパさんママさんは、ユニクロ8割ファッションなので、クスっと笑えたり。
犬生いろいろ、名前もいろいろ
犬の名前は飼い主の嗜好や思考、ほとばしる欲求やそこはかとない妄想などが、ときにストレートに表現されているときもあるから、知れば知るほど、興味深くて、面白いよね。
文:白田祐子