ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. ラジオカフェ
  4. 犬とあなたと珈琲と。Vol.118 SANKARA33
 

犬とあなたと珈琲と。Vol.118 SANKARA33

聞逃し配信中(音楽は全てダミーです)
収録:レディオ湘南  

宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』FM83.1MHz レディオ湘南(第1.第3土曜 16:00~16:29)放送

湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ『TAKARA CAFÉ』。オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。店長はカフェオレ色の17歳、愛犬の“うり”。美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。

今回のお客様は、狩猟から加工までを自ら行うペットフードメーカー『株式会社SANKARA33』の鉢呂史慧さんと菅原真希さん。かわいい鹿を相手にする狩猟は、周囲から気味悪がられることもあったそうですが、「農作物被害や生態系を守るために必要な活動。命の循環を目の前で感じられるからこそ、無駄にせず未来へつなぎたい」と話します。長年の友人である二人が狩猟免許を取るきっかけは、ホームパーティーで食べたジビエの美味しさに衝撃を受けたこと。危険と隣り合わせの猟や銃の扱いに対する周囲の反応、そして“生産者の顔が見える安心なジビエペットフード”ができるまでのストーリーを伺いました。


――いらっしゃいませ。こんにちは。ふみさん、まきさん、お待ちしておりました。

菅原真希さん(以下 菅原):祐子さん、こんにちは。うるるちゃん、こんにちは。この前はありがとう。
鉢呂史慧さん(以下 鉢呂):こんにちは、おじゃましまーす。先日会ったね。ありがとうございました。 

――そうなんですよね。お会いしましたよね。実はもう1匹いるんです…
菅原・鉢呂:あー!うり店長!大きい(笑)

――すごいユニゾン!(笑)

狩猟方法はチームを組む
巻狩り

――さて、ふみさん。鉢呂史慧(はちろふみえ)さん。まきさん、菅原真希(すがわらまき)さんは、鹿や猪の狩猟から、解体・加工までワンストップで行う、ペットフードの製造販売会社『株式会社SANKARA33』のオーナーでいらっしゃいます。葉山の「お寺でわんにゃん縁結び」にご出店くださったのが知り合ったきっかけでした。

菅原:先日はお世話になりました
鉢呂:とてもにぎわっていて、わんちゃんの可愛いが連続して楽しかったです!ありがとうございました。

――商品も完売したとか

鉢呂:そうなんですよ。おかげさまで
菅原:無事に完売できました

――また出店してください!よろしくお願いします。そう、出店の希望をいただいてすぐにInstagramとホームページを見て「わわわ!」と思ったんです。女性二人で狩猟から解体まで…って、とっても興味深くて、まず、活動地域というか、どこで狩猟したものを製品にされているんですか?

鉢呂:私たちは伊豆下田で活動しています

――狩猟担当や加工担当などの役割ってあるんですか?

菅原:いえ、私達は「巻狩り」っていう、チームで行う狩猟方法をとっているので、狩猟から加工まで全て2人でやっています。

――巻狩り!聞いたことあります。大勢で動物を取り囲んで追い詰めていく狩猟法ですよね。源頼朝の「富士の巻狩り」の絵を見た記憶があります。大勢でやるのがスタイルってことは、二人以外にもメンバーがいるということですか?

鉢呂:はい。そうですね。狩猟のきっかけをいただいた先輩たちと一緒にやっています。

――狩猟のきっかけはなんだったんですか?

菅原:コロナ禍にジビエのお裾分けをいただいたんですね。それで友人たちとホームパーティーの時に食べたんですけど、ものすごく美味しくて。衝撃を受けて…。それで、お裾分けをしてくれた方が、今のチームの先輩なんですけど、話をして、2人で狩猟の見学に同行させていただきました。その日の帰りには「もう免許取ろう!」ってなってましたね。

――美味しくて衝撃を受けて「狩猟の見学に行く」っていくのがびっくり!その好奇心というか、行動力やエネルギーがすごく高い気質なのかなって思うんですけど、その時、まきさんがふみさんにすぐ声をかけたというのは、同じような気質の仲良し組っていう感じですか

菅原:そうです。もともと同級生で、自然と人が大好きっていう共通点があります。鉢呂は釣りも大好きで、魚を追いかけて南に北に楽しんでいるのを知っていたので、二人とも体を動かすのが好きだったので誘ったって感じですかね。今年、鉢呂は稚内に鹿撃ちに行ったりとかして

――稚内どうでしたか?遠くなかったです?
鉢呂:あー…でも意外に近かったですね

――本当?飛行機で行ったの?
鉢呂:はい。飛行機で

――そりゃそうだよね(笑)

ずっとアウトドア派。
さすがに狩猟は気味悪がられ…


――稚内は一緒には行かなかったけど、二人はすごく仲良し組って感じなんですけど、なにか仲良しエピソードとかありますか

菅原:実はもう一人仲良くしていた人がいて、彼が結婚して秋田へ移住するまでは3人で本当に色々な場所で思い出を作りました。キャンプはそうなんですけど、ヒルまみれになりながら登山したり、サイクリングとかマリンスポーツとか、すごくいい思い出ですね。離れてしまっているんですけど、いつも心は3人一緒だと思っています。秋田に住んでるので熊撃ち行きたいって話をしています

――アウトドアの達人なんですね…。狩猟免許を取ろうと決めて、その彼も含めて周りの反応はどうでしたか?

鉢呂:そうですね…。狩猟を始めると伝えた周りの友達はもれなく皆、気味悪がって引いていましたね(笑)。私たちは何にも気にならなかったですけど。でも、今は理解・応援してくれています。あと、やはり両親ですね。特に母親は銃を扱うことにとても心配していました。

――その銃ってお家に置いておくんですか?

鉢呂:そうです。自宅に保管してます。
菅原:ちゃんとガンロッカーに警察に指定された状態で保管されているので。もう厳重に鍵も3個、4個つけて

――それは、どういう風に保管しているのかって。きちんと見に来るんですか?
菅原:はい。定期的に

――へーそうなんですね。今度見させてください(笑)
菅原:ぜひぜひ(笑)

命を無駄にしない!
使えるところは全て使う


―― 最初にハントしたときはどんな感じでした?

菅原:そうですね。狩猟を始め5-6回目位の時に、罠にかかった猪を初めて撃ったんですけど、やっぱり言葉では言い表せない気持ちになりましたね。でも、最終的には「無駄にしないからね」「美味しく食べるからね」と言う気持ちでいっぱいでした。

――罠にすでにかかっていた
菅原:そうですね

――その時の気持ち・想いが『SANNKARA33』を立ち上げた理由やペットフード事業へのこだわりに直結していますか。

鉢呂:はい、しています。いざ、大変な手続きをして、銃砲所持許可と狩猟免許を取得して、実際に猟をして「動物の命」と直接向き合うと、今までどうやって自分の口に動物の肉届いていたのか。それまで考えていなかったことも否が応でも考えざるを得ませんでした。それと同時に、実際に目の前で解体しているのを見て、通常は捨てられてしまう骨や内蔵も丁寧に扱う先輩たちの姿に強く心を打たれました。ですので、ペットフードを作る時も、命を無駄にしないよう、使えるところは全て使っています。お肉はもちろん、内蔵、骨、角、棄てるところは殆どありません。私達は駆け出しですので、先輩に常にありがたいダメ出しをいただきながら、丁寧に加工を行うことを大切にしています。

――『SANKARA33』というネーミングの由来も、「SANKARA」はサンスクリット語で「天からの恵み」という意味だそうですね。

鉢呂:はい。そうなんですよ。そして「33」のナンバーは、共同経営する私達に共通する数秘術のナンバーで、その使命が「愛」であると言われています。家族への愛・動物への愛・地球への愛。この世界は様々な愛のカタチで成り立っていると感じている私たちにとって、愛犬、愛猫、そして飼い主さまですね。「愛」をお届けする想いでつけました。

――天からの恵と愛…。そう、このお店『TAKARA CAFÉ』 では、いつもみなさんに「宝物」について、伺っているんですね。お二人の宝物…お伺いしたいです。


音楽:『Merry Christmas, Darling』Vanessa Williams(楽曲はYouTubeにリンクしています)

好奇心を抑えられない性格。
みんなに助けられて今がある


――今日は天からの恵。狩猟から加工まで全てご自身の手と愛で行っている、ペットフードの製造・販売会社『SANKARA33』の鉢呂史慧さんと菅原真希さんとお話しをしています。では、伺います。お二人の「宝物」はなんですか。

菅原:えーと…家族、友達、自分達に関わってくれている「人」です。私たちは、今まで人とのご縁に恵まれて、沢山の人に助けてもらったり、アドバイスをいただいて「今」があると思ってます。私達は昔から好奇心を抑えることが出来なくて、やりたいと思ったらすぐ行動してしまうんですけど、家族はそんな自分をたちいつも応援してくれてます。

――それすごく伝わりますね。学生時代から子犬が絡まるみたいに、二人で走り回っていたのかなって(笑)
菅原:はい、そうですね(笑)

――とってもイメージ湧きます。でもこれからは、どんどん企業として成長するなかで、これまで関わった人達だけではなく、今、目の前で見えている人達以外、これから関わる人達への配慮なども求められてくると思います。ちょっと難しい話かもしれませんが、獣害対策とか地域への貢献などで、思うことはありますか。

鉢呂:そうですね。鹿も猪もとても可愛い動物だと思っているんですけど、個体数が増えるとどうしても農作物への被害も大きくなります。令和5年度農水省の調査ではその被害額は年間164億円にも及ぶそうです。ですので「一生懸命にお野菜を作ってくれている、農業を生業としている方がたを支え、力になりたい」という思いももちろんあります。狩猟は目の前で全てが行われるため、本当に命の循環を肌で感じられます。ときには、自分も危険な目に遭う可能性がありますが、生態系を守るために必要な作業だと認識していますし、自分で仕留めたからこそ無駄にせず、命を循環させ、未来へ繋ぐ思いで活動しています。

――そっかー‥‥。まじめ(笑)

菅原:そうなんです。真面目なんですよ(笑)

――きちんと説明できていました。生態系の維持。そして命を最後まで、つかいきること。

狩猟はいつも
笑いと恐怖の連続!


――狩猟するお二人も本当に命掛けの部分もあると思います。狩猟中の恐怖体験とかもあったでしょ?

鉢呂:はいそうなんですよ。毎回、笑いと恐怖の連続ですね。猟場は轍や登山道はないので、生い茂った草木を掻き分けて進むんですけど、そうすると、顔に蜘蛛の巣が引っかかって、パニックになったら、そうしたら今度は足元の木の根に引っかかって転んで泥だらけとか。そんなことは日常茶飯事です。

菅原:そうなんですよ、山を登ると汗をかくんですけど、立間って自分の持ち場で立っていると、ジッと待っているんで本当に震える寒さになるんです。ちょっとした陽射しのところに行って暖をとるくらい寒くて。でも、寒さに気を取られていたら、20メートル先くらいに軽自動車サイズの猪がいたんです。盛ってますが(笑)。声を出しちゃダメなんですよ。気づかれちゃうんで、声を出すのって絶対にダメなんですけど、あまりのデカさに「でっ!!!」ってなってしまって…。

それで、その声と同時に発砲したんですけど、「で!」なんて言っちゃたので、すぐに逃げられてしまったんですけど…。先輩たちには「なんで軽自動車サイズなのに当たらないんだ」って(笑)。ものすごくデカかったです。主(ぬし)だと思います、あれは(笑)

スピードが大切。
安全品質を保持し加工


――もしそれだけ大きいのを仕留めたら、解体も大変ですよね。

菅原:そうなんですよね。山の上で仕留めた場合は、そこから解体場所までロープに引っかけて、人力で引っ張って下ろしていくので、それが5-6人で引っ張っても汗だくになりながら、解体場所まで下ろすんですね。

――何百キロ?

菅原:いやそんなにないですよ。大きくて100㌔位。だいたいうちらが獲ってるのは、5-60キロ位なんですけど、命尽きた5-60キロは重いのと、さっき鉢呂が言ったとおり登山道ではないので、もういろんなものに引っ掛かりながら猪を下ろすんです。そして、栄養価が高い分、寄生虫や細菌のリスクもあるので、とにかくはやく解体場所に下ろして、解体していかないとっていうのが一番にあるので、手袋着用はもちろんですけど、滅菌処理した道具を使用して、着弾部位は絶対に使わないです。あとは、定期的に第三者機関で検査を実施して、その結果をホームページやInstagramに公開して、安心して手に取って頂けるよう心掛けています。

――Instagramで見ました。賞味期限を少しでも延ばすために、どうしたらいいかのか考えていらっしゃるんですよね。徹底した品質管理で安心して、大切なうちの子に食べて貰える素敵な商品。うるるも前に買ったのは鹿レバーで、本当に見た目も美しいし、パリパリって指で割れるので小型犬にも与えやすいですよね。本当に大好きでした。

鉢呂・菅原:良かった。ありがとうございます。

――生産者の顔と原材料が見えるジビエ。本当におススメします。みんなに食べてもらいたいなぁ…。さて、ここで一休み。何かお好きな曲をおかけしましょうか…

菅原:じゃあ、ブルーノ・マーズにしようかな。共通の知人からライブチケットをいただいて、2人でドームへ観に行った時の思い出の曲なんです。『Marry you』(楽曲はYouTubeにリンクしています)

おやつの寄付をしながら
犬と人を繋ぐ活動をしたい


――ふみさん、まきさん。今、探している宝物はなんですか。

菅原:今後の目標として、アニマルセラピーに関心があるので、保護犬団体へ鹿肉のおやつを寄付しながら、保護犬と児童施設の子供たちを繋ぐ機会を作りたいと考えています。子供達とわんちゃんが交流をして、お互いに癒し合えるような時間から笑顔が広がっていただければ嬉しいです。同じように老人ホームへの訪問活動も視野に入れています。

鉢呂:あと、鹿猪のレザーを使ったジビエレザーのワークショップも構想中です。命の循環をものづくりを通して実感していただく場を探していきたいです。

――まじめ(笑)うん、素敵素敵。私は心理士なんだけど、アニマルセラピーは10年か20年位かな、関わっているので、もし私がチカラになれることがあればぜひ声をかけてください。

菅原:ありがとうございます。心強いです。

――狩猟をはじめたきっかけは「美味しいジビエを食べて」って話していましたが、お二人の間で、人間向けの美味しい調理の仕方があったら教えていただけますか

菅原:そうですね。部位にもよるんですけど、基本的には素材本来の味を感じてほしいので、余計な調味料を極力使用せず、背ロースであればローストビーフならぬ、ローストディア。鹿ですね。それ以外の部位でしたら、ワイン煮込みやカレーやシチューなどもこれから寒くなる季節にピッタリでお子様も抵抗なく食べられると思います。

――いいですねー。この時間、お腹空いてきちゃいましたーーー。くーーー。まだお時間は大丈夫ですか?では、楽しい会話のお礼に、私からもう1杯いかがでしょうか

鉢呂・菅原:ありがとうございます!


関連サイト:
『SANKARA33』HPは「こちら」/Instagramは「こちら」

番組サイト犬とあなたと珈琲と。』 
⇒⇒過去のお客様が一覧で見られます

インタビュー・構成・文:白田祐子(しらたゆうこ)

うり店長のInstagram 
ル・ブラン湘南のInstagram


白田祐子(しらたゆうこ)
プロフィール:認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラ「ル・ブラン湘南」代表・ドッグカウンセラー

1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは沖永良部島出身、雑種の女の子で名前は“うるる”(うり店長は2023年お空組)。大学で心理学を専門的に学び、人と犬の社会心理学と犬の心の成長が専門。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に喜ばれています。

保護犬猫の譲渡会開催や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合い、セミナー講師、犬専門雑誌の監修や執筆も行う。愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。湘南ビジョン大学講師。2014年より神奈川県動物愛護推進員。2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演、2022年4月から新番組『radio cafe犬とあなたと珈琲と。』がスタート。神奈川県三浦郡葉山町にて『お寺でわんにゃん縁結び』を主催

関連記事

カテゴリー

  • ラジオカフェ
  • 犬の心理
  • 講演・イベントレポート
  • お悩み相談
  • 犬と暮らす
  • 日々のあれこれ
  • うりパイセンの独り言
  • 湘南しっぽラジオ
  • お知らせ
//サムネイルを取得 //ここから構造化データの記述