犬とあなたと珈琲と。Vol.26 塩坂 公秀
宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』FM83.1MHz レディオ湘南(毎週金曜 16:00~16:29)放送中
湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ「TAKARA CAFÉ」。ここで“宝物”の話をすると探し物が見つかるとか?…オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。店長はカフェオレ色の愛犬“うり”。美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。
今回のお客様はハワイアンジュエリー『レイピカケ』株式会社マナ代表取締役の塩坂公秀さん。リーズナブルなジュエリーからハワイの職人が「マナ(魂)」を込めて仕上げたハンドメイドジュエリーまで揃う専門店です。25年以上前に新宿アルタへ出店し「日本のハワイアンジュエリーの火付け役になったと思っています」と語る塩坂さん。「すごく幸せそうな顏でジュエリーを見てくれているお客様を見ていると、僕らも幸せになれて“こんな素晴らしい仕事はないな”って思っています」。クリスマス戦線まであと数か月!素敵なハワイアンジュエリーのおすすめも伺いました。
――こんにちは!塩坂さん、ようこそお越しくださいました。
塩坂公秀さん(以下 塩坂):こんにちは。この前はご来店ありがとうございました。
――ありがとうございました。素敵なお店に伺わせていただいて、お忙しいところお時間もいただきまして、すみませんでした。
塩坂:いえいえ、とんでもないです。あっ、うりちゃん今日も出勤しているんですね。いつでも一緒なんですね。
――はい。そうなんです、私がうりにひっつき虫でいます。
塩坂:そうなんですね(笑)
目次
ハワイアンジュエリーの
火付け役に!
――塩坂さんのお店は江ノ電江の島駅を降りてすぐですよね。白とブルーを基調とした(2022年当時)、お洒落な店構えのハワイアンジュエリー専門店『レイピカケ』。スバナ通りに開店してから4-5年ほどでしょうか。
塩坂:そうですね。2017年に鵠沼海岸から今のスバナ通りに移転したので、ちょうど5年目ですね。
――移転して5年。おめでとうございます。元々は鵠沼海岸にあったんですよね。
塩坂:そうです。鵠沼海岸店は1999年にオープンしたんですが、2007年にハワイアンジュエリー専門店としてリニューアルオープンした感じです。
――専門店として20年…それ以前から考えると、ハワイアンジュエリーに関わって23年以上になるんですね。
塩坂:そうなんですが、実は僕がハワイアンジュエリーと関わった歴史は27年間あるんですね。以前は兄のサーフショップ『ウォームアップ』というお店が新宿のアルタにあって、そこでハワイアンジュエリーを販売していました。だいたい1995年位ですかね。当時、すごいハワイアンジュエリーブームの真っ只中で新宿アルタという場所柄、沢山の芸能人の方々も買いにきてくれたんですよね。それで、その後にアルタの中に専門店をオープンさせたのが始まりという感じです。だから、自分では“日本のハワイアンジュエリーブームの火付け役”になったと思っています。
職人の魂が宿る
ハンドメイドジュエリー
――まさに先見の明があったんですね。
塩坂:ハワイアンジュエリーと僕との出会いは七里ヶ浜にある『セブンマイルズクラブ』という可愛い雑貨屋さんでした。そこで見かけたのが最初で、初めてお客さんとしてハワイアンジュエリーをオーダーしました。それから時が経って、だいたい1995年位にハワイの現地に住んでいる友人を通してハワイからハワイアンジュエリーを輸入するようになりました。ハワイアンジュエリーにハワイ語でメッセージを入れたり、その「メッセージの想いが叶う」みたいのが素敵だなあと思って、それが気に入って始めた感じです。
――メッセージを刻印した瞬間、自分だけのものになりますよね。レイピカケのジュエリーにはハワイの職人さんが一つずつ丁寧に作ったハンドメイドジュエリーも多くて、温かさや優しさを感じます。塩坂さんご自身はレイピカケが愛される理由ってなんだと思いますか。
塩坂:そう言っていただけると嬉しいですね。結婚指輪や家族で代々継承出来るようなハンドメイドの1点物から、お土産感覚で買えるリーズナブルなジュエリーまで揃っているので、気軽に来店できるというのがいいのかなと思っています。でも、今、祐子さんが言ったように、ハンドメイドの商品に関しては凄いこだわりがあって、例えば、彫りの細かさとか、綺麗さとか、彫りの優しさとかをすごく大切にしています。
ハワイアンジュエリーって色々あるんですけど、機械で掘った大量生産品はどれもやっぱり見た感じも同じ。でもハンドメイドのジュエリーに関しては職人の『魂』というか、ハワイ語では「マナ」と言いますが、マナが宿っているので、その気持ちがお客様に伝わるんだと思っています。
喜びも悲しみも
二人で分かち合うリング
――職人の魂「マナ」が宿っている。
塩坂:そうですね。それから、デザインにもこだわっています。常に新しいジュエリーを出しているんですが、今人気なのが『大人のハワイアンジュエリー』、『大人ジュエリー』って言うんですけど、それがすごく人気です。ハワイのオアフ島にあるうちの工場で作っているんですけど、大人の男性や女性、カップルなどがペアで着けられる上品なジュエリー。今、とても力を入れています。
――『大人のハワイアンジュエリー』いいですね。確かにハワイアンジュエリーと聞いてイメージするのは、シルバーでどちらかというとごつごつした感じ。指輪だと厚みや幅があるようなそんなイメージを持ちます。なので、日常使いするにはちょっとハードルの高さを感じていました。でも、レイピカケに行って、落ち着いたピンクゴールドや丸みのある繊細なデザインのものを見ると、色白で細い指の日本人にも似合うと思いました。
塩坂:そうですよね。シルバーのイメージが強いかもしれないけど、実はプラチナからカラーゴールドまで揃っていて、カラーゴールドはピンクゴールドとかイエローゴールド、グリーンゴールドとかあります。例えば、リングの1/2にだけデザインが入っている『ハパリング』は、とても馴染みやすいと思っています。「Hapa」はハワイ語で「半分」という意味なんですね。これは「喜びも悲しみも二人で半分ずつ分かち合えるように」って意味があって、ペアでつけてもらうのがすごく人気です。レイピカケのオリジナルデザインで人気NO.1のリングです。
優しさも刻まれるから
幸せな気持ちになれる
――リングの内側にだけデザインが掘られていて「自分だけの贅沢」のような商品もあるので、ハワイアンジュエリーに興味があるけど、職場にはちょっとしていけないなという方にもお気に入りがみつかると思いました。
塩坂:その通り。ハワイアンジュエリーってどれも同じじゃなくて、よく見ると例えば、葉っぱ1つ、波1つ全然違うんですよ。うちの職人さんって、すごくハワイアンジュエリーには優しさが入っている。だからこそ、どのお客様もうちのジュエリーを見て、凄く幸せそうな感じでジュエリーを見てくれている。お客さんが幸せそうな顔をすると、見ている僕らも幸せになれて「こんな素晴らしい仕事はないな」って、いつもつくづく思っています。
塩坂:ビスケットありがとうございます。甘いモノ大好きなんです。大好きなんだけどね、最近は少し食べないように…少なく少なく、食べ過ぎないようにしています。
――じゃあ、今日はお一つだけ(笑)。お店のレイピカケはどういう意味なんですか?
塩坂:レイは首にかけるレイですね。ピカケはジャスミンのことです。だから直訳するとジャスミンの首飾、首輪。レイには「強い絆」とか「歓迎」や「感謝」「愛」などの意味もあるんですけど、うちの一番の意味というのは、レイの中に可愛いお花がいっぱいあるという感じで、可愛いものがいっぱい揃ったお店という感じのイメージでつけました。
――お店のディスプレイも一つの輪になるようにセットされていますよね。
塩坂:沢山可愛いものが詰まっているお店ですよって感じで。ところで『TAKARA CAFÉ』はどういう意味なんですか?
――ここで宝物の話をすると、失くした宝物が見つかったり、新しい宝物に出会えたりする。そういう場所になるといいなと思ってつけたんです。
塩坂:あ〜なるほど。新しい宝物と出会えるのはいいですね。僕も今日のこの時間をきっかけに「何か新しい宝物が手に入るといいなぁ」って思いました。
――もしよかったら塩坂さんも宝物の話きかせてください。
二人の兄と姉は
憧れの存在
――塩坂さんの宝物はなんですか。
塩坂:宝物といえば、兄弟ですかね。僕は4人兄弟なんです。4人兄弟の末っ子で、長男は大学の時からお店を経営していて、その兄を見て経営者として「凄くかっこいいなぁ」と思っていました。一つ上の次男は中学生の時からサーフィンがすごく上手かったんですね。大会とかでもよく優勝とかしていて、今でも現役のプロサーファーです。姉は幼稚園の先生をしていて今は鎌倉で保育園を経営していて、そんな2人の兄と姉を見て育ったので、僕の子供の頃から憧れでもあるし、僕自身にとっての宝物でもあると思っています。
あっ!後ね、子供の頃からの宝物というと、お菓子がすごく好きで、やっぱりクッキーとかビスケットとかが好きで、小さい頃は自分でお菓子箱っていうのを持っていたんですよ。それで、そのお菓子箱にクッキーとかビスケットとかチョコとか一杯入れて、それをいつも自分で持って食べていました!お菓子箱はやっぱり自分の宝物だったかもしれないです(笑)
――かわいい(笑)ずっと地元で育って年上の兄姉が3人いると、周囲からずいぶん可愛がられたのではないですか?
塩坂:そうですね。小さな頃から、僕の周りには兄や姉の友達がいっぱいいて、常に可愛がられて、甘やかされて育ってきたかもしれません。
――弟キャラ全開になりそうですが、自分の弟や妹をほしいと思ったことはなかったんですか?
塩坂:昔から弟とか妹がすごくほしくて、年下の後輩のことは凄い可愛いがっていました。それで、実は“塩坂公秀弟会”っていうのがあるくらい(笑)あるんです実は。
――それは中学時代の後輩とか?
塩坂:そうですね。地元の片瀬の後輩も多いんですが、基本的にはサーフィンをやっていた、波乗りしていた時の後輩たちかな。全部で会員は8人いるんですけど、何をするって訳じゃなく、昔から可愛がっていた弟分たちとずっと繋がっていたくて“塩坂公秀弟会”を作りました。今でも1〜2年に1度集まってみんなで飲みに行ったりしているんです。まあでも、コロナ禍になってからは集まれてないので早くコロナが収まってほしいなぁと思っています。
サーフィン大会の
実況中継を担当
――面倒見のよいお兄ちゃん的なところもあるのは、実際お兄ちゃんになりたかったんですね。憧れのお兄さんやお姉さんの背中を見て育って、将来はこうなりたいなどの夢はありましたか?
塩坂:実はレイピカケを始める前は兄のサーフショップで働きながら、DJや司会の仕事をしていたんです。F1の実況中継をするDJの人に弟子になって、日本のプロサーフィンツアーのDJとか、会場の実況中継をしていました。あとはサーフィンのテレビ番組のナレーションもした事もあるんですよ
――だから話すのが上手なんですね。サーフィンの実況をするとなると、二番目のお兄さんの実況をすることもあったんですか?
塩坂:ありましたね。やっぱり兄の実況中継は緊張しました。えこひいきできないし。
――そうですよね。なんだか「頑張れ」とか「危ない!」とか言っちゃいそう。一番上のお兄さんはサーフショップ経営、二番目のお兄さんはプロサーファー、そして三番目がサーフィンの実況って”だんご三兄弟”ならぬ”波乗り三兄弟”じゃないですか。
塩坂:そうですね。実際、サーフィン会では“塩坂三兄弟”って言われました。でもね、僕は大きな波は苦手で小さい波に乗るのが好きでした。スケートボードやスノーボードの方が得意でした。
――板に乗るのは同じなんですね。
塩坂:でもちょっとね、違うんですよね(笑)
―そうですよね。陸・波・雪では違いがありますものね。
波は永遠に
途切れることのない愛
――今日は早いもので秋分の日です。お店は秋冬に向けてどんな感じでしょうか。
塩坂:まだちょっと少し先の話なんだけど、11月1日からうちのお店はクリスマスにかえるんです。クリスマスモードに。そしてクリスマスに向けた品物を増やしていって、11月1日からは店内もクリスマスミュージックにするので、クリスマスってもう聞くだけでワクワクしてきますよね。
――本当ですね。クリスマスミュージックも何十年も同じ曲を聴いても聞き飽きないですよね。必ずワクワクする。
塩坂:聞いているだけでワクワクする。大好き!
――山下達郎とかワムとか…
塩坂:もう最高、最高(笑)
――クリスマス戦線がもうすぐ始まるんですね。本当に1年があっという間!
塩坂:そうですよね。クリスマスはプレゼントに人気の商品が沢山入ってくるけど、前もって買いに来る人もいっぱいいるので、人気商品はぜひ早くゲットしてほしいですね。
――はい。ハワイアンジュエリーには色々なデザインがあると思いますが、おススメのデザインをぜひ教えてください。
塩坂:やっぱり「波」ですね。波って途切れる事なく永遠に打ち寄せてくるじゃないですか。なので、波の柄には「永遠に途切れることのない愛や強い絆」という意味があるんです。まさにプレゼントには最適なデザインですね。
――そうやって聞くと“波”の印象が随分かわりました。素敵ですね。さて、ここで一息、何かお好きな曲をおかけしましょうか。
塩坂:じゃあ、うちのお店の名前と同じタイトルで、僕の結婚式の入場曲にもかけた大好きな曲をお願いしてもいいですか。Hapaの『lei pikake』(楽曲はYouTubeにリンクされています)。
これからはもっと
沢山の子供たちを笑顔に
――今探している宝物はなんですか。
塩坂:沢山の子供たちの笑顔です。僕は親や兄弟に凄く可愛がられて育ったので、今度は全ての子供たちが幸せになれる。そんな活動ができたらいいなってずっと思っていたんです。そうしたら、一つ上の兄が『湘南ドリームプロジェクト』というのを立ち上げたんです。これには本当に驚いたんですけど、考えている事が一緒で、施設にいる子供たちを幸せにしたり、笑顔にしたいというプロジェクトです。有言実行で6月には施設の子供たちをディズニーランドに招待したんですね。僕もこの活動を応援していて、沢山の子供たちを今後も笑顔にできればいいなと思っています。
――『湘南ドリームプロジェクト』先日ネットで拝見しました。素晴らしい活動がこれからも続いていくといいですね。今日はお話しを聞かせていただいたお礼にもう一杯いかがでしょうか。
塩坂:ありがとうございます。じゃあ、もう一杯紅茶お願いします。冷たいので!
――かしこまりました。ごゆっくりお過ごしくださいませ。
塩坂:ありがとうございます。じゃあ、せっかくなので、近所だしもう少しリラックスさせてもらおうかな。
ハワイアンジュエリー レイピカケのホームページは『こちら』
湘南ドリームプロジェクトのホームページは『こちら』
番組サイト⇒『犬とあなたと珈琲と。』
インタビューと文:白田祐子(しらたゆうこ)
うり店長のInstagramは『こちら』
ル・ブラン湘南のInstagramは『こちら』
白田祐子(しらたゆうこ)
プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。
里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。2014年より神奈川県動物愛護推進員、湘南ビジョン大学講師。2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演中。