ブログ

  1. HOME
  2. ブログ
  3. ラジオカフェ
  4. 犬とあなたと珈琲と。Vol.4 道上香織
 

犬とあなたと珈琲と。Vol.4 道上香織

*聞逃し配信中
ミキサー:レディオ湘南 高橋優佳*

FM83.1Mhz レディオ湘南(毎週金曜 16:00~16:29)放送中。宝製菓presents radio café『犬とあなたと珈琲と。』

湘南の海を見下ろす、小さなコーヒーショップ「TAKARA CAFÉ」。ここで“宝物”の話をすると探し物が見つかるとか?…オーナーは心理士でドッグカウンセラーのしらたゆうこ。店長はカフェオレ色の愛犬“うり”。美味しい珈琲を飲みながら、お客様との会話に耳を傾けてみませんか。

今回のお客様は『NALU Training studio』“パーソナルトレーナー”の道上香織さん。道上さんのハツラツとしたパワーは子供の頃からの宝物「自分がいいなって思ったことは、とりあえずやってみる精神」から生まれているようです。40歳を過ぎてから始めて、のめり込んだトレーニング。「トレーニングする時間がほしい!」と生活を見直す事で得られた時間で新たな人生を切り開きました。

トレーニングを
ライフスタイルの一部へ

――香織さんは、いつお会いしてもハツラツとして元気でかっこいいです。それもそのはず、パーソナルトレーナーさんなんですものね。

道上香織さん(以下:香織)はい。2017年に江ノ島の近くに女性専用のトレーニングスタジオ「NALU Training studio」をオープンさせました。だいたい400名以上のそれぞれの方たちに特化したトレーニングを提供してきています。5周年になりました、おかげさまで!

――おめでとうございます(拍手)
香織:ありがとうございます!

――2018年頃だったんでしょうか。私が毎日うりを連れて香織さんのお店の前のスペースでコーヒーを飲んでいたのは。なんだか懐かしいです。

香織:本当、懐かしい。毎日4時半位でしょうか「うりさん来た~」「もう夕方だぁ」「あともう一息頑張ろう」なんて思っていました。本当にルーティンのようにお会いしていたので、懐かしく思います。その時のことを思い出すと、当時、トレーニングスタジオは近隣に2軒位しかなかったんですね。数も少なかったので、オーナー同士飲み会なんかをしたりしながら仲良くしていたんです。でも2年位前からは、鎌倉や江ノ島界隈にもパーソナルトレーニングやフィットネススタジオが増えてきました。私が知る限りこの1-2年で4ヶ所増えています。この街のフィットネス人口が増え、盛り上がっているんだなって思うとすごく嬉しいです。

――スポーツジムにはそれぞれの特徴があると思います。NALUスタジオはどのようなお客様が多いですか?

香織:大きな特徴は“短期的な成果を望んでいる方が少ない”ということ。長く通ってくださるお客さまが多いです。私が思うにトレーニングは、アスリートとかダイエット、ボディメイク目的の人だけがするのではなくて、誰しもが“ライフスタイルの一部”として長く取り組むべきものだと思っています。なので、NALUではスタジオのワークのみならず、外でウォーキングやランニングも行っています。

――屋外でのプログラムがあるのはすごく魅力的ですね。

香織:はい。さらに今年から「オトナの体力測定」と言うのもはじめました。月に一回スタジオを飛び出して鎌倉に出向き“いま自分はどんなことができて、どんなことができないのか。そしてこの先、どんなトレーニングを行うのか”を簡単にアドバイスするイベントを行っています。

とりあえず
やってみる精神!

香織:ところで、この『TAKARA CAFÉ 』で宝物の話をすると“宝物が見つかる”って聞いたんですけど、それって本当ですか。

――なにかを言葉にすることで心の整理がついたり、今まで気付かなかったものが見えてきたりすることって、あるかもしれませんよね。もしよかったら“宝物の話”聞かせてください。子供の頃の宝物はなんでしたか。

香織:物質的な宝物はあまり覚えていないですが、子どもの頃から大切にしていることがあって、それは 、自分がいいなって思ったことは「とりあえずやってみる」っていう気持ちなんですね。例えば、幼稚園のお遊戯会とかで「やりたい!」と思った役は絶対やっていました。あと、お稽古とかでも「あれをやってみたい」って両親に言ってやらせてもらったりしていました。

――因みに幼稚園お遊戯会で絶対にやりたかった役はなんだったんですか。
香織:お寺の付属幼稚園だったので、お釈迦様のお母さん役をやったのをよく覚えています。

――「とりあえずやってみる」という精神。それは今も変わらないですか?

香織:それはね、変わらないんですよ。でも、やった分失敗も沢山あるんですが、自分がやりたいと思ってやったことなので後悔はないですね。学校や会社もここで勉強したいとか、働きたいと思ったところに行きましたし、まさに、今も自分でやりたいって思った仕事に就いているので、それは今も大事にしていることですね。今もとりあえずやりたいので、去年からピアノを習い始めました。

――指を自由自在に動かすのも、トレーニングの一つですね
香織:めちゃくちゃトレーニングになっています(笑)

辛い先の
爽快感にハマ


――今のスタジオを始める前は何をされていたんですか。

香織:わたしは体育会系ではない短大を卒業後、某大手ホテルチェーンに就職しました。プロ野球球団の定宿でここからアスリートとの交流が始まっていったんです。その後、1995年にナイキジャパンに転職して、スポーツの距離がグッと近くなっていきます。いきなりマイケル・ジョーダンとかタイガー・ウッズ、長野オリンピックや日韓共催のW杯とか、超世界レベルのアスリートとの交流というか、多くのアスリートやそれを支える方々を間近にみられる環境にとてもエキサイトして「自分も何かスポーツをやりたい!」という血がふつふつと沸きはじめてきていました。

――子供の頃からあった「やりたい精神が」ふつふつと湧き上がって…

香織:ナイキは湘南から通っている人が多くて、私も入社してから鎌倉に引っ越してきました。鎌倉の色々な景色を見るためには自転車よりも車よりも自分の足で回ってみたいと思ってランニングを始めました。トレイルランニングも始めたら見事にハマって、走るイベントに参加したり、練習するチームに入ったりして好きなスポーツへと発展していったんです。

なんですけど、走る時のフォームだとか身体の使い方はすごい自己流だったし、走ったあとのケアなんかも全然していなかったので結構怪我をしてしまい、「これはもう怪我をしない身体を作らないといけない」と思ってはじめたのがトレーニングでした。

――それは、専門家の下で基礎訓練をするということですか?

香織:そうです。ご縁があって元一流アスリートのトレーナーの方からご指導を頂くことになりました。身体のトレーニングはもちろん、ケアの仕方やレースに臨むときのメンタルなども教えていただくようになりました。 40も過ぎていたので“この先このスポーツをするための時間も限られているな”って思ったので、一生懸命トレーニングに励んだんです。結構辛いです。重いバーベル持ったりとかするので辛かったです。が、なんか、めちゃくちゃ楽しいんです。何より、トレーニングをした次の日の爽快感がすごくて、どんどんトレーニングの世界にハマっていくこととなりました。

トレーニングがしたい!
人生の分岐点


――筋トレをすると心も鍛えられるという話をよく聞きます。そういう実感はありますか。

香織:とても実感していました。鍛えるって言うよりも”カラダがどんどん元気になっていく”ので、そうすると”ココロも元気になっていく”という感じです。

当時は会社員でしたので、トレーニングをはじめたら「どうしてもトレーニングをする時間が欲しい!」「どうやったらもっと効率的に仕事ができるか」を考えて行動していました。「前倒しでやれることはさっさとやっちゃえ!」みたいな、タイムマネジメントもできるようになったら、朝早く起きて出勤前に走ったりとか、海に入ったりとかできました。

それで、早く起きなきゃいけないから、ちょっと寝る時間を早めないといけない。そのために寝る前にやっていた無駄なことを省いたりして、生活のリズムまでガラッと変わっていきました。そうしている間に「時間がないな」って思っていたのに、逆に時間ができたので次の目標が見えてきて、仕事の傍トレーニングとか食事とかの勉強をしてトレーニング指導者の資格を取り、トレーナーに転身することとなりました。

その日、その時
最高の自分でいるために

香織:私、今53歳なんですけど体内年齢はずっと33歳でいたいって思っているんです。だから、今をすごい大切にしていきたいです。過去と未来をつなげる「今」をどう生きていくか、今日をどう生きたかが明日の自分になるのでそれを積み重ねていって、今も一つ歳を重ねても体内年齢は33歳という日々を繰り返しています。NALUでもそのことをとても大切にして、運動することを習慣化させていくことで、その日、その時、最高の自分でいられるんじゃないかなって思っています。

――今、新しい事にもチャレンジしているそうですね。

香織:近い未来“オトナの健康社交場”を作ります。名前などはまだ堅苦しいので、プランの段階なんですけど、その手始めとして4/29に『kamakura chill walk』と言う、チャリティウォーキングイベントを行います。そちらの詳細は『kamakura chill walk club』と言うフェイスブックページがありますので、もしお時間ありましたら、ご覧になって戴ければと思います。

――見ます!ちょうど来週の金曜日。盛り上がりそうです。
香織:そうですね。GWです。

お散歩の途中に
呼吸法でリフレッシュ


――私は今もうり店長と夕方は2時間位お散歩をしています。もう16歳ですので歩くペースはすごく落ちていて、スローテンポで歩くのは結構、腰にきます。それから犬はニオイを嗅ぐのに立ち止まります。その時間は大切ですから無理に引っ張ったりせず付き合ってあげたいと思っています。ゆっくり歩くと立ち止まるを繰り返すこの時間を有効に使えるトレーニングはありませんか。

香織:ワンちゃんがクンクンしている時に隣で飼い主さんがスクワットしていたら、ちょっと変だと思うので、深呼吸などはいかがでしょうか。呼吸は体のインナーマッスル、一番奥にある腹筋を使って行われますので、待っている間にいつもよりも深―く長―い呼吸をしてあげると酸素や血流が体を廻り目がスッキリしたり、思考回路もよくなったりします。

まずは手で自分の肋骨を押さえます。親指が前、残りの4本指が後ろにくるように押さえます。次に鼻から大きく息を吸って、肋骨が膨らんでいることを確認します。とくに背中側です。今度は口から細―く長―く「ふーっ」と吐いて、押さえている手で肋骨を少しキューっと押してあげるようにします。萎ませる感じです。肋骨を絞る感じ。それを繰り返していきます。

そうすると体にグっと腹圧が入っていくのがわかりますよね。お散歩のときにやってみると酸素と血流が廻ってスッキリすると思います。あとお腹を動かすので、腹筋や体幹力もつくと思います。

――お腹凹むように頑張ってみたいと思います。ここで何か1曲おかけしましょうか。

香織:そうしたら…今ピアノで『Moon River』を習っているので共有させてください(楽曲はYouTubeへリンクされています)。

ご機嫌な体作りを
目指そう!

――今探している宝物はありますか?
香織:さきほどお話ししたオトナの健康社交場にふさわしい場所を探しています。そして、そこに集う方とご機嫌な身体作りをしたいなって思っています。

――ご機嫌な体を持てば絶対に気分もご機嫌になれそうですよね。その宝探し私も応援させてください。今日はお話しを聞かせていただいたお礼に、もう1杯いかがでしょうか。
香織:ありがとうございます。次のレッスンまでまだちょっと時間があるのでもう少しゆっくりさせてください!

道上香織さんの『NALU Training studio』

インタビュー・文:白田祐子(しらたゆうこ)
番組サイト⇒『犬とあなたと珈琲と。』

Instagram:@doggy_uri
      @ル・ブラン湘南

白田祐子(しらたゆうこ)

プロフィール:日本心理学会認定心理士。ヒトと犬の心と行動カウンセリングラボ「ル・ブラン湘南」代表/ドッグカウンセラー。
1990年代から犬の行動や心理を独学し、保護施設などでしつけのボランティア活動を開始。現在のパートナーは2005年生まれの雑種の女の子で名前は“うり”。大学で心理学を専門的に学び、人と犬の関係や犬の心の成長の研究を行い独自のメソッドを確立する。2013年にパーソナルドッグカウンセリングを開始。人と犬のパーソナリティを重視したコーチングは特に多くの女性に支持されている。

里親制度の普及や地域行政と連携した“犬のしつけ”相談業務など、教育、行政、法律と多方面で人と犬の問題に向き合っている。愛玩動物飼養管理士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペット災害危機管理士、小動物防災アドバイザー、猫防災アドバイザー他、ペット関連資格多数。2014年より神奈川県動物愛護推進員、湘南ビジョン大学講師。2019年よりFM83.1Mhzレディオ湘南にレギュラー出演中。

関連記事

カテゴリー

  • ラジオカフェ
  • 犬の心理
  • 講演・イベントレポート
  • お悩み相談
  • 犬と暮らす
  • 日々のあれこれ
  • うりパイセンの独り言
  • 湘南しっぽラジオ
//サムネイルを取得 //ここから構造化データの記述